防犯のキホン

空き巣対策

住宅侵入のなかで最も多い手口は「空き巣」。泥棒は事前に侵入しようとする家の不在時間や住人の家族構成などを下見すると言われています。不在であることを悟られないことが「空き巣」対策の第一歩です。

ガラス窓や無施錠のドア・窓が狙われる!

住宅侵入窃盗の住居形態別認知件数(2022年)(2023年警察庁データ)
住宅侵入窃盗の住居形態別認知件数(2022年)
(2023年警察庁データ)

住宅侵入窃盗のうち、「空き巣」は約7割弱を占めます。留守宅の防犯対策はとても重要です。

住宅侵入窃盗の発生場所別認知件数を見てみると、共同住宅が4,453件、一戸建て住宅が12,071件。7割以上が一戸建てを狙った犯罪です。一戸建て住宅はマンションに比べて、窓の数が多く、侵入経路が多いので用心が必要です。しかし、マンションの場合、ライフスタイルや不在時間が悟られやすいということも。

女性の一人暮らしだから「高価なものは置いてないし、狙われない」と思っていませんか?しかし、女性の下着、ブランドのバッグやアクセサリー、パソコン、テレビなども窃盗のターゲットです。

また、最近の傾向として、「無締り」のドアや窓からの侵入が全体の半数以上をしめています。「ちょっとゴミ出しに」「ちょっと新聞を取りに」といった「短時間だから・・・」と鍵をかけなかったり、ついうっかり鍵をかけ忘れることがないように注意しましょう。

侵入窃盗の発生場所別の侵入手段(一戸建・2022年)(2023年警察庁データ)
侵入窃盗の発生場所別の侵入手段(一戸建・2022年)
(2023年警察庁データ)

泥棒が嫌がる部屋・環境づくり

ポイントは、泥棒などの不審者が嫌う「人の目」・「光」・「音」を意識して対策をすること。「泥棒を近づかせない家づくり」が重要です。

1.家の周囲や郵便ポストをキレイに保つ

家の周囲が乱れていると、泥棒が下見の際に使うと言われている「マーキング」にも気付かない恐れがあります。マーキングをそのままにしていたり、ポストに郵便物が溜まったままだと「この家は常に不在」や「泥棒に入っても気づかれない」と、格好のターゲットになってしまいがちです。 万が一マーキングを見つけた場合はすぐにマークを消す・はがす、ポストの投函物はこまめにチェックするなどして、目が行き届いていることをアピールしましょう。玄関周りに、人が近づくとセンサーが感知し、光で威嚇するセンサーライトカメラなどを設置するのもオススメです。

2.窓やドアは「1ドア2ロック」が原則

窓やドアは、1つに対し2つのカギをかける「ワンドア・ツーロック」が原則。1つしかカギがついていない場合は、2つ目のカギを設置するのがオススメです。手軽に設置できる補助錠も市販されているので、活用しましょう。また、防犯性能が高いカギにつけ替えることも有効です。
そのほか、防犯ガラスや防犯フィルム、ドアのこじ開け防止のための「ガードプレート」や「サムターン回し防止カバー」などの防犯グッズも市販されているので、お住まいに合わせて活用してください。

ドア

3.洗濯物は部屋干しにする

洗濯物をベランダなど外に干している場合、干している時間から不在時間を悟られる可能性があります。雨なのに洗濯物が取り込まれていない、長時間にわたり洗濯物が干されたまま・・・という状態は「留守」であることをアピールしているのと同じ。洗濯ものはできるだけ部屋干しすることをオススメします。

4.塀や植栽などで死角をつくらない

特に一戸建住宅の場合、一見、泥棒が入りにくそうな高い塀や生い茂った植栽。実は不審者が一度敷地内に入ってしまえば周囲から見えにくく、その分住宅内への侵入作業に時間をかけられ、泥棒にとっては好都合なのです。なるべく塀を低くしたり、植栽も剪定をして死角を作らず、見通しも良くするようにしましょう。

5.防犯対策に有効な家電や、生活雑貨を利用

カーテンを閉め切った日が続くと、泥棒に留守だと悟られ、狙われる可能性が高まります。カーテンを閉め切りにせず、室内が見えにくいレースのカーテンなどをするようにしましょう。最近は、「ミラーレース」という、外から中の様子が見えにくいカーテンが市販されているので、おすすめです。それに加えて、タイマー式照明などの家電を活用すれば、長時間不在にする場合でも在宅か不在かをまぎらわすことができ、防犯対策になります。
また、セコムでは「空き巣対策」のためのセキュリティサービスもご用意しているので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

関連リンク
関連記事
SNSシェア
関連するカテゴリーを見る
住宅侵入
空き巣
防犯グッズ