第10回
先進的な複合多民族国家 シンガポール篇

シンガポールの象徴、マーライオン(右)<br />と複合型カジノリゾート、<br />マリーナ・ベイ・サンズ(中央3棟)

シンガポールの象徴、マーライオン(右)と
マリーナ・ベイ・サンズ(中央3棟)

 企業のグローバル戦略において、「アジア・太平洋地域の重要拠点」と言われているシンガポール。政府の優遇政策に惹きつけられ、日米欧のグローバル企業がシンガポールをアジアの地域本社として機能させる例が急速に増えています。
 また、海外からの企業進出により、シンガポール在住の駐在員やその家族が増えると、世界各国のサービス業も投資の機会を求め続々と進出。さらなる経済の活性化という好循環を生んでいます。


高級ブランドショップが並び、旅行客で賑わうオーチャード通り

高級ブランドショップが並び、
旅行客で賑わうオーチャード通り

 シンガポールの人口は、2011年6月時点で約518万人。そのうちの37%を外国人が占めています。近年、中国やインドをはじめ、世界中から外国人労働者が増え続け、今後もその比率がさらに上昇する勢いです。
 一時停滞していた外国人観光客数も近年は増加傾向にあります。シンガポール政府は国際コンベンションの誘致に力を入れるとともに、2008年にはF1史上初となるナイトレースを開催。また2010年には、大型カジノ施設であるマリーナ・ベイ・サンズとリゾート・ワールド・セントーサ、およびユニバーサル・スタジオを開業するなど、国を挙げて観光事業に取り組み、2010年は過去最高の1,164万人を記録しました。

多民族国家ながら低い犯罪率

 シンガポールは中華系、マレー系、インド系、そのほかの民族からなる多民族・多宗教国家です。人口が著しく増加していながら、その犯罪発生率はとても低いことで知られています。実際に、犯罪発生率(人口10万人当たりの犯罪認知件数)は、治安が良いと言われる日本と比較しても半分以下。警察機構の努力もあって2005年以降、改善し続けています。
 治安が良い理由として、1.貧富の差が小さく人種差別意識が比較的低いこと、2.法規制が厳しく賄賂などを許さないクリーンな社会であること、そして最大の理由は、3.警察官僚も含む公務員の質の高さであり、シンガポールは官僚腐敗を防止するため、公務員にかなりの高給を支給し、優秀な人材を確保しています。これは中国が目指す将来の国家モデルとも言われています。
犯罪件数の長期推移(1980~2010)

【犯罪統計:日本とシンガポールの比較】
<出典:Singapore Police Force Annual Report 2010 犯罪白書(平成13年~22年)>

それでもセキュリティは必要

 治安が比較的良好であるシンガポールですが、犯罪がないわけではありません。犯罪傾向は年々変化し続けており、これを把握したうえで対策を講じることが大切です。2009年から2010年にかけての傾向は以下の通りです。
1.
オフィスや商業施設での犯罪
 社内での窃盗などの内部犯罪、企業などを装った各種詐欺行為、カジノで他人の証明書類を不正使用するなどの犯罪が対前年比13%増加しています。
2.
外国人による犯罪
 2010年の外国人逮捕者は全体の20%にのぼり、昨年より2ポイント増加。10%はスリや万引きによるもの、9%はメイドなど住み込みで働く者によって引き起こされています。
3.
ひったくりやわいせつ行為
マンションやアパートの人目に付きにくいところで見知らぬ者が待ち伏せし、無差別に犯罪に巻き込む例が対前年比11%増加しています。
 セコムシンガポール(株)は、企業向けオンライン・セキュリティシステム、出入管理マネージメントサービス、火災監視サービス、高感度煙感知システム、監視カメラ(CCTV)システム、貸金庫サービスなど幅広いサービスを提供しております。また、国家プロジェクトであるホームランドセキュリティ(国家安全保障:テロ対策関連)では、テロ対策セキュリティ商品の提供を通じて高い評価をいただいています。セキュリティについてお困りのことがありましたら、お気軽にお尋ねください。
セコムシンガポールの緊急対処員と緊急対処用車両

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セコムシンガポールの仲間

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語り手: 本社国際技術サポート部
シンガポール分室 和田里志
[2011/12/20更新]
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