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第12回
暑い夏に必見、「熱中症」の知識と予防対策

 今回のテーマは、暑くなると罹患者が急増する「熱中症」です。
 千葉市にある千葉中央メディカルセンター・救急科部長の内野正人先生にお話しを伺いました。

Q.熱中症という言葉は昔はありませんでしたね

 熱中症という言葉が広く使われるようになったのは10年ほど前からです。それまで医療関係者の間では、熱中症は「暑熱環境における身体適応障害によって発生する状態の総称」と定義され、その中には熱失神(日射病)や熱射病、熱けいれん、熱疲労などの病態があるとされていました。しかし、この定義はあいまいで、かつ専門家でも各病態の区別がつかず、診断の際に重要な症状の重症度がわからないという問題がありました。
 この問題の解決に乗り出したのが日本神経救急医療学会で、熱中症を症状別に軽症から重症の3段階に分類し、重症の場合の診断基準を明確にしました。
熱中症の分類
 これが1999年のことで、これを契機に熱中症という言葉が一般的になっていったのです。

Q.発症の原因は?

 一つは、暑くなると体内に熱がこもって体温が上昇すること。二つ目は、大量に汗をかくことによる脱水。それと、もう一つ原因と考えられるのが電解質異常です。汗のなかにはナトリウムが混じっていますが、その濃度は汗のかき方によって変わります。たとえば、冬場、部屋の中を熱くし過ぎて汗をかくときのかき方はじんわり。ところが、夏場はダラダラと大量に汗をかくことが多いです。実は発汗スピードが速い夏は汗に含まれるナトリウム濃度が高いのです。
 このため、夏になると体の中のナトリウムの量が足りなくなって、熱中症特有のこむら返りに似た筋肉の硬直が起こったりします。これが、私がナトリウム不足も熱中症の一原因だと考える理由です。

Q.熱中症にはどんな症状がありますか?

 初めは、めまい、大量発汗、失神、筋肉痛などが起こります。これが進むと、吐き気、頭痛、倦怠感、虚脱感などが起こります。最も危険な症状は、けいれんを起こしたり、状態が悪くなることです。

Q.軽い病気と思っている人が多いようですが・・・

 高体温で始まり、それから脱水症状になり、ナトリウム不足も加わり、その結果、さまざまな症状が表れ、最後は多臓器障害を起こし始める。こうなるとかなり危険です。あまり知られていませんが、毎年、熱中症で200人近い人が亡くなっています。高をくくってはいけないということですね。

Q.熱中症になった場合の対策を教えてください。

 軽傷の場合は、涼しいところで安静にし、水分と塩分を補給すれば治ります。もし、それでも症状が改善しない場合は、医療機関を受診してください。また、意識障害やけいれんがある場合は命にかかわるので、すぐに、救急車で病院へ搬送してください。
 ここで注意していただきたいのは、車で患者さんを運ぶとき、冷房をきかせ過ぎないこと。寒くて鳥肌が立ったり、震えている方がいますが、震えは筋肉が動いていることですから、熱が出て逆効果です。
 それから、熱中症には解熱剤は効きません。

Q.熱中症の予防法は?

 炎天下に長時間いないこと。帽子をかぶること。時々、日陰で休憩し、水分と塩分を補給すること。その際、お茶やコーヒーは効果が見込めないだけでなく、利尿作用があって脱水に陥りやすいので、スポーツドリンクなどを飲む方が望ましいでしょう。
 寝る前の水分補給も効果的です。特に高血圧の方は利尿剤を服用することもあり脱水になりやすいので、水分補給は不可欠です。
熱中症にならないための対策
就寝時は扇風機などで室温を適度に下げて 就寝時は扇風機などで
室温を適度に下げて
とくに高血圧の方は就寝前に水分補給を とくに高血圧の方は
就寝前に水分補給を
お茶やコーヒーでなくスポーツドリンクなどを お茶やコーヒーでなく
スポーツドリンクなどを
外出の際にはかならず帽子を着用 外出の際には
かならず帽子を着用

Q.高齢者や子どもへのアドバイス

 熱中症というと戸外をイメージしますが、発生場所で一番多いのは室内です。それもクーラーが回っていないか、設置されていない部屋で、時間帯は日中より寝ている間に熱中症になる年配者が多いというデータがあります。扇風機でもいいので部屋の温度を下げるようにしたいものです。また、戸外でスポーツをしている子どもも熱中症になる割合が高く、それも朝ご飯を食べていない子どもがかかりやすいので、きちんと食事をとらせるようにしてください。
 乳幼児を車に残したままにする方がいますが、外気温が25度以下でも車の中は外より高くなっているので、絶対にやめましょう。

これ以外にも・・・ 実は、気になってる症状ありませんか?

内野 正人(うちの・まさと)
千葉中央メディカルセンター
救急科部長
【略歴】
1995年、産業医科大学医学部医学科卒業。京都大学医学部附属病院、丹後中央病院、西神戸医療センター、日本赤十字社和歌山医療センターなどを経て、2009年から千葉中央メディカルセンターに勤務。日本救急医学会専門医、日本外科学会外科専門医。

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