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第15回
2016/05/10

海外に誇れる日本の街

札幌 いつか住んでみたい北の街(前編)

札幌は最北の都道府県庁所在地だ。
北の大地・北海道への玄関口であり、経済・文化の中心地でもある。一方で、ほかのどの街にもない独特の雰囲気を持った街でもある。そんな街の魅力を探ってみる。

北大キャンパスに大地を感じる

 東京・羽田から札幌・新千歳空港までは1時間半ちょっとのフライト。新千歳空港から札幌まではJRのエアポート快速に乗れば36分ばかり。所要時間で比較すると、新幹線で関西方面に行くよりも「近い」のである。
 札幌駅に着いて、いつも驚くのは道の広さ。広い道が東西南北まっすぐに延びているのだ。札幌がしっかりした都市計画に基づいてつくられた街だということが、この広い道からもわかる。
 1869(明治2)年から建設が始まった札幌市は、日本の大都市の中では最も若い街だ。同じ年に、北海道開拓の拠点として開拓使が設置され、明治8年に最初の屯田兵の入植が始まると、交通や産業が次々に整備されて北の大地に新しい街並みが建設されていった。市政施行は1922(大正11)年。現在の人口は190万人を超え、全国5番目。それでも市域が広いのでごみごみした印象はまったくない。
 まず駅の北側に向かって歩くことにしよう。札幌の町中でも、最も北海道らしさを感じられる場所、北海道大学のキャンパスに行くのである。
 北海道大学は12の学部と大学院、研究センターなどを持つ総合大学だ。その歴史は、前身である札幌農学校から数えると140年にもおよぶ。広大なキャンパスには、1877(明治10)年に建てられた日本最古の洋式農業建物として国の重要文化財に指定されている「札幌農学校第2農場(モデルバーン)」や、昆虫学及養蚕学教室として1891(明治34)年に建てられ、今は登録有形文化財に指定されている「北大交流プラザ『エルムの森』」など、多くの歴史的建物が残り、それらを訪ね歩くだけでも楽しい。
 おすすめしたいのは、北海道大学総合博物館だ。建物は、1929(昭和4)年竣工の北海道帝国大学理学部本館を再利用したもので、重厚な造り。館内には北大の学術研究の成果や大学の歴史が展示されている(4月1日から7月まで休館予定)。
 博物館のミュージアムショップや先ほど紹介した「エルムの森」にあるショップではお土産も販売している。ここまで市民や観光客と触れ合っている大学はほかにちょっと思い当たらない。

北海道開拓の歴史を伝える「赤れんが庁舎」

 キャンパスを南に出て、JRの線路を越えるとビルの中にこんもりとした緑が見える。北海道大学植物園だ。ここにはライラック並木や北方民族植物標本園、バラ園などがあり、北海道最古の博物館など明治から大正の重要文化財建築や登録文化財建築が木立の中に建ち並んでいる。博物館には絶滅したエゾオオカミ一のはく製も展示されている。(11月4日~4月28日は温室のみ公開)
赤れんが庁舎
赤れんが庁舎
 植物園の東隣にあるのが、「赤れんが庁舎」として親しまれている国の重要文化財・北海道立文書館(旧北海道庁本庁舎)だ。1888(明治21)年に完成したこの建物は、アメリカ風ネオ・バロック洋式の煉瓦造り。中央の八角塔は、1968(昭和43)年に「北海道百年」を記念して創建当時の姿に修復されたもので、高さは10階建てのビルに匹敵するという。

 知事室や執務室として使われていた記念室を見ているだけで、北海道開拓の歴史の一端に触れる思いがする。

ビール博物館と夜景を堪能

 赤れんが庁舎から北3条通を西へ。北3条通は開拓使庁舎から続く開拓時代のメインストリートで往時は、さまざまな工場や倉庫、商店などが並んで賑わい「開拓使通」と呼ばれたそうだ。
 東3丁目まで歩くと、左手に「さっぽろふるさと文化百選」のひとつ「旧福山商店」の煉瓦造りのビルがある。かつては醤油店だった建物で、完成は1907(明治40)年。今は1階が喫茶店になっている。
 さらに進むと交差点を越えた向こうに大きな煉瓦造りの建物が見えてくる。開拓使麦酒醸造所として出発したサッポロビールの醸造所跡だ。現在は、「サッポロファクトリー」として再開発されて、中央に大きなアトリウムを持つ全天候型の大型ショッピングセンターになっている。
旧永山武四郎邸
旧永山武四郎邸
 アトリウムを抜けると、これも開拓使時代の重要な歴史遺産・旧永山武四郎邸に出る。永山武四郎は薩摩藩出身の軍人で「屯田兵生みの親」とされる人物。第2代北海道庁長官として炭鉱開発や鉄道延長などに功績を残した。明治10年頃に建った和洋折衷の邸宅と、昭和12年頃に三菱鉱業セメントが社員寮として増築した洋館が見学できる。邸宅部分は、北海道指定の有形文化財だ。
JRタワーからの夜景
JRタワーからの夜景
 札幌駅まで戻ると、もう暗くなりかかっていた。北海道の日暮れは東京よりもずいぶん早い。一日目の終わりは、JR札幌駅のJRタワー展望室に登って札幌の夜景を堪能することにした。地上160メートル。視界360度の眺望は確かにすばらしい。


取材先
  • 【北大交流プラザ「エルムの森」ショップ】札幌市北区北8条西5丁目 TEL: 011-706-4680
  • 【北海道大学総合博物館】札幌市北区北10条西8丁目 TEL:011-706-2658 
  • 【北海道大学植物園】札幌市中央区北3条西8丁目 TEL:011-221-0066
  • 【赤れんが庁舎】札幌市中央区北3条西6丁目 TEL:011-204-5019
  • 【旧永山武四郎邸】札幌市中央区北2条東6丁目-2 TEL:011-232-0450
  • 【JRタワー】札幌市中央区北5条西2丁目-5 TEL:011-209-5100
※このコラムは『セコムライフ』2009年新年号に掲載した記事をベースにWEB用に再構成したものです。

第15回 札幌 いつか住んでみたい北の街(前編)

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