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第1回
つらい五十肩、その対処法は

セコメディック病院
整形外科部長・副院長 渡辺公三先生

 古くは江戸時代の文献にも登場する「五十肩」。この「五十肩」とは、ある年代になったら誰にでも起こりうる病気のひとつです。とはいえ、つらい痛みや不自由さは、少しでも軽くしたいもの。
 今回のテーマは、「五十肩」の対処法。整形外科がご専門のセコメディック病院・副院長、渡辺公三先生にお話をうかがいました。

五十肩って、こんな病気

Q.よく四十肩とも言われますが、五十肩とは違うのですか。
 四十肩も五十肩も同じ病気で、医学的には「肩関節周囲炎」といいます。40代の方に五十肩という病名はちょっと、ということで四十肩という病名も使われていると考えてください。
 五十肩という病名は、すでに江戸時代の文献にも登場します。当時の平均寿命は30~40歳くらいですから、50代に多く見られる五十肩は、長命病と呼ばれています。英語では「フローズンショルダー(凍結肩)」と呼ばれ、日本人だけに起きる病気でもありません。男女差もなく、また、肩を酷使した人に多く起きるわけでもありません。もっとも、五十肩は、時間の経過とともに自然に治癒し、来院しない方も多いので、正確なデータが把握できていないのが現状です。
Q.五十肩の主な症状、その経過は。
 五十肩は、発症後1カ月くらいの間に強い痛みがあり、その後は徐々に痛みが軽減しますが、一方で可動域が制限されるようになるのが一般的です。
 痛みによって肩周辺が動かしにくくなる時期(約4~6週間程度)と、痛みは軽くなってきても、動かしにくいままか、むしろ動きが悪くなって、軟部組織に癒着が起こってくる時期に分けられます。これらの症状はだいたい1年くらい続きます。
Q.五十肩と、ほかの肩の病気との違い、また類似点は。
 五十肩の痛みの範囲は、肩の関節部分からひじまでの間の、その上半分くらいまでの部分に現れます。肩関節に痛みを感じる場合でも、ひじや、さらに手、指までの部分に痛みやしびれを伴っているようなときは、頸の骨や脊椎板が原因の病気の場合もあります。
 五十肩は普通、ひとつの肩について一生に一度しか起こりません。左右の肩で、時期がずれて起こることはよくありますが、3年前に右肩が五十肩になって、今年、同じ右肩がまた五十肩になるということは、普通ありません。
 肩の痛みが繰り返し起こる場合や、60歳を超えてから肩に痛みが生じる場合は、肩の筋が切れて五十肩のような症状が出ている可能性があります。肩関節も詳しい医師が診察すれば容易に判断できることも多く、分かりにくい場合も、MRI検査や関節造影などを行えば診断できます。
 また比較的、女性に多いのですが、肩に突然、急激な痛みが起こってその晩、一睡もできなかったというような場合は、肩関節のまわりに石灰がたまって炎症を起こしているということがあります。治療としては、ステロイド剤と局所麻酔剤の入った注射をその部位に打つと数日で痛みが治まります。

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