第6回
歴史と伝統の国、イギリス篇

ロンドンの象徴 国会議事堂「ビッグベン」

ロンドンの象徴
国会議事堂「ビッグベン」

 かつては、地球上の4分の1の面積にあたる領土を支配していた大英帝国。今でも、政治面、文化面、金融面でイギリスは世界で絶大なプレゼンスを持っています。そのイギリスの首都ロンドンは長い歴史を持つ伝統的な都市で、街を歩くと風景や建造物からもその頑固なまでの重厚な歴史を実感します。
 市内には、緑豊かで大きな敷地を持つ公園がいくつもあります。また、古く伝統のある石造りのゴシック建築の建物や教会、威厳のある宮殿が、「ガーキン」などの奇抜で近代的なビルとうまく調和しています。一方で、アートやファッション、音楽などでは最先端。大英博物館やナショナルギャラリーなどの美術館はすべて無料で誰もが鑑賞でき、毎晩行われる数多くのクラシックコンサートやミュージカル劇場はいつも満席、その芸術の厚みに驚きます。スポーツは、サッカー(英国語では「フットボール」)に国民が熱狂。世界の金融の中心である金融街「シティ」を擁し、歴史と伝統と芸術がよく調和した非常にエキサイティングで魅力あふれる街です。

人種のるつぼのロンドンと、高い犯罪率

 ロンドンの街を歩くと、まるでニューヨークのように、英語以外の外国語が飛び交っています。ロンドンに住む人の60%以上が、イギリス以外で生まれた人たち。旧植民地からの移住組も含め、さまざまな肌の色の人で満ちあふれ、近年はEU内の東欧から移民が大量に押し寄せ、まさにロンドンは人種のるつぼです。大量の外国人の流入が、その犯罪の多さと無縁ではないようです。
セコムPLCのコントロールセンター

セコムPLCの
コントロールセンター

 一見、落ち着いていて、安全そうなイギリスですが、下記を見ても分かるように、先進国のなかでもその犯罪発生率は高く、人口当たりの件数だけを見るとアメリカ合衆国よりも高い犯罪率です。2008年4月~2009年3月にかけての犯罪発生率(人口10万人あたりの犯罪発生件数)は、8,579件と、日本の実に6倍以上に及んでいます。特徴は、スリや路上強奪といったストリート犯罪と、窃盗目的の家宅侵入といったモノ盗り犯罪が多いことです。イギリスを訪れた際は、ある一定の緊張感と警戒心を持って行動する必要があると思います。
犯罪発生率グラフ

犯罪発生率

 とくに、日本人観光客をターゲットにした財布や携帯電話を狙ったスリ、置き引き、ひったくりが数多く報告されています。イギリスではATM(現金自動引出し機)が建物の壁についており、路上にむき出しなっています。キャッシュの引き出しの最中に後ろから声をかけられ、隙を見てカードを抜き取られ、暗証番号は後ろから覗き見されているといった被害が多発していますので、注意が必要です。また、日本人を狙った、偽警察官によるカード窃盗も多発しています。偽の警察バッジを持った私服刑事ともう一人が組みになり、職務質問を装ってカード類を抜き取りますので、決して暗証番号を教えないよう注意が必要です。

監視カメラ社会とセキュリティ

 イギリスの街を歩くと街中のいたるところにたくさんCCTV(監視カメラ)が設置されているのに気付きます。世界中で4千万台、5千万台ともいわれる監視カメラのじつに10%が、このイギリスの設置されていると言われ、その数は世界一。ロンドンで1日ぶらぶらとショッピングをすると、約300回の映像が撮られるとも言われています。
 2005年のロンドン地下鉄連続爆弾事件の前からも、長い間、IRAの爆弾テロなどを経験し、人々は今そこにある危機と背中合わせで生活をしているだけあって、社会では高いセキュリティ対策が取られています。警報機器なども100年以上の歴史を持ち、普及率も極めて高くなっていますが、一方で、歴史的にセキュリティは機械装置として販売されるだけというのが現状です。
 そんな中、セコムは日本国内でのように、「最新の技術を活用してお客様が安全な状態をつくりつづける」という質の高い「サービス」を提供することに努力してきました。
街でよく見かけるセコムの警報ボックス

街でよく見かけるセコムの警報ボックス

 2007年にはイギリスの警備業界のオスカーと呼ばれる「セキュリティ・エクセレンス・アワード」で、「最優秀顧客サービス賞」(ベスト・カスタマー・ケア・イニシアティブ)を受賞しました。最近はロンドンばかりではなく、イギリス全土の地方都市のあちらこちらで、セコムのマークをたくさん見かけるようになりました。イギリスへご旅行の際は、ぜひ街の建物の壁のセコムのマークを探してみてください。
お客さまを訪問するセコムPLCのサービスエンジニアとサービス車両

お客さまを訪問するセコムPLCの
サービスエンジニアとサービス車両

話し手: セコムPLC
社長 竹澤 稔 氏
[2011/7/5更新]
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