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第3回
2015/11/11

海外に誇れる日本の街

金沢 歴史と現代が融合した「文化と芸術」の街 (前編)

加賀前田家百万石の伝統を今に伝える街並みと加賀料理や豊富な伝統工芸品で知られる金沢。2015年春には北陸新幹線が開業してさらなる賑わいを見せている。伝統文化とモダンが交錯する古都をそぞろ歩く。

街のそこここに
非日常の空間が

 北陸新幹線のターミナルJR金沢駅は、北陸鉄道の北鉄金沢駅とともに2001年に「中部の駅百選」にも選ばれた美しい駅だ。以前は東京から上越新幹線に乗り、長岡で特急北越に乗り継いで4時間半ほどかかったが、新幹線開業のおかげで乗り換えなしの2時間28分に短縮されずいぶん便利になった。
 駅前からはバス。路線バス、城下まち金沢周遊バスのほかに、土日祝日には運賃100円のまちバスや、兼六園へのシャトルバスなどもあってアクセスはとても良い。
 市内随一の繁華街である香林坊で路線バスを下車。東京や大阪の繁華街のようなごちゃごちゃしたところがなくて、ヨーロッパの地方都市のような、ゆったりしたイメージがある。道にはゴミがほとんど落ちていない。人々の服装も落ち着いていて、バス停でバスを待つ様子にもどこか余裕を感じる。
 ホテルに荷物をあずけてから、兼六園方面に向かう。兼六園の周囲は美術館などが集まる文化ゾーンになっている。


 並木がきれいな道を少し歩くと、

石川四高記念文化交流館
中央公園。木々に囲まれるように、レンガ造りの美しい建物があった。旧制第四高等学校の校舎だった建物だ。国指定の重要文化財で、今は石川四高記念文化交流館として保存され、西側の石川四高記念館と東側の石川近代文学館によって構成されている。

 四高は藩校明倫館の流れを汲む旧制高等学校で、「超然主義」の伝統があった。いろいろな解釈があるようだが、私は「時流や変化に惑わされることなく、物事の本質に則した行動をとること」と感じた。近代文学館は石川県ゆかりの文学者の著書、原稿、愛蔵品などを展示する施設。四高記念館も含めて講演会、朗読会などのイベントにも随時使われているという。
 続いて、金沢能楽美術館へ。金沢市民には能のファンが多いのだそうだ。かつて武士の世界では、能は茶道とともに教養のひとつとして尊ばれた。その歴史が現代の市民の間にも生き続けているというのだ。兼六園隣にある県立能楽堂にも多くの人々が足を運ぶそうだ。
 その伝統を世界や未来とリンクさせるのがお隣の金沢21世紀美術館だろう。円形の建物で、東西南北4つの入り口があり、どこからでも入館できる構造がユニーク

レアンドロ・エルリッヒ(スイミング・プール)
だ。常設展示は現代を代表するアーティストの作品が中心。レアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」やジェームズ・タレルの「ブルー・プラネット・スカイ」など、体感することで美に出会う作品も多い。アートという非日常と、こうして日常の中にあるのがうらやましい。

金沢の過去と現在
そして未来に触れる

 兼六園の入口の手前にある、中村記念美術館にも立ち寄ってみた。地元の茶道美術収集家で、中村酒造社長であった中村栄俊が「美術品は一個人のものでなく国の宝」という信念で、茶道美術の名品や書画、陶磁器、加賀蒔絵などの美術品を提供、私邸の建物を移築して現地に開館したのがはじまり。のちに金沢市に寄贈され、現在は新館に移転。旧館は「旧中村邸」として展示や茶会などに使われているという。
 美術館の庭にある階段を上ると、石川県立美術館。前田藩に伝わる文化財と、明治から現代のアーティストたちの作品を常設展示する美術館だ。この美術館は、これまで訪れた県立規模の美術館ではトップクラスだと思った。
 加賀前田家の奥方の屋敷であった成巽閣、兼六園、金沢城跡と回ってみると、伝統が現在や未来にリンクされていることがよくわかる。
 城の脇の沈床園という、彫像がさりげなく置かれたプロムナードを歩いていると、通りがかりの人が「どこからお出でですか」と声を掛けてきた。「東京です」と応えると、「それは残念だ。夏になると、ここに蛍が飛ぶんですよ」と言う。過去と現在を旅してきた私は、金沢の人としてみんなと一緒に来年の蛍を楽しみたくなった。

金沢21世紀美術館
兼六園の真弓坂口前に2004年にオープンした現代美術専門のミュージアム。円形総ガラス張りの建物の中に、ホワイトキューブと呼ばれる箱型の展示室が独立して配置された独創的な構造で、日本建築学会作品賞やグッドデザイン金賞などを受賞している。

取材先住所
  • 【石川四高記念文化交流館】金沢市広坂2-2-5 TEL:076-262-5464
  • 【石川県立美術館】金沢市出羽町2-1 TEL:076-231-7580
  • 【金沢21世紀美術館】金沢市広坂1-2-1 TEL:075-220-2800
※このコラムは『セコムライフ』2009年新年号に掲載した記事をベースにWEB用に再構成したものです

第3回 金沢 歴史と現代が融合した「文化と芸術」の街(前編)

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