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第8回
花粉症には、薬だけに頼らずふだんの生活の見直しも

 これから春に向かっての時期、多くの方々を悩ませるのがスギ花粉。
 そこで今回のテーマは、今や国民病とも言われる花粉症です。
 神奈川県横浜市にある西横浜国際総合病院・耳鼻咽喉科部長の河野敏朗先生にお話を伺いました。

Q.花粉症になる原因は?

 花粉症は、スギなどの植物の花粉が鼻や目に入ることで、アレルギー反応を引き起こす病気です。ここ20年の間に患者数が急増し、今や国民病とも言われるほどです。
 花粉症の原因となる植物には、スギ(2月~5月)、ヒノキ(4月~5月)、イネ(5月~8月)、ヨモギ(8月~10月)などがありますが、やはりトップを占めるのは、春先のスギ花粉による花粉症です。
 スギは戦後、全国的に大規模な植林が行われ、樹齢30年以上を経過、飛散する花粉の量も年々増え続けています。それにともない、スギ花粉症になる人も増加傾向にあります。

Q.花粉症の主な症状はどのようなものですか?

 花粉症になると、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった鼻の症状や、目のかゆみ、充血といった目の症状が起こります。また、人によっては、のどの痛みやかゆみ、せき、皮膚のかゆみやじんましん、発熱などが起こることもあります。

Q.病院では、どのような治療を行いますか?

 症状によって段階的に、次のような治療を行います。
●内服薬などによる治療
 初期の療法としては、花粉が飛散する時期より、1~2週間ほど早めに、抗ヒスタミン薬や点鼻薬、ステロイド薬などを症状に応じて組み合わせて処方します。
【抗ヒスタミン薬】
眠気や口内乾燥などの副作用がありますが、最近では、良い薬も出ているので、医師と相談の上、決めるようにしましょう。
【ステロイド点鼻薬】
速攻性があり副作用も少ないため、安心して使用できる薬です。
【ステロイド内服薬】
症状が重い場合に使います。副作用も強いため、なるべく短期間の使用が望まれます。
●手術療法
 内服薬などによっても鼻づまりの症状が改善されない場合は、焼灼(しょうしゃく)術やレーザー治療などを行います。比較的簡単な治療であり、外来でも行えます。主に下鼻甲介(かびこうかい)という鼻炎になると腫れて鼻づまりの原因となる部位の粘膜を焼きますが、副作用も少なく、小学校の高学年くらいから治療が可能です。
 これらの治療でも、症状の改善がみられない場合は、当該部位の矯正や切除といった手術療法も行われます。術後の鼻づまりの改善率は、かなり高い治療法です。
●減感作(げんかんさ)療法(免疫療法)
 花粉症の治療において唯一の根治療法です。スギ花粉症の場合は、スギのエキスの皮下注射を週1~2回、2~3年の間、続けていきます。治療効果の有効率は7割以上とも言われています。
 しかし、効果が現れるのが遅く、まれにショック症状が起きることもあるため、実施している医療機関が少ないのが現状です。
 今後は舌にエキスを落とす、副作用の少ない舌下免疫療法が期待されており、現在も臨床試験が行われているところです。

Q.ふだんの生活でできる対策はありますか。

 簡単にできる対策としては、次のようなものがあります。
◎規則正しい生活
 精神的ストレス、過労や睡眠不足などによって免疫が低下し、症状が悪化することも。夜ふかしや深酒、喫煙などを控え、規則正しい生活を心がけて。適度な運動も体調管理のために必要です。
◎室内を清潔に
排気循環式の掃除機排気循環式の掃除機
 床はフローリングが望ましいのですが、カーペットや畳などの場合は、空気清浄機を併用しながら、排気循環式の掃除機で、週2回ほど室内清掃を行うと効果的。
◎外出・帰宅時、洗濯物の対策
花粉症用メガネ花粉症用メガネ 花粉症用マスク花粉症用マスク
 花粉の飛散時期には窓を閉め、とくに晴天の日は、外出をひかえるように。外出する際は、花粉症用マスクやメガネも有効です。衣類は、表面が毛羽立ったウールなどは避けましょう。
 帰宅時には、家に入る前に、上着や髪に付着した花粉をよく落として。さらに、顔を洗ってうがいをして、鼻をかむようにします。
 洗濯物やふとんは、外で干すのを控え、外で干した場合には、取り込むときに、しっかりと花粉を落としましょう。
◎からだのなかからの予防策
LGG菌を使用したヨーグルトLGG菌を使用したヨーグルト
 最近、乳酸菌の効果が注目を集めています。LFKやLGGといったある種の乳酸菌には、腸の免疫細胞に働きかけて、アレルギーを抑え込む作用があるとされ、乳酸菌を多く含まれるヨーグルトが花粉症によいとも言われています。
 花粉症は、治りにくい病気で、症状も個人によって違いがあることから、かかりつけ医と症状についてよく相談しながら、あせらずに治療していくことが大切です。

これ以外にも・・・ 実は、気になってる症状ありませんか?

河野 敏朗(かわの・としろう)
西横浜国際総合病院
耳鼻咽喉科部長
【略歴】
1992年 徳島大学卒業。専門は副鼻腔疾患、アレルギー。
2009年から西横浜国際総合病院に勤務。
医学博士、日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本アレルギー学会専門医、補聴器相談医、音声言語機能判定医、日本東洋医学会専門医、日本気管食道科学会専門医、日本医師会認定産業医、横浜市立大学客員准教授。

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