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初心者でもわかる!保険の基本

第3回 保険のはじまり(後編)

前回は、近代的な損害保険が生まれるまでの歴史をみてきました。
今回は引き続き、近代的な生命保険が生まれるまでの歴史をみてみましょう。

生命保険の起源

中世ヨーロッパでは、商人たちは職業ごとに「ギルド」という同業者組合の組織を作っていました。そのギルドでは、会員の組合費の一部のお金を積み立てておき、仲間たちの病気や死亡といった不幸や仕事の失敗があったときに、その積み立てたお金を使って助け合うことをしていました。このギルドでの制度が生命保険の起源であると考えられています。
また、17世紀には、イギリスのセントポール寺院で、教会の牧師たちが組合を作り、自分たちに万が一のことがあった場合に遺族の生活資金を支援するためにお金を出し合う制度をはじめました。しかし、この制度は年齢に関係なく全員が同じ金額のお金を出し合うこととしていたため、若い人よりも年をとった人の方がお金をもらえる可能性が高く、不公平な制度だったのです。
そのため、若い人がどんどん抜けていき、この組合は解散してしまいました。

公平な制度確立のために

その後、18世紀にイギリスのジェームス・ドドソンという数学者が、若い人にも年をとった人にも公平になるようなお金の分担方法を発見し、1762年に世界で初めて近代的な保険制度に基づく生命保険会社が設立されました。
ちなみに、ドドソンが若い人にも年をとった人にも公平になるような方法を考えるときの手がかりとしたのは、あの「ハレー彗星」で有名な天文学者エドモンド・ハレーが、実際の年齢毎の死亡率に基づいて作った『生命表』だといわれています。
この生命表によって、合理的に保険料を計算した「生命保険」が作られることとなったのです。

尚、日本では、イギリスで生命保険が生まれてから約100年後に、福沢諭吉による「西洋旅案内」で初めて生命保険が紹介され、1881年に欧米の近代的保険制度を手本として生命保険会社が設立されました。

次回からは、保険の仕組みについてお話していきます。