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第25回
「口内炎」軽視せず、早めに病院で診断を。

今回のテーマは「口内炎」です。誰もが経験のある病気ですが、時として重篤な病気が潜んでいることもあります。千葉市中央区の千葉メディカルセンター 歯科・口腔外科診療部長の花澤康雄先生にお話を伺いました。

Q.口内炎とは、どのような病気なのでしょうか。

 口内炎は、口のなかの粘膜に起きる炎症の総称です。そのため、ひと口に口内炎といっても、原因がわかるものから原因不明のものまで広範囲にわたり、さまざまな種類があります。
 以下に、代表的な口内炎をご紹介しましょう。
●再発性アフタ
 多くの人が経験し、もっとも一般的な口内炎が「再発性アフタ」でしょう。アフタとは、口のなかの粘膜にできる5ミリから10ミリほどの潰瘍で、何度も繰り返す人が多いため、再発性と呼びます。
 食事の際など、食べ物が触れる刺激で強い痛みがありますが、通常は、10日から2週間ほどで自然に治るものです。
 原因については、はっきりとわかっていません。ただ、過労や睡眠不足、強いストレスなどの体力的な要因で、からだの抵抗力が弱っているときに、アフタができやすいと考えられます。
●外傷性口内炎
 こちらも経験がある人が多いと思います。食事のとき、誤って口のなかを噛んでしまったり、歯磨きのときに歯ブラシがあたってしまったり、このようなことが原因で粘膜が損傷し炎症が起こった状態が「外傷性の口内炎」です。原因も明らかなので、傷が治れば自然と痛みもなくなります。
●ウイルス性口内炎
 ウイルスによって起こる口内炎でよく見られるのが、単純ヘルペスウイルスが原因の「ヘルペス性口内炎」です。口のまわりや粘膜に水ぶくれができ、破れてびらん(ただれ)を生じることもあり、強い痛みや発熱を伴うこともあります。ここ数年、流行している「手足口病」も夏かぜウイルスの一種(コクサッキーウイルスA-16など)が原因で、その名の通り、手足の発疹(ほっしん)や口のなかに口内炎のような症状が現れます。
●乳幼児がなりやすい口内炎 
 乳幼児の場合は、ほ乳瓶の乳首の部分がのどにあたって潰瘍(かいよう)ができたり、また生後間もないうちに歯が生えて、それが舌に当たって潰瘍になる「リガフェーデ症」もあります。
●高齢者がなりやすい口内炎
 高齢者の場合は、義歯の管理が悪く不潔な状態になるとカンジダ菌という、もともと口のなかにあるカビの一種が増殖し「カンジダ性口内炎」になることがあります。


Q.口内炎と似た症状で、ほかに疑われる病気は?

 診断でとくに注意を要するのが「ベーチェット病」です。この病気は、眼や皮膚、性器などに潰瘍ができ、口のなかにもアフタができます。アフタは時間がたつと消えてしまうため、再発性のアフタと見分けにくいのです。原因不明の上、難治性で、さまざまな症状を引き起こすため、眼科や皮膚科、泌尿器科などと連携して慎重な診断をしなければなりません。


Q.一般的には、どのような治療を行いますか。

 一般的な口内炎の治療でいちばん多いのが、ステロイドの軟膏や貼付剤です。また、広い範囲に多発している潰瘍には噴霧剤を用います。いずれにしても、早期に治療をはじめることで治癒も早くなります。


Q.口内炎になってしまったとき、口のなかのケアは?

 口内炎でも、口のなかは清潔に保たなければいけません。毎日の歯磨きは欠かせませんが、問題は刺激による痛みです。そこで、おすすめしたいのが、いつもより柔らかめの歯ブラシを使うこと。歯磨き粉も刺激の少ない子ども用がよいでしょう。うがいをする際も刺激の強い洗口液は避け、0.9%の生理食塩水(蒸留水1000ccに9gの塩を混ぜた食塩水)か、それでもしみる場合は、人肌に温めた蒸留水を使うようにしましょう。


Q.最後にアドバイスをお願いします。

 口内炎の病態は多岐にわたっています。場合によっては、舌がんや白血病などの重篤な病気が潜んでいることもあり、それぞれに検査、治療法も異なります。大切なのは、自らも口のなかの状態に関心をもち、気になる症状、違和感などがあれば、早期に病院で診断を受けることです。さらに可能であれば、かかり付けの歯科医をつくり、定期的にチェックしてもらうとよいでしょう。

これ以外にも・・・ 実は、気になってる症状ありませんか?

花澤 康雄
千葉メディカルセンター 歯科・口腔外科診療部長
【略歴】
千葉大学医学部附属病院を経て、1994年、川崎製鉄千葉病院(現:千葉メディカルセンター)に勤務。
専門は口腔外科、歯科インプラント、障害者歯科。日本口腔外科学会専門医・指導医。日本障害者歯科認定医、医学博士。

第25回 「口内炎」軽視せず、早めに病院で診断を。

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