第4回 
花粉症に良いって本当?「甜茶のチカラ」

甜茶

 このコーナーではさまざまな健康食品をご紹介します。
 第4回は、中国で古くから健康のために飲まれている「甜茶(てんちゃ)」です。

花粉症に良いって本当?「甜茶のチカラ」

 中国で古くから健康のために飲まれている「甜茶」。舌に甘いと書く名前の通り甘い味がすることから、中国ではおめでたいお茶、幸せを呼ぶお茶、と考えられ、春節に“幸せな一年でありますように”との願いをこめて飲まれています。現代人に多いアレルギー対策に効果があるといわれ、日本ではサプリメントや健康茶などに多く利用されています。
 甜茶には、バラ科の「甜葉懸鈎子(てんようけんこうし)」、アカネ科の「牛白藤(ぎゅうはくとう)」、ユキノシタ科の「蝋蓮繍球(ろうれんしゅうきゅう)」、ブナ科の「多穂柯(たすいか)」などの種類があります。中でも、アレルギーを抑える効果は、タンニン(ポリフェノール)という成分を含んでいる、バラ科キイチゴ属の「甜葉懸鈎子」だけにあると言われています。
 そもそもアレルギーとはどうして起こるのでしょうか。アレルギーは、細菌やウイルスからからだを守る、免疫機能と同じ仕組みで起こります。免疫機能とは、からだにとって害があるものを攻撃して、からだを守る働きのことです。本来は害のあるものに対して働くこの免疫機能が、無害なものに対して過剰に反応してしまうことをアレルギー反応といいます。
 例えば花粉という異物が鼻や口から体内に入ってくると、免疫機能は、ヒスタミンなどのアレルギー物質を作りだします。そうして、くしゃみや眼のかゆみ、涙、鼻づまりなどを起こして、異物を追いだそうとするのです。
 甜茶に含まれるポリフェノールには、このアレルギー物質の発生を抑える働きがあるといわれています。そのため甜茶は、症状が出てからではなく、予防策のひとつとして注目されています。
 1999年に発表された試験で、花粉が飛ぶ2週間以上前から甜茶を飲み続けたグループと、症状が出てから甜茶を飲み始めたグループとの比較が行われました。その試験では、薬を自由に飲むことができたのですが、2週間以上前から甜茶を飲んでいたグループでは、症状が出てから甜茶を飲み始めたグループに比べて薬の量が少なく抑えられたという興味深い結果が得られたそうです。