第2回
金庫のナゾ・どうしてこの金庫は持ち出せない?

セコム(株)開発センターの久我俊昭チーフエンジニア
セコム(株)開発センター
久我俊昭チーフエンジニア

 お金や書類、大切なものを保管するときに、まず頭に思い浮かべるのが、金庫。年末年始に帰省や海外など、長期外出の準備のためか、セコムのホームページでもご注文が増えています。
 今回は、金庫を選ぶ際のポイントをインタビューして、盗まれにくいように工夫された金庫の秘密をさぐってみました。

 セコムでは独自の開発を行い、家庭用防犯金庫「ホーム・ピタゴラス」を販売しています。研究開発に携わる、セコム(株)開発センターの久我俊昭チーフエンジニアにお話を伺いました。

Q.金庫にはどのような種類があるのですか。
 一般に金庫には、耐火金庫と防盗金庫の2種類があります。
 火事にあったときに中に入っているものを守るものが耐火金庫で、泥棒から盗まれないようにするものが防盗金庫です。市販されている多くの金庫は、耐火金庫で比較的安く手に入ります。皆さんが「盗まれないように金庫に保管する」という場合の金庫は防盗金庫のことを言います。
Q.金庫というと"防犯"をイメージしてしまいます。なぜ実態と違うイメージが生まれたのでしょう。
 元々金庫は、火災から貴重品を守るために作られたものです。外側が頑丈なつくりをしているので、盗まれにくいと思われている方がいらっしゃるようです。しかし耐火金庫には、火を通さない役割はありますが、泥棒に対する防御はあまり強くありません。それほど大がかりな道具を使わなくても、比較的短時間で金庫を開けてしまうことができます。
Q.耐火金庫では、防犯対策になりませんか。
 泥棒が狙うのは、タンスや鏡台などの引き出しに入っている現金や貴金属が多いので、耐火金庫が家にあるのであれば、その中にしまったほうが時間稼ぎにはなります。しかし、防犯対策を考えると、防盗金庫を選んだほうがよいでしょう。
Q.なるほど。では、セコムで取り扱っている金庫はどういうものですか。
 セコムでは個人のお客さま向けに、1998年から「ホーム・ピタゴラス」を販売しています。「ホーム・ピタゴラス」は、"盗まれない金庫"をコンセプトにセコムが独自開発した家庭用の防盗耐火金庫で、防盗性、耐火性、機能性という、3つの特長を備えています。
 現在、「ホーム・ピタゴラス50」、「ホーム・ピタゴラス20」、「ホーム・ピタゴラス10」、「ピタゴラスCABI」(写真左から)の4種類のラインアップで、お客さまのニーズに応えます。
ホーム・ピタゴラス
Q.一番気になる防盗性について教えてください。
 まず、金庫の防盗性の評価基準として、防盗試験規格「TS-15」があります。これは、簡単にいうと、金庫を2人がかりで、バールなどの規定の工具を用いて破壊を試みた場合、15分以上かかるというものです。「ホーム・ピタゴラス」は、この「TS-15」に認定されています(※)ので、防盗性に優れています。
 また、セコムオリジナルの鋼板「ベースボード」を金庫の下に敷き、金庫本体と固定すると金庫を持ち運ぶことが非常に難しくなります。
ホーム・ピタゴラス

ホーム・ピタゴラスにはさまざまな工夫が!

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