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第14回
運動やバランスの良い食事で防げる「骨粗鬆症」

 今回のテーマは、シニアに多く、骨折しやすくなってしまう「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」です。
 東京都杉並区にある久我山病院の大野高也副院長にお話しを伺いました。

Q.骨粗鬆症とは?

 骨の中心は骨髄で満たされていて、骨梁(こうりょう)という細長い骨が網の目状になっています。外から力が加わると骨がしなるのは、これがクッションの役割をはたしているからです。
 骨粗鬆症は、この骨梁が細くなったり切れたりして、つなぎ目がなくなっていき、骨に力が加わるとつぶれたり、折れやすくなる状態をいいます。

Q.原因は何ですか?

 一つは女性ホルモンの減少です。男性は年をとっても女性ホルモンの分泌量はあまり変わりませんが、女性は閉経後に急激に減少します。女性ホルモンが減ると、骨を作る細胞の働きが抑えられ、骨を壊す細胞の働きが盛んになって骨量(骨に含まれるカルシウムなどのミネラルの量)が減るんです。
 もう一つはカルシウムの吸収が悪くなることです。これは高齢者や腸などの手術をした人に多くみられます。
 また腎臓や肝臓に疾患のある人や過度のダイエットをした人は、年齢に関係なく骨粗鬆症になりやすくなります。
 このほか、カルシウムの摂取不足、運動不足、日照不足なども原因になります。

Q.症状は?

 身長が縮んだり、背骨の重だるさなどです。背骨の椎体(ついたい)という骨の骨梁が減って椎体がつぶれます。急に背丈が縮んだら病院で検査したほうがいいでしょう。あとは症状だけでは骨粗鬆症かどうかはわからないので、腰椎(ようつい)や大腿骨などの骨量を計測する必要があります。

Q.予防法は?

 一つは、カルシウムを多く含む食品、カルシウムが吸収されやすい食品を摂ることです。カルシウムの吸収率がいいのは、牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品です。カロリーが気になる人は、スキムミルクを飲んだり、チーズを食べる機会が少ない人はサラダにパルメザンチーズをかけたり、カレーライスに無糖のヨーグルトを入れたりして摂取するといいでしょう。
 予防法のもう一つは、運動とストレッチです。運動がいいのは、骨に刺激を与えて骨の形成を促進するほか、腎臓や肝臓の代謝を良くし、腸の働きが良くなってカルシウムの吸収が良くなるためです。
 ただし、ただ歩くだけでは運動になりません。歩くならやや大股で、着地するときはかかとから着いて親趾(おやゆび)の付け根で地面を押すように歩きます。これなら15分も歩くと汗が出てきます。
正しく歩くポイント 少し広めの歩幅で、かかとから着地しましょう。 そして親趾の付け根で地面を押すように歩きます。 あごを軽く引いて前を見ましょう 背筋を伸ばして肩の力は抜きましょう かかとから地面に着くことによりつま先が上がり、転倒しにくくなります。 10センチ幅の直線をイメージして、足先を前に向けて、親趾の付け根でその直線を踏むように歩きましょう。
 また、日常的に行うストレッチと、頭と体を左右にひねり、両腕をブラブラさせるでんでん太鼓体操も効果的です。
 ちなみに、私は運動やストレッチは"ながら族"でいいと思っています。買い物に行くときに腕を振って少し早足で歩いたり、歯を磨いているときにつま先立ち体操やスクワットをする。髪を乾かすときに腰の回旋運動をやる。あえてやろうとすると長続きしませんが、何かをしながらやれば長続きしますから。

Q.治療法は?

 骨粗鬆症の治療は骨の吸収を防ぐ「ビスホスホネート」の経口薬が主流ですが、現在、毎日服用するものと週1回のもの、月に1回のものがあります。どの服用方法でも効果は変わりませんから、その人の飲みやすい方法でかまいません。
 昔は骨を維持する治療法でしたが、今は重度の骨粗鬆症の場合、副甲状腺ホルモンの週1回の注射をすることによって、骨を丈夫にしようという積極的な治療法もあります。70歳、80歳の人でも、こうした治療法で骨量を増やすことができます。

Q.読者の皆さんにアドバイスをお願いします。

 骨粗鬆症の治療をされる方は、定期的な骨量検査をお勧めします。そして自分に合った効果のある治療法を医師と相談してください。また骨粗鬆症は病気というよりも老化の一種。老化は運動やバランスの良い食事によって防ぐことができます。ものごとをマイナスに考えるよりもプラスに考える方が治り方が早いです。ですから私は患者さんに、「今日はご飯が美味しかったでもいいから、一日一つ良いところを見つけましょう」と話しています。

これ以外にも・・・ 実は、気になってる症状ありませんか?

大野 高也(おおの・たかや)
久我山病院
副院長、整形外科部長、リハビリテーション科部長
【略歴】
杏林大学医学部卒業、医学博士。専門は関節外科、スポーツ障害、リハビリテーションなど。杏林大学病院などを経て、1995年から久我山病院に勤務。日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定スポーツ医。

第14回 運動やバランスの良い食事で防げる「骨粗鬆症」

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