第1回
近くて近い国へ 韓国篇
「アンニョンハシムニカ?(お元気でいらっしゃいますか?)」
私は現在セコムから出向し、韓国最大のセキュリティ会社である「(株)エスワン」に駐在しています(駐在歴3年)。このたびは皆様にお隣の国、韓国についてご説明させていただきたいと思います。
“近くて遠い国”から、“近くて近い国”へ
韓国ドラマの爆発的な人気、円高ウォン安(2007年に100円:800ウォン台から現在は100円:1400ウォン台) などの追い風もあり、下図の通り、日本からの韓国への入国者数は年々増え続け、220万人(2007年度)→294万人(2009年度)と増加の一途をたどっており、今年(2010年度)は300万人超えは確実と言われています。
外国人への手厚い配慮の国
ソウル市内を走る
"インターナショナルタクシー"
この国は、官民をあげて海外投資の導入のために、外国人の住みやすい国づくり、街づくり、サービスづくりに戦略的に取り組んでいます。
特に首都ソウル市においてそれは著しく、その対象は下記のように、外国人ビジネスマン本人だけでなく、家族にまでおよびます。
特に首都ソウル市においてそれは著しく、その対象は下記のように、外国人ビジネスマン本人だけでなく、家族にまでおよびます。
- HelpMe119
- 韓国消防防災庁による多言語対応サービス、いつでも、どこでも、どの国の人でも、119番につなぐと16カ国語(英語、日本語、中国語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、ドイツ語、ポルトガル語、アラブ語、ポーランド語、トルコ語、スウェーデン語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語)に無料で対応しています。
- タクシーの多言語対応
- ソウル市公式認定タクシー「インターナショナルタクシー」がソウル市内でかなりの数が走っています。
- グローバルセンター
http://global.seoul.go.kr/
外国人の生活上の困りごと、悩みごと、よろず相談受付口、外国人が韓国文化になじめるような無料イベントの開催、各種相談事を受け付けるホットライン設置、ホームページだけでも日・英・中・仏語に対応しています。
これらの心づかいは、観光客だけでなく、駐在する外国人にとっても大きな魅力なのです。
増え続ける日本からの観光客とトラブルの傾向
これだけ至れり尽くせりの韓国ですが、当然良いことだけではありません。トラブル対応件数は、382件(2007年度)→465件(2008年度)→642件(2009年度)と実に3年間で、1.7倍に急増しているのです。その実態について、在韓日本大使館領事部の松田茂領事にお話を伺いました。
- Q. 韓国特有の犯罪傾向を教えていただけますか。
- 松田領事:タイや中国、フィリピンにおいては殺人、強盗などの生命にかかわるような重大犯罪対応案件が非常に多いのに対して、韓国ではパスポート・現金の紛失(盗難含む)などが全体の50%近くを占めているという傾向があります。
- Q. この数年間の傾向は。
- 松田領事:以前は強盗などの被害も多かったのですが、ここ数年で特に目立つことは、短期旅行者(2〜3泊)の方々のパスポートを含む携行品の紛失・盗難(スリ、置き引き)が急増しています。また2007年から韓国で急増している麻薬犯罪に関連しているとも考えられますが、インターネット(闇サイト)などの呼びかけに応じた日本人が麻薬の密輸により逮捕されるケース、日本人が加害者となるケースも急増しています。
【参考資料:日本と韓国の犯罪発生率の違い】
| *1 | 警察白書(韓国 2010年版)より犯罪発生件数を、人口は韓国統計庁データより抽出し、発生件数/人口(10万人)で算出 |
| *2 | 警察白書(日本 平成22年版)より 認知件数/人口(10万人)の数値 |
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