第3回 
さまざまな目的で使用される機能性食品「ウコン」

ウコン

 このコーナーではさまざまな健康食品をご紹介します。
 第3回は、さまざまな目的で使用される機能性食品「ウコン」です。

古くから染料や香辛料として使用されている「ウコン」

 ウコンはアジア原産のショウガ科の植物で、インドや中国、東南アジアなどの暖かい国々で広く栽培されています。古くから、染色として、またインド料理などでは香辛料ターメリックとして、使用されてきました。中国でも昔からよく知られ、漢方の古典とも言われる「本草網目」にも収載されています。
 ウコンは、中国だけでなく、日本でも古くから知られており珍重されてきました。江戸時代中期には、琉球から江戸へ多く運ばれて利用されたとの記録が残っています。今でも暑さの厳しい沖縄で、ウッチンと呼ばれ、お茶として伝承的に愛飲されています。

ウコンに含まれる「クルクミン」が肝臓機能を強化!

 このように、ウコンは、昔からさまざまな目的で使用されていますが、その中でもよく知られている効果として、肝臓の働きを強めたり保護する作用があります。この作用は、ウコンの色素成分である「クルクミン」という物質によるものです。「クルクミン」は、肝臓で作られる胆汁の分泌を促進し、肝臓の働きを活発にします。過度の飲酒などにより機能が低下してしまった肝臓は、胆汁の分泌が悪くなり負担がかかってしまいますが、「クルクミン」には肝臓の機能を強化してくれる働きがあるので、ウコンはお酒の好きな方の強い味方ともいえます。
 また、ウコンには、胃液の分泌を促進する精油成分が含まれています。胃の機能が弱って胃液の分泌が不足すると食欲不振や胃もたれの原因になりますが、この精油成分により胃液の分泌が促進され、消化吸収もよくなり、健康な胃を保ってくれます。
 この他にもウコンには、抗炎症効果や免疫力を強化してくれる効果などがあり、日頃の健康維持に役立てられることが期待できます。
主なウコンの種類
秋ウコン秋(8~11月)に花を咲かせることから秋ウコンと呼ばれる。根茎は、鮮やかな黄色をしており、クルクミンが豊富に含まれている。カレーのスパイス、布の染色、たくあんの色づけなどに使用されている。
春ウコン春(4~6月)に花を咲かせることから春ウコンと呼ばれる。秋ウコンに比べクルクミンが少なく苦味が強い。
紫ウコンやや紫がかった淡い黄色で3種の中で最も苦く芳香も強い。ガジュツとも呼ばれ、春ウコンと同じように春に紫がかった白色をした花を咲かせる。精油成分が豊富に含まれている。