第15回
躍進するアジアの雄、中国(6)四川篇

成都パンダ繁殖育成研究基地

成都パンダ繁殖育成研究基地

 世界最大の人口を誇る中国。約13億人の人口を有するこの大国は、1900年代後半から急速な経済発展を遂げ、2010年にはGDP(国内総生産)で日本を抜き、アメリカに次ぐ世界第2位の経済大国に躍り出ました。世界における中国の影響力はますます大きく、その動向に世界中が注目しています。
 ここ、中国にもセコムは進出しています。国土が広大であることから、北京にある持株会社・西科姆セコム中国有限公社のもと、主要都市ごとにグループ会社を設立し、その地域に密着した「安全・安心」を提供しています。シリーズ第6回は四川省をご紹介します。
 四川省は、諸葛孔明、劉備玄徳などが登場する三国志の蜀の国として日本人にも馴染みが深いエリアです。そのほか、パンダの繁殖基地や九寨溝(きゅうさいこう)・黄龍(こうりゅう)などへの観光地の拠点として訪れる人も多い場所です。
 また、中国四大料理の一つである四川料理は、唐辛子や山椒などの香辛料をふんだんに使う特徴ある料理として有名です。そのため、省都である成都市は、ユネスコから「世界の美食の都」の称号が与えられています。


経済活動の盛んな都市

成都武侯祠の張飛、劉備、関羽の像

成都武侯祠の張飛、劉備、関羽の像

 一般的には四川省は、四方を3,000m級の山々に囲まれて、古来から気候温暖で物産豊かな「天府の国」と称されており、そのためか、人々の気質は温和で楽観的です。
 成都市の市場は、内陸部随一の市場として注目が集まっています。1993年には中国政府から西部地域における科学技術・商業貿易・交通・金融などの中枢都市として指定されています。市内の金融機関は1,700社以上あり、西部地区の重要な金融都市です。成都市の商業と金融業は、市場の広さや奥行きの深さで全国に名を馳せ、現在各種の商業店舗は27万店。全国一商業の激戦区とも言われています。
 市の中心部の繁華街には百貨店、大型商業施設が多く立ち並び、敷地面積5,000m²以上の大型商業施設が2010年2月の時点で118カ所もあり、外資系の商業施設が多く進出していることも特徴です。太平洋百貨(台湾)、パークソン(マレーシア)、イトーヨーカドー(日本)、伊勢丹(日本)などが進出。欧米系ではカルフールが7店舗、ウォルマートが2店舗を展開しているほか、新光三越、伊勢丹2号店などの進出も決まっています。

急速な経済発展
犯罪は増加傾向

 成都市の重点産業は電子情報、医薬、食品・飲料、機械(自動車含む)、石油化学、建材治金の6分野です。特に電子情報産業においては北京、深圳と並んで国家の三大モデル基地の一つに指定されるなど重要な拠点となっています。
 また、成都市は2015年までに、成都双流国際空港を中国第4位の規模のハブ空港に発展させる計画を打ち出しています。
 成都はまさに急発展をしている状況で、周辺各地からの出稼ぎ労働者が増加。チベットが近いためチベット族が多く居住し、貧富の格差も大きく影響して、犯罪は増加傾向にあります。
 日本人が少ない都市のため、日本語で話していても日本人と認識されることは少ないですが、大人数での行動や大声で話をするなどに関しては注意が必要です。特に、夜間の一人歩きは避けてください。
 当地の対日感情が中国の他地域に比べ特別悪いとはいえませんが、平素より、中国の内外情勢の変化には十分留意する必要があります。

日本人の犯罪被害の状況

成都市中心部の春熙路

成都市中心部の春熙路

 日本人が遭遇する被害のうち、最も多いものは窃盗・置き引き被害のようです。バックなどを身近に置いていなかったり、身近に置いていてもつい目を離してしまったり、ほかに気を取られていたりするなど、ちょっとした不注意によるケースをはじめ、繁華街やバスなど雑踏でのスリや引ったくりの被害は増加しています。そのほか、自動車盗難や駐車中の車上荒らし、悪質タクシーによる“ぼったくり”被害も増加傾向にあります。
 成都市におけるスリ、引ったくりによる被害の形態は、主に次のとおりです。
レストランで上着を椅子の背もたれに掛けて食事をしていたところ、不審な人物が近付き上着の内ポケットから財布を抜き取った。
カバンのチャックを開けたまま歩行していたところ、背後から近づいてきた人物に財布を抜き取られた。
食事中にテーブルの上に置いてあったスマートフォンを窃取された。
 対策としては、バックなどは放置せず、常に身の回りに置くように気を付ける。現金、パスポートなどの貴重品はバックに入れず身に付けるといった、盗難予防の基本的な事を確実に実行する事が重要です。
 タクシーに関しては料金が安いため一般的によく利用されていて、時間帯や天候によりつかまえるのが大変困難です。しかし、三輪車やバイク、白タクはなるべく利用しない方が賢明です。
 交通事情に関しては、地下鉄工事や高架工事の関係で通行規制が多く、日中でも渋滞しています。また、交通ルールを無視する車両が多く、事故に巻き込まれないよう注意が必要です。電動バイクが多く走行していますが、事故に巻き込まれないよう歩行者でも注意が必要です。

より良いセキュリティサービスの提供をめざし

 四川西科姆電子安全有限公司は2009年8月に設立しました。セコムグループが中国国内で設立したセキュリティ事業の現地法人としては、まだまだ新しいです。
 基本的には日本国内と同様に企業・ご家庭向けのセキュリティサービスを提供し、サービス提供エリアは成都市および重慶市となります。成都市においての認知度はまだまだ低い状況ですが、初めてご利用いただいたお客さま、また各地から進出されるお客さまからは、「やはりセコムでなければ」と評価をいただいています。
 成都市でお仕事や生活される方々に、安心してお過ごしいただけるようなより良いセキュリティサービスの提供をめざし社員一同ますますがんばっていきます。ぜひお気軽に四川西科姆へお問い合わせください。
四川西科姆の仲間

四川西科姆の仲間

話し手:四川西科姆電子安全有限公司
総経理(社長) 大日向 浩 氏
[2012/10/16更新]
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