第1回
住宅用火災警報器をつけてみました

能美防災(株)特販事業部第2営業部岡部和貴課長
能美防災(株)
特販事業部第2営業部
岡部和貴課長

 このコーナーでは、「安全」「安心」「健康」に関する“ちょっと気になること”をセコムのスタッフが体験。専門家へのインタビューや実際に体験してみることで、皆さんに“暮らしのノウハウ”としてご紹介していきます。

 今回のテーマは、「住宅用火災警報器」。2004年の消防法改正で、新築住宅については2006年6月1日から「住宅用火災警報器」の設置・維持が義務づけられました。既存住宅についても、市町村条例により定められた日までに取り付けを完了しなければなりません。
 セコムグループで、国内最大手の総合防災メーカーである能美防災(株)特販事業部第2営業部の岡部和貴課長にお話をうかがい、実際に取り付けてみました。読者の皆さまのなかには、取り付けが大変だと思われている方がおられませんか。

Q.さっそくですが、「住宅用火災警報器」とはどういうものなのでしょうか。
 まずはこちらをご覧ください。
住宅用火災警報器をつけてみました

住宅用火災警報器には「煙式」(左)と「熱式」(右)がある

 住宅用火災警報器は、火災が起きると発生する煙や熱をとらえて警報音を鳴らすもので、天井や天井近くの壁に設置します。住宅用火災警報器には、熱に反応する「熱式」と、煙を感知する「煙式」があります。一般的に火災は、煙の立ち上がりが早いため、「煙式」の設置をおすすめしています。
Q.なぜ住宅用火災警報器の設置が義務化されたのですか。
 消防法が改正され、設置の義務化となったのは、住宅火災による死者を減らすことが目的です。近年の住宅火災による死者数は、増加傾向にあります。住宅火災によって亡くなられた方の約7割が逃げ遅れによるものです。消防庁の調べによると、2009年に建物火災によって死亡した1,877人のうち、半数以上の1,023人が逃げ遅れで死亡しています。また、そのうち65歳以上の高齢者の方が6割以上を占めています。
 住宅用火災警報器を設置することで、寝ている間など火災に気づきにくい場合でも、早く火災に気づくことができ、避難や消火など、早く対応することが可能になります。
 日本に先立って、住宅用火災警報器の設置義務化を進めたアメリカでは、設置の普及にともない、住宅火災による死者数が大幅に減少する効果が現れています。
Q.家のどこに設置すればよいのでしょうか。
 各市町村の火災予防条例で定められた場所に取り付ける必要があります。全国共通の場所として、寝室と寝室がある階(※)の階段には、原則として設置しなくてはなりません。

※寝室が避難階となる階にある場合は除く。

Q.なぜ階段に警報器を設置するのですか。
 煙は階段を通じて上階へ広がります。階段に設置することで、上階の部屋に煙が充満する前に警報を発し、早期避難を促すためです。また、火災の起こりやすい台所にも設置をおすすめします。設置場所の詳細については、お近くの消防署にご確認ください。
Q.警報音が聞こえにくい場合はどうしたらよいですか。
 家が広く、遠くの部屋で火災が起きている場合、警報音が聞こえたときにはすでに火がまわっている場合もあり得ます。標準的な「単独型」のほかに、別の部屋に設置した警報器からも火災をお知らせする「連動型」がありますので、そちらもご検討ください。
Q.住宅用火災警報器の悪質な訪問販売がニュースになっています。どのようなことに注意すればよいでしょうか。
住宅用火災警報器をつけてみました
 住宅用火災警報器は、国の定める規格に適合するものと定められています。「鑑定マーク(NSマーク)」があるかどうかを確認してください。「単独型」であれば1個1万円以内で買えるものがほとんどなので、極端に高いものをすすめられたときには注意してください。

次のページを読む

第1回 住宅用火災警報器をつけてみました12

長嶋茂雄さん 看板豆知識・伝説・語録
暮らしに役立つ “暮らしのノウハウ”体験レポート
役立つ生活情報ハウス セコム安心マガジン
関連サービスのご案内