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インタビュー/コラム

大見出し:2005年さらなるステップへ
加藤ヘッドコーチ1中見出し:加藤尋久ヘッドコーチ連載6
◆ ◆ 新春を迎えるにあたって、2005年への抱負をお願いします。
僕がチームに来てから2年間かけて、セコムラガッツというチームの「スタンダード」が出来上がってきました。今年はさらなるステップとして「マネージメント」。戦術、戦略の理解。セットプレー、ユニットプレーの高度化、安定化。そういったものを磨いて、チーム全員で「ゲームアンダースタンド」を深めていきたい。これまで以上にオリジナリティ溢れるラグビーをして、すべてのゲームに勝利したいと思います。

◆ ◆ 個人的な抱負もあればお願いします。
ヘッドコーチとして、さらに厳しくやっていきたいと思っています。レベルを見ながら段階を踏んでやっていっているので、まだ自分に偽った姿で指導している部分がある。もっと自分自身、指導者としての色々な引き出しを開けていきたい。

◆ ◆ ラグビー以外では目標とかありますか?
特別ないですね。最近は大好きなゴルフもまったくやってないし、今は1年365日のすべてをセコムに懸けてやっていますから。

◆ ◆ 今年は「マネージメント」という話が出ましたが。
就任してからずっと言ってきていることですが、うちのチームはまだ選手、スタッフを含めラグビーという競技の理解が乏しい。例えるなら、僕は将棋を指したりはしないけど、駒の動かし方さえ知っていれば名人と勝負をすることはできます。でも、次に将棋のセオリーというものがある。それはレベルが上がるにつれてしっかりしたものになってくる。

◆ ◆ ただやるだけじゃない。その道で本気で日本一をめざすなら。
やっぱり将棋もラグビーも相手がいる競技ですから。自分だけ好き勝手に打つわけにはいかないし、プロの棋士は将棋という競技をしっかり理解してますよ。その中に戦い方というものがある。こっちから仕掛けることもあれば、守ることもある。それが我々もラグビーというグラウンドの中で出て来ないといけない。将棋のいい例が、駒に役割があるということです。それとまったく同じなのがラグビー。そのシチュエーションごとに役割が存在する。時には歩という駒が金(ト金)になったりすることもあるわけです。

加藤ヘッドコーチ2
◆ ◆ 足の速いWTBは飛車、計算できる外国人プレーヤーは王将?
ある意味全員が歩だっていいのかもしれない。それで飛車や角を相手に戦う。アタックで相手を切り崩すために、ディフェンスを下げるために、スペースを作るために、オフサイドを誘うために。そのためにもっと色々な角度からラグビーをしていかなきゃいけない。

◆ ◆ 今シーズン、ここまでを振り返っていかがですか。
トップイーストのリーグ戦で全勝優勝し、結果としては順調に来ていますけど、内容としてはまだまだ納得できるものではない。今年のターゲットである「チーム力の向上」という点では、ケガ人を除いてほぼ全員をリーグ戦で起用してチャンスを与えてきましたが、生かしきれていない選手もいる。選手個人の成長の度合いを含めてやらなきゃいけないことはたくさんあるでしょう。

◆ ◆ 手ごたえを感じているのはどの辺りに。
試合に出ている人間が成長してきたという点ですね。中でも新たなポジションにチャレンジしている川口、鈴木貴、及川、長井といった選手たちが練習や公式戦といった場で成果を出しているのは評価したいと思います。

◆ ◆ 逆にケガ人が非常に多いのは不安材料です。昨年の今頃、トップリーグで3連勝していた頃のメンバーと半分以上顔ぶれが違う。
ケガも実力のうちです。残念ながらこれまでのラグビー人生の中で、きちんとした基本プレーや、スキルが身についていなかった選手が多いということ。昨年のシーズン終了後から休みなく激しい練習を続けていれば、痛む人間がでてくるのも当然の結果。それに昨年のレギュラーなんて僕には何も関係ない。メンバーが違うというのも、それだけチームが変わってきているんだということ。それをみんなにもわかってほしい。

◆ ◆ ユニークで多彩な指導法を取り入れる加藤ヘッドコーチですが、11月の合宿では「GOOD LUCK」という本を使ってのディスカッションがありました。
普段、僕が言っていることが書いてあった本なので、選手に読ませて自分を見つめ直す材料として考えさせました。口で話しているだけじゃわからないこともある。それを別の観点から伝えたかった。

◆ ◆ 「GOOD LUCK」は、アレックス・ロビラ氏の著書。世界50カ国で出版され、昨年日本でもベストセラーになった書です。幸運のクローバーを手にしようとする、白いマントと黒いマントの騎士。たどる過程は同じでも二人の取った行動には大きな違いがあった。
ラグビーもそうだけど、人間としての根本的な部分なんですよ。自分を磨くには、苦労が必要なんです。うちのチームも少しずつ変わってきてはいるけど、出来ないモノは出来ないで終わらせないで、出来るようになろうと努力することが大切。人間、どうしても楽な方へと流されてしまいますから。

◆ ◆ 世の中がそういう方向へ進んでいると?
今の時代、ヒーターや暖をとるものがなければ冬は越せないでしょう。クリスマスに選手たちに言ったのは「維持するだけでも大変なんだ」ということ。体づくりなんて、ほっとくとすぐに筋力は落ちていく。維持しようとしたら、そこにトレーニングという「負荷」が掛かってくるわけですよ。自分の車をキレイに乗りたいと思ったら、マメに洗わないといけない。汚くなるのはあっという間でしょ。それと同じことです。

加藤ヘッドコーチ3
◆ ◆ それでは、1月のチャレンジシリーズに向けての意気込みを。
ボールがどんどん動く、エキサイティングなラグビーをお見せしたいと思います。対戦相手となるサニックスも豊田自動織機も、意思統一がしっかり取れているという部分でいいチームだと思いますが、必ずラガッツが勝ちます。

◆ ◆ 最後にセコムラガッツを応援してくださるファンに向けて一言。
今年も熱いご声援をよろしくお願いします。1月のチャレンジシリーズ2試合、そして2月の日本選手権を今年度の総決算とし、セコムを応援してくれるファンのみなさんのために勝利したいと思います。

[2005年正月 狭山にて]
【Interview & Text by 小谷たけし】

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