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第8回
2016/01/27

海外に誇れる日本の街

鎌倉 自然と文化が融合する古都(後編)

東の古都・鎌倉は東京から日帰りで遊びに行ける観光地。静かな海街を走るかわいいローカル私鉄「江ノ電」で1日のんびりと旅してみよう。見所はひと駅ごとにあって、とても贅沢な気分になれること間違いなし。

極楽寺と鎌倉切通

 鎌倉の旅の後半は、江ノ電の長谷駅からはじめよう。
高徳院
高徳院
 長谷駅周辺には、鎌倉大仏のある「高徳院」や長谷観音で知られる「長谷寺」などがあり、鎌倉観光のハイライトのひとつ。参道には土産物屋も並び、人通りも多い。大仏様、観音様と順に参ってから、少し道を外れて御霊神社(権五郎神社)に行ってみた。御霊神社は平安後期の創立。毎年9月18日の例大祭には、面掛行列という珍しい行事が行わることでも知られている。行列に使われるお面と、福禄寿が宝物庫に安置されているというので見学させてもらった。
極楽寺
極楽寺
 長谷駅を出た電車がレトロなトンネルを抜けると極楽寺駅だ。タイムワープでもしたかのように、懐かしい景色が広がる。「日本の駅百選」にも選ばれた駅舎の前には赤い円筒形のポスト。商店にも昭和30年代のあたたかな雰囲気がいっぱいに漂っている。



 駅名の由来にもなっている「極楽寺」は、1259(世元元)年の創建。開山した忍性は、極楽寺切通しの開削など、
成就院からの景観
成就院からの景観
さまざまな社会事業を行った人物。切通しというのは、山越しでないと通れない場所を通行できるように、山を削って真ん中に道を通したもの。両側が切り立った谷のような構造になっている。極楽寺の茅葺きの山門を入ると落ち着いた境内がある。写真撮影などは禁止。だからこそ、この落ち着きを維持しているのかもしれない。
 忍性が開削に関わった極楽寺切通しを少し歩いてみる。長谷寄りに歩いたところにある「成就院」はアジサイの美しいお寺として有名。山門に至る階段を登ってから由比ガ浜海岸を見下ろす景色がすばらしい。

海沿いの絶景を辿る

 極楽寺駅を出発した江ノ電は海沿いにコースを変えて稲村ガ崎駅に到着。が、ここは後回しにして旅を続ける。稲村ガ崎~七里が浜~鎌倉高校前の区間は、車窓から海が広がり、江ノ電の中でも人気区間のひとつになっている。
海岸線を走る江の電
海岸線を走る江の電
井上雄彦の人気マンガ『スラムダンク』の舞台として訪れるファンも多い。
 駅の直前で軽くS字に曲がって七里が浜駅に到着。鎌倉在住の友人たちは口をそろえて、「富士山を見るなら七里が浜が一番だ」と言う。静岡にも山梨にも負けないのだ、と。なにしろ葛飾北斎の「富嶽三十六景相州江の島」には七里が浜から富士を見た景色を描かれているのだから・・・。
 幸い取材の日は快晴。雲が出ないうちに、とここまで急いだわけだ。
海岸に出ると、少し霞んではいたが、江ノ島の横にうっすらと富士山が見えた。
 お次の鎌倉高校前駅から腰越駅の間は、民家の軒先すれすれに江ノ電が走る。うれしいのは、地元の人々が、我が家のまん前を走り抜けていく江ノ電を「うるさい」とか「危ない」とか邪魔者扱いするのではなく、心から愛しているということだ。江ノ電は家族の一員のようなもの、という人も多いそうだ。車窓の景色に観光客が感嘆の声を上げた。
 腰越駅に到着。鎌倉市内最西端にある江ノ電の駅だ。悲劇の英雄・源義経に縁の「満福寺」に足を運ぶ。744(天平16)年に行基が開いた寺で、平家を倒して、
満福寺
満福寺
鎌倉に凱旋する義経が兄・頼朝の怒りに触れて足止めをくわされた折、この寺に逗留して許しを請う嘆願書を書いた。これが鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡』に出てくる「腰越状」と呼ばれるもの。寺には「腰越状」の下書きとされる書状が保存されている。



夕日に映える江ノ島
夕日に映える江ノ島
日の入りも近づいたので、再び稲村ガ崎駅に戻ることにした。稲村ガ崎は夕日の美しいことで知られているのだ。その素晴らしさは、1908年に来日して極楽寺付近に逗留したドイツの細菌学者ロベルト・コッホ博士も絶賛したほどという。
 駅から稲村ガ崎公園まで歩くと、もう、カメラを持った人々がたくさん集まっていた。若いカップルも見かけられる。絶好の夕日撮影日和なのだろう。やがて、夕日が海に向かって沈み始めた。空がオレンジに変わり、海は金色に光り始めた。その上に赤く江ノ島が浮かぶ。これは絶景だ。シャッターを切る音が潮騒に混じり、「ほお」という感動したような声があちこちで上がる。
 今日はいい一日だった。


取材先住所
  • 【長谷寺】鎌倉市長谷3-11-2 TEL:0467-22-6300
  • 【鎌倉大仏殿 高徳院】鎌倉市長谷4-2-28 TEL:0467-22-0703
  • 【極楽寺】鎌倉市極楽寺3-6-7 TEL:0467-22-3402
  • 【成就院】鎌倉市極楽寺1-1-5 TEL:0467-22-3401
  • 【萬福寺】鎌倉市腰越2-4-8 TEL:0467-31-3612
※『セコムライフ』2009年春号に掲載した記事をWEB用に再構成したものです

第8回 鎌倉 自然と文化が融合する古都(後編)

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