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第9回
2016/02/02

海外に誇れる日本の街

奈良 田園風景と世界遺産に出会う(前編)

奈良は、数多くの歴史的文化財が残るアートの町。奈良公園には緑も豊富で、少し中心を離れれば田園風景も残る。そんな古都の世界遺産を巡ってみた。

時間が止まったような西ノ京

 東京からJR新幹線で京都駅に。そこからさらに近鉄京都線に乗り替えて奈良駅に向かう。
 近鉄電車の乗車時間は急行で約40分。その間を利用して、今回の取材コースを練りなおすことにした。奈良には取り上げたいものが多すぎて、どうしたものかと新幹線の中でも悩んでいたのだ。さんざん頭を絞り、ここは正攻法で世界遺産「古都奈良の文化財」を回ってみよう、とようやく決めた。
 古都奈良の文化財、といっても世界遺産に登録されているものだけで、東大寺、興福寺、春日大社、春日山原始林、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城宮(へいぜいきゅう)跡の8カ所。これだけでも結構タイトなスケジュールになる。
 8カ所のうち薬師寺と唐招提寺は、市の中心部からちょっと離れた西ノ京にある。初日はまず、このふたつの名刹と平城宮跡をまわり、翌日は市中心部を見学、時間があれば奈良国立博物館や奈良町を訪れることにした。
 奈良行きの列車を大和西大寺駅で途中下車して、橿原神宮前行きの普通電車に乗り換える。西ノ京駅は2つめ。駅舎は以前来た時に比べてずいぶんモダンなものになっていたが、周囲の風景はあまり変わっていないようだ。

薬師寺
 駅から薬師寺まではすぐ。創建は680年。その後、平城遷都にともなって現在の場所に移された。当時は南都七大寺のひとつ。日本一と詠われた美しい伽藍(がらん)で知られたが、戦火や災害でほとんどが失われ、当時のままの建物は東塔だけ。1960年代後半になってようやく伽藍の復興がはじまり、2003年の大講堂復興で往時の姿が蘇った。
 国宝の薬師三尊像や聖観音菩薩像のほかに、新たにつくられた玄奘三蔵伽藍(春、秋に公開)、平山郁夫画伯による壁画を祀る大唐西域壁画殿(春、秋に公開)など見るべきものは多いが、まずは白鳳時代の伽藍を内側からぐるりと見回した。伽藍の建物と緑のほかには空が広がるだけ、という風景が奈良に都があった時代を思わせる。
 薬師寺から唐招提寺に向かう道もいい。蔵のある古い民家が並び、田園風景が続く。土塀がちょっと崩れていたりするのも風情がある。今が平成の時代であることをちょっと忘れてしまいそうだ。

唐招提寺
 ぶらぶら散策しているうちに唐招提寺に着いた。天平の時代、中国の名僧・鑑真和上が仏教の戒律を伝えるために、艱難辛苦の末日本にやって来て開いた寺だ。「千手観音立像」「盧舎那仏(るしゃなぶつ)坐像」「薬師如来立像」の3体の国宝が安置される金堂、国宝の講堂や経蔵、宝蔵などを拝観。ここも境内にたたずんでいるだけで、古の時代にタイムスリップしたような気分になれる。周囲をのんびり散策してから、法隆寺方面にまで足を伸ばすのもいいが、今回はこのまま大和西大寺駅に戻ることにした。

平城宮跡のスケールに感動

 大和西大寺駅に出て、路線バスで平城宮跡に向かう。平城宮は710年に遷都された奈良の都「平城京」の中心で、天皇の住まいや官公庁が集まっていた場所。広さは甲子園球場の30倍にもなるという。
 実は、これまでに平城宮跡の横は何度も通過しているのだが、下車しての見学は今回が初めて。わざわざ降りなかったのは、ただ広いだけ、と勝手に思いこんでいたからなのだが、これはとんでもない間違いだった。

平城宮跡(遺構展示室)
 バス停で降りると目の前に「遺構展示室」がある。発掘調査時の柱の穴などをそのまま保存してあるのだが、現在の地面との高さの差に、1300年の歳月の大きさが実感できた。
 現在の平城宮跡は、発掘調査の終わった部分を風化から守るために再び土で埋め戻し、その上に発掘調査の成果に基づく復元が行われている。復元は基壇や柱などの一部だけのものもあれば、朱雀門や第一次大極殿のように建物まで復元されているものもある。
 復元された施設を巡っているとなんだか古代の人々の姿が見えてくるようだ。第二次大極殿の内裏跡から壬生門方向を見晴らすと感動的だ。とにかくスケールが大きい。

平城宮跡(東院庭園)
 当時の迎賓のための宴会などが行われた東院庭園にも入ってみた。写真を撮っていると係りの人が「こっちのほうがよろしいで」と声をかけてくれた。薦められた池に緑と建物が映った風景は確かにすばらしい。
 近鉄線の踏み切りを渡って朱雀門などを見学したあと、平城宮北側の古墳群をめぐってみた。池に浮かぶ前方後円墳のコナベ古墳、ウワナベ古墳は緑が水に映えて、いつまでも見ていたいほどだった。


取材先住所
  • 【薬師寺】奈良市西ノ京町457 TEL:0742-33-6001
  • 【唐招提寺】奈良市五条町13-46 TEL:0742-33-7900
  • 【平城宮跡】奈良市二条大路南4-6-1 TEL:0742-35-8201(平城京歴史館)
※このコラムは『セコムライフ』2009年夏号に掲載した記事をベースにWEB用に再構成したものです

第9回 奈良 田園風景と世界遺産に出会う(前編)

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