その他安全 2022年05月23日

高齢者の家庭内事故の原因とは~浴室・トイレ編~

高齢者の家庭内事故を防止・軽減するために


内閣府「令和3年版高齢社会白書」によると、2019年現在で65歳以上の高齢者がいる世帯は、全世帯(5,178万5,000世帯)の49.4%でした。また、一人暮らしをする高齢者は、男性が約192万人、女性が約400万人となっています(2015年)。


このような中、厚生労働省が発表しているデータから、家庭内での不慮の事故による死亡者数を見ると、65歳以上の方が多く、全体の8割以上を占めています。


高齢者がお住まいのご自宅では、ちょっとしたことが事故の原因になりかねません。どのような原因で高齢者の家庭内事故は起きるのか、その対策にはどのようなものがあるのか、ぜひご確認ください。

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2017年 家庭内での不慮の事故による死亡者の年齢比(厚生労働省 人口動態統計年報抜粋)
2020年 家庭内での不慮の事故による死亡者の年齢比
(厚生労働省 人口動態統計年報抜粋)

浴室での溺水・転倒を防ぐ


浴室での溺死は幼児の場合もありますが、高齢者が圧倒的に多くなっています。特に冬に多いのは、入浴の際の急激な温度差によって、血圧や血流が急変するヒートショックが原因だと考えられています。


また、浴室はすべりやすい上、立ったり、座ったりする動作や、浴そうへの出入が伴うため
、転倒による事故が起こりがちです。また、転倒の際にドアのガラスを割ってケガをする可能性もあります。





■対策

2017年 家庭内での不慮の事故による死亡者数(厚生労働省 人口動態統計年報抜粋)
2020年 家庭内での不慮の事故による死亡者数
(厚生労働省 人口動態統計年報抜粋)


【ヒートショックを防ぐ】

浴室と脱衣所との温度を少なくするため、冬場は脱衣所にも暖房をするなど工夫が必要です。


【転倒を防ぐ】

脱衣所と洗い場の間に段差のない設計や、すべりにくい仕上げ材を選ぶのがポイントです。


【床のタイル】

できるだけ、すべりにくい素材にしましょう。


【手すり】

出入り口から浴そうへの動線に沿って3カ所ぐらいあるのが理想です。

浴室での溺水・転倒を防ぐ


【浴そう】

またぐ高さが40cmぐらいの埋め込み式、広すぎず、深すぎない浴そうが安全です。フチは握りやすい幅にして、腰かけられるスペースがあるとより安心です。

また、のぼせないよう湯温は41℃以下にして、湯につかる時間は10分までを目安にしましょう。


【ドアのガラス】

割れににくい強化ガラスや防犯合わせガラスが安全です。


【浴そう】

またぐ高さが40cmぐらいの埋め込み式、広すぎず、深すぎない浴そうが安全です。フチは握りやすい幅にして、腰かけられるスペースがあるとより安心です。

また、のぼせないよう湯温は41℃以下にして、湯につかる時間は10分までを目安にしましょう。


【ドアのガラス】

割れににくい強化ガラスや防犯合わせガラスが安全です。

浴室での溺水・転倒を防ぐ















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トイレでの転倒や急変への備え


トイレでの突然死も少なくありません。それは、浴室同様、冬場の寒暖の差や、力みによる血圧の急変などが原因と見られます。転倒や体の急変へ備えましょう。


■対策


体調が急変した際、家族の介助が必要になりますので、介助しやすい構造にする必要があります。ドアは、外開きにし、立ち上がる際につかまれる手すりバーも取り付けましょう。


浴室・トイレ以外でも、高齢者にご注意いただきたいポイントがあります。
続きはこちらをご覧ください。



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