第8回 
安心を得るためには、安心を与えましょう

ここでは、シニアの方の毎日が心を元気に、
健康に過ごしていただけるようなコラムをご紹介します。
飲み物を片手に、ホッと落ち着ける時間になりますように。

「老後の安心」「住環境の安心」「収入の安心」「家庭生活の安心」「自然災害についての安心」「盗難についての安心」・・・生きていく上でどれくらいの安心が必要とされているのでしょう?
 そして、実際にどのくらいの安心があればよいのでしょうか?
 テレビでは医療保険、生命保険のCMが盛んに流れます。「○○の安心!」というキャッチフレーズに、「そうだな、いざというときに備えておかないと・・・」という気持ちになりますね。
 保険のように、何かあったときに「お金」を用意しておくのも、確かに安心ですね。生活して行くにはお金は必要ですから、衣食住に最低必要な年金や生活資金は確保しておきたいですね。また、盗難や自然災害については防犯対策や、耐震補強、防火対策などが必要ですね。もちろんこれにもお金がかかります。
 では、人間関係はどうでしょう。夫婦関係の安心、職場の人間関係の安心となると、「お金をあげるから仲良くしてね」と簡単にはいきません。人間関係の安心は、日々のコミュニケーションや、協力、相互理解などの積み重ねから得られます。人間関係なくして社会は成り立ちません。だからこそ人間関係に安心感を持ちたいものですが、そのポイントとはなんでしょうか。「安心を感じさせられる人はどういう人なのか」を確認してみましょう。
 では、紙と鉛筆を用意してください。自分が安心感を感じられる人をひとり思い浮かべてみてください。そして、以下の3つのポイントをチェックしてみましょう。
  • 1.思い浮かべたその人はどんな表情ですか?
  • 2.今まで、その人から有形、無形に何を得ましたか?
  • 3.その人はあなたの話をどのように聞きますか?
 さて、答えを紙に書いてみて、ながめてみましょう。きっとその人は信頼や安心感を感じられる表情だったとおもいます。そしてあなたに対して心地よさや、知識、情報、勇気など有形無形のさまざまなものをくれたと思います。そして、あなたの話を真剣に聞いてくれたのではないでしょうか。
 いま、書き出したメモをながめてみて、身の回りの人に対してそのように振る舞うことができれば、自分自身も「安心感のある人」となることができます。そうです。お金では買えない「安心」を持った人になるには、まずは自分が日々の生活で人に安心を与えられるかということへ気を配ることから始めてみましょう。安心が欲しかったら、まずは安心を与えてみる・・・どうでしょうか、できそうですか?
大多和 二郎 (おおたわ じろう)
プロフィール
大多和 二郎 (おおたわ じろう)
横浜国立大学大学院修了(臨床心理学専攻)
臨床心理士、臨床動作学講師としてカウンセリング、大学、
専門学校講師等を歴任 著書として
「触感刺激法で性格が変わる」祥伝社 NONブック等がある

第8回 安心を得るためには、安心を与えましょう