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第11回
貧血予防に鉄分補給でハツラツとした毎日を!

 今回のテーマは、若い女性に多くみられる「貧血」です。
 東京都杉並区にある荻窪病院・健康管理センターの大澤仁先生にお話しを伺いました。

Q.貧血とは、どのような状態のことをいうのですか?

 貧血とは、血液中の赤血球数、ヘモグロビン濃度が正常値より少なくなった状態をいいます。貧血は次のように、原因によっていくつかの種類に分けられます。
(1)骨髄の働きの低下
 血液をつくる骨髄の働きが低下するために起こる貧血。赤血球だけでなく、白血球や血小板もつくられなくなる病気です。
(2)ビタミンB12、葉酸の不足
 赤血球がつくられるのに必要なビタミンB12、葉酸が不足して赤血球が減少するために起こる貧血です。
(3)赤血球の異常
 赤血球そのものの異常が原因で起こる貧血。赤血球の寿命は、ふつう約120日ですが、何らかの原因で、それよりも早く壊れてしまい十分に機能しなくなるために起こります。
(4)鉄分の不足
 鉄欠乏性貧血と呼ばれ、赤血球にあるヘモグロビンの主成分である鉄が不足し、ヘモグロビンがつくられなくなるために起こる貧血です。
 これらの原因のうち、もっとも多くみられるのが、鉄分の不足による貧血です。
 鉄分の不足による貧血が圧倒的に女性に多いのは、女性は月経があり、血液が失われるためです。閉経前の女性の3人にひとりは貧血が起こりうるといわれているほどです。中年以降の女性は、子宮筋腫が原因で出血量が増え、貧血になるケースもあります。
 男性で貧血が見られる場合には、まず、食道がん、胃がん、大腸がん、胃潰瘍(いかいよう)などによる消化官出血を疑います。貧血からがんが見つかるというケースも珍しいことではありません。

Q.貧血になると、どのような症状がありますか?

 多くの方が誤解されているようですが、急に立ち上がったときに起こる「めまい」や「ふらつき」などの症状は、医学的にいう貧血とは異なるものです。これは起立性低血圧症と呼ばれ、主に自律神経の働きに問題があり、立ち上がったときに血圧が急激に低下して起こる症状です。
 一方、赤血球の数が低下して起こる貧血は、動機や息切れなどの症状がみられることがあります。これは、ヘモグロビンの減少で、全身に酸素が行き渡りにくくなっているために起こります。ただし、軽度の貧血では、ほとんど症状がありません。
 見た目の特徴としては、血色がよくない、下まぶたの裏の赤みが薄くなる、爪が白っぽくなったり反ったりする、といったことが見受けられます。

Q.貧血にならないために、日常生活でできることは?

 まず、定期的な検診は、積極的に受けるようにしましょう。貧血は自覚症状のない人も多いのですが、血液検査で早期発見でき、貧血から別の病気が見つかることもあります。
 先に示した原因のうち、主に日常生活で対処できるのは、もっとも多くみられる鉄分の不足による貧血です。
 予防の基本になるのは、バランスのよい食事です。毎食、炭水化物、たんぱく質、ビタミン・ミネラルなどを豊富に含む食品を摂り、栄養バランスのよい食生活を心がけましょう。
 とくに気をつけていただきたいのは若い女性。若い女性のなかには、栄養に偏り(かたより)のある方が多いように感じます。また、過度のダイエットや朝食を抜くなど、食生活自体に問題のある方もいるようです。若い女性は、そもそも経血出血の量も多いため、貧血になりやすいのですが、このような食生活の乱れが、それに拍車をかけていると考えられます。

Q.鉄分を補うのに有効な食品はありますか?

 鉄分を豊富に含む食品といえば、やはりレバーです。動物は、摂取した鉄分を肝臓に蓄えています。その意味でも、レバーはもっとも効率よく良質な鉄分を補える食品です。
 レバーは苦手という方もいるかもしれませんが、たくさん食べる必要はありません。たくさん食べても、吸収できる鉄分は、ほんの数ミリグラムでしかないからです。苦手な方も少量でいいので、習慣的に摂るように心がけてください。
 ひとつ注意していただきたいのは、緑茶やコーヒー、紅茶です。これらには、鉄分の吸収を妨げるタンニンという成分が含まれています。貧血気味の方は、食事の前後のお茶やコーヒーを控えましょう。

鉄分を豊富に含む食品

 食品に含まれる鉄分には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」があります。
*ヘム鉄を豊富に含む食品*
 主に肉や魚などの動物性食品に含まれ、吸収率が高い。
魚(カツオ、マグロ、イワシなど) 魚(カツオ、マグロ、イワシなど)
レバー(豚、鶏など) レバー(豚、鶏など)
肉(牛もも、ヒレ肉など) 肉(牛もも、ヒレ肉など)
貝(カキ、しじみなど) 貝(カキ、しじみなど)
*非ヘム鉄を豊富に含む食品*
 卵や大豆、穀類、野菜などに含まれるが、吸収率は低い。
ただし、動物性たんぱく質を同時に摂ると吸収率が高まる。
大豆食品(納豆、豆腐など) 大豆食品(納豆、豆腐など)
緑黄色野菜(小松菜、ほうれん草など) 緑黄色野菜(小松菜、ほうれん草など)
卵(鶏、うずらなど) 卵(鶏、うずらなど)
海藻(ひじき、青のりなど) 海藻(ひじき、青のりなど)
 繰り返しになりますが、貧血から大きな病気が見つかることもあります。少しでも気になることがあれば、早めに医療機関に相談してください。

これ以外にも・・・ 実は、気になってる症状ありませんか?

大澤 仁(おおさわ・ひとし)
荻窪病院
健康管理センター医師
【略歴】
1969年、東京大学医学部卒業後、同大学第4内科入職。そのかたわらで筑波大学非常勤講師を務め、1984年から東京大学保健センター、同大学教養学部講師を兼任。主に内視鏡診療に携わり、2008年から、荻窪病院・健康管理センターに勤務。日本消化器内視鏡学会専門医、指導医。日本消化器病学会専門医。日本内科学会認定医。

第11回 貧血予防に鉄分補給でハツラツとした毎日を!

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