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第4回
あきらめてはいけない、関節リウマチ

千葉中央メディカルセンター
リウマチ科部長 三池 聡先生

 昔から難病といわれてきたリウマチですが、飛躍的な進歩によって、今日では病状の悪化を食い止めることができ、寝たきりにもならないで済むまでになっています。今回は、千葉中央メディカルセンター・リウマチ科部長の三池聡先生に、関節リウマチの症状と治療法を中心にお話をうかがいました。

Q.リウマチとはひと言でいうと、どんな病気ですか。

 医学的には筋肉とか骨とかを原因として身体が痛む病気の総称で、リウマチ性疾患などとも呼ばれています。
 よく知られている病気では、尿酸結晶が関節にたまって発症する痛風などがありますが、免疫の異常から起こる膠原病いわゆる自己免疫疾患の中で、関節が慢性的に痛んだり、手が変形したりする代表的な病気が関節リウマチです。

Q.現在、関節リウマチの患者さんの数はどれくらいですか。

 日本リウマチ学会では70万人、多く見積もって100万人といっています。最近の患者さんは健康意識が高く、昔のように症状がかなり進んでから来院されるのではなく、早期の段階に来院される方が多くなっているので、それらの方を含めると70万人をはるかに超えると推定しているのです。
図:関節リウマチと変形性関節症が起こりやすい関節の違い

Q.女性の患者さんが多いようですが、どうしてですか。

 男女比は1対4といわれています。膠原病にかかるのは女性の方が多いことからホルモンが影響しているとか、女性のほうが遺伝的な病気になりやすいことから遺伝子が影響しているとか、諸説ありますが、ハッキリしたことはわかっていません。

Q.若い人でもかかる病気のようですね。

 年齢分布で見ると、最も多いのは40代で、次いで50代、30代、20代の順になりますが、10代のはじめから関節が腫れたり、手が変形したりする方もいますし、80代になってはじめて発症する方もいますから、年齢に関係なくかかる病気といえます。

Q.最初はどんな症状が現れるのでしょうか。

 「朝のこわばり」といって、朝起きたときに関節がこわばって動かしにくくなります。はじめは、10分ぐらいで治りますが、その後、治るまでの時間がだんだん長くなって関節の各所に痛みが出てきます。こわばりは関節リウマチに特有の症状です。
 腫れや痛みの症状で一番多いのは、手の指、手首、膝、足の指に対称性の関節炎が起きることです。対称性というのは、多少時間差があるが、左右で同じような炎症が起きることです。炎症が慢性的に続くことも一般的な特徴です。

Q.その後はどのように進行しますか。

 かなり個人差があって、発症してわずか1年ぐらいであちこちの関節が腫れてきて、手足の変形が進む急性タイプの人が全体の1割いる一方、自然に症状が治まる人が1~2割です。大多数の人は、1年、2年、3年と徐々に進行していきます。
 これを放っておくと、関節が壊れて変形し、手足が動かしづらくなります。具体的には、可動域制限といって、関節を動かす範囲が狭くなって、物をつかむことができなくなったり、正座ができなくなったりします。ですから、できるだけ早く専門の医療機関で診断を受けることが大事になります。

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