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第16回
電子機器使用による目の疲れには、適度な休憩を

 今回のテーマは、パソコンや携帯電話など、電子機器の過度の使用による「目の疲れ」です。
 千葉県若葉区にある千葉中央メディカルセンター・眼科部長の池尻充哉先生にお話しを伺いました。

Q.電子機器を見続けると目が疲れる理由は?

 電子機器に限らず、物を見ているときには、ピントを合わせるために目の筋肉(毛様体筋)が働いています。この状態が長時間続くと、目の筋肉は緊張し、疲れてしまいます。
長時間、パソコンを使う場合は1時間おきに10~15分休憩する長時間、パソコンを使う
場合は1時間おきに
10~15分休憩する
 このピント合わせは、若いときは自然にできますが、年を取ると筋肉の働きが低下してピントが合わなくなるので、老眼鏡が必要になります。また、メガネやコンタクトレンズが合っていないと、目の筋肉はピントを合わせるためにより働く必要があり、さらに疲れやすくなります。
 よく見かけるのは、近視の人はメガネを外したほうが画面が楽に見えるのに、外さないで見続け、目の筋肉に負担を強いているケースです。この状態が続くと、筋肉は頑張り切れなくなって、目の疲れから頭痛や肩こりなどを起こします。
 対策としては、適切なメガネやコンタクトレンズを使用すること。1時間おきに10~15分休憩すること。目は遠くを見ているときが一番リラックスした状態なので、時々、遠くを見ることです。

Q.ドライアイも目の疲れの原因ですか?

 人は通常1分間に20回程度まばたきをしていますが、電子機器の画面を見ているときは、まばたきの回数が1/3~1/4に減ると言われています。まばたきの回数が減れば、目の表面は乾いていきます。表面が乾くと視力が下がります。つまり、ドライアイになると画面が見えづらくなるので、目は疲れます。日本にはドライアイの患者数は2200万人と言われています。ふだんドライアイの症状がない人でも、電子機器の使用でドライアイになっている可能性があります。

Q.今、問題になっているブルーライトとは?

 ブルーライトは可視光線の中では波長の短い光で、パソコンや携帯電話などの液晶画面から大量に発せられています。ブルーライトは人体に悪影響を及ぼさないと言われていますが、注意すべきことが2つあります。1つは、ブルーライトが「散乱しやすい光」であることです。
ブルーライトをカットするメガネで効果のある人もブルーライトをカットする
メガネで効果のある人も
 散乱しやすいということは、像がぼけやすく、そのためにピントを合わせようと目の筋肉が働き続けるため、目が疲れやすくなります。
 このため、ブルーライトをカットするメガネが話題を呼んでいますが、このメガネをかけて「画面がちらつかなくなった」「すっきり見えるようになった」と言う人がいる一方、「何も変わらない」と言う人もいます。ブルーライトカットメガネを使用して画面が見やすくなるようであれば、使用するのもよいでしょう。
 前述したように、目の疲れにはメガネや老眼、ドライアイなど様々な要因が関与しているため、ブルーライトカットメガネをしたからといって必ず目の負担が減るということではありません。もう1つの注意すべき点は、ブルーライトが「サーカディアンリズム」(概日(がいじつ)リズム)に関与していることです。

Q.ブルーライトは「概日リズム」に影響を及ぼすのですか?

夜はできるだけ、電子機器を使わない夜はできるだけ、電子機器を
使わない
 大昔から、人間は日の出とともに起き、日中は活動し、日が落ちると眠るという1日周期のリズムで生きてきました。昼間の太陽光にはブルーライトが多いことがわかっており、このブルーライトからのシグナルが、「概日リズム」を司る脳内の視交差上核に入って刺激し、夜は刺激しないので眠るというリズムをつくっています。
 ところが、現代人は夜も電子機器を操作することによってブルーライトを浴びています。パソコンを切った後、なかなか眠れないことがありますが、これはブルーライトの影響で、「概日リズム」が狂い始めているからかもしれません。
「概日リズム」が狂うと様々な疾患を引き起こす可能性があります。夜は電子機器の使用時間を短くするなどしましょう。もちろん、一番いいのは、夜は電子機器を使わないことです。

Q.読者のみなさんにメッセージをお願いします

 2012年、アメリカ医師会は「現代社会は光公害に突入した」と警告文を発表して、世界の注目を集めました。日本でもここ10年ほどの間にオフィスや家の明るさは約2倍になっています。私たちは明るいほどいいと思ってきましたが、そうではありません。テレビやパソコンなどの画面の過度の明るさが目に悪影響を与えているのは一例です。これからは、電子機器の使用や照明に気を配り、目に優しい環境に変えていくべきだと思います。
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池尻 充哉(いけじり・かつや)
千葉中央メディカルセンター
眼科部長
【略歴】
1989年千葉大学医学部卒業後、同大学眼科入職。その後、国立千葉病院、国保成東病院などに勤め、1996年より千葉大学の文部教官眼科助手として勤務。網膜色素変性症外来および網膜硝子体手術を専門とし、2004年千葉中央メディカルセンター眼科部長に就任。医学博士、日本眼科学会眼科専門医。

第16回 電子機器使用による目の疲れには、適度な休憩を

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