第1回
あまり知られていない“がんの治療”と“がん保険”(1)

 東日本大震災の被災者の皆様に心からお見舞申し上げます。皆様の安全と一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

 もしもの事態に備え、大切なことはよく分かっている保険。しかし、商品の多さや内容の複雑化で、ついつい知らないまま契約をしてしまっている。こんなことが多く起きているのではないかと思います。
 このコーナーでは「知っておきたい保険の基礎知識」と題してセコムのグループ会社であるセコム損害保険(株)が分かりやすく保険商品を解説していきます。セコム損害保険は、「安全・安心」を提供するセコムならではのオリジナルな保険商品を多く提供しています。
 第1回目は、日本人がもっともかかりやすい“がん”の実情についてです。がんにかかわるさまざまなデータからリスクを分析していきます。

がんによるリスクは年々増大しています。

 がんは一生のうち男女とも2人に1人が、がんにかかるといわれております。また日本人の年間死亡者数約114万人のうち、がんで亡くなられる方が約34万人で、年間死亡者数の約3割を占めています。三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)の中でも、がん(悪性新生物)だけが顕著に増加してきています。
がん患者数の推移 3大疾病別の死亡者数推移
(出典)厚生労働省 患者調査(総患者数、性・年齢階級×傷病分類別)

どの部位のがんが多い?

 罹患(りかん:新たにがんと診断されること)数では男性は胃がん、女性は乳がんが一番多くなっており、死亡者数では男女とも肺がんとなっています。特に女性については、乳がんが罹患数では一番多いが、乳がんによる死亡者数は5番目となっており、がんにかかる率は高いが、その後の生存率は高いことがわかります。乳がんは、罹患する年齢が比較的若い働き盛りの30代〜40代にかかることが多いことも特長の一つです。
2005年の罹患数が多い部位(出典)国立がん研究センターがん対策情報センター
 1位2位3位4位5位備考
男性前立腺結腸肝臓結腸と直腸を合わせた大腸は2位
女性乳房結腸子宮結腸と直腸を合わせた大腸は2位
結腸乳房肝臓結腸と直腸を合わせた大腸は2位
2009年の死亡数が多い部位(出典)国立がん研究センターがん対策情報センター
 1位2位3位4位5位備考
男性肝臓結腸膵臓結腸と直腸を合わせた大腸は3位
女性結腸膵臓乳房結腸と直腸を合わせた大腸は1位
肝臓結腸膵臓結腸と直腸を合わせた大腸は3位

がん治療の入院期間や入院と通院の割合は?

 がんの平均入院日数は、1996(平成8)年の46日に対して、2008(平成20)年には23.9日と大幅に減少しています。また、患者数については、入院患者数はほぼ横ばいなのに対して、通院(外来)患者数は増加傾向にあり、がんの治療が入院から通院へシフトしてきていることがわかります。
がんの平均入院日数推移 がんの入院・外来患者数推移
(出典)厚生労働省 患者調査(退院患者平均在院日数、性・年齢階級×傷病分類×病院−一般診療所別)
(出典)厚生労働省 患者調査(推計患者数の年次推移、入院−外来×傷病分類別)

がんの治療費はどれくらいかかるの?

 がんの治療費は、入院治療費として平均90万円程度(※)であり、その他入院前後の通院治療や検査にかかる費用があり、治療費以外には、個室などに入院する場合の差額ベッド代などの費用があります。また、公的保険診療で行われるがん治療は、年齢や所得により異なりますが、通常は治療費の3割が自己負担(90万円×3割=平均27万円程度)となり、さらに、国の高額療養費制度や、場合によっては健康保険組合独自の附加給付制度があり、治療費が自己負担限度額を超えた分の払い戻しも受けることができます。
 しかし、国内未承認の抗がん剤などを使用することにより、公的保険の適用をうけることができなくなった場合には、治療費の全額を自己負担することになり、自己負担額も高額になることがあります。がんの治療費に備えるなら、平均治療費ではなく、治療費が高額になった場合をよく考えておくことが必要となります。
<参考>自由診療での治療が必要となったお客さまに対して支払われた
「自由診療保険メディコム」の保険金支事例
事例1 大腸がん(40代男性) 治療費2,680万円
事例2 急性骨髄性白血病(40代男性) 治療費3,450万円
その他の高額支払い事例については、セコム損保のホームページをご覧ください。
http://www.medcom.jp/points/highcost.htmlicon
※平均入院治療費の算出について
(平成20年国民医療費の概況 悪性新生物の入院医療費19,142億円÷365日)÷(平成20年患者調査 悪性新生物の推計入院患者数141.4千人)×(平成20年患者調査 平均在院日数23.9日)=約886,427円(セコム損保算出)

第1回 あまり知られていない“がんの治療”と“がん保険”(1)