第7回 
まずはお互いを認め合いましょう

ここでは、シニアの方の毎日が心を元気に、
健康に過ごしていただけるようなコラムをご紹介します。
飲み物を片手に、ホッと落ち着ける時間になりますように。

「相性がわるい」「相性がいい」と感じることを日常生活でよく耳にします。占いでは「相性占い」というのがありますし、「相性がいい」といわれると、その人とは何をやってもうまくいくような気がしませんか?
 でも、そもそも「相性」とはなんでしょうか?
 話していて同じところに興味を持ったり、同じところに感動したりということがつづくと、「私たち相性いいみたいだ」となります。反対に、物事をとことん追求したいのに、相手は物事を大雑把に理解していればいいと考えている場合などは、一緒に行動すると何かとイライラしたり、「私たち相性よくないね」となります。このように、「気が合う」=「相性がいい」と感じることはよくあります。もう一つ別の場合があります。例えば、無口でおっとりとしたご主人とおしゃべりで気が利く奥さんとの夫婦関係などです。性格としてはずいぶん違うのですが、その性格がうまく補い合っていて、2人で物事に関わると意外とうまくいくというような場合です。つまり、「補い合える関係性」=「相性がいい」ということです。
「気が合う」タイプの相性の良さにしても、「補い合える関係性」タイプの相性の良さにしても、共通なのが、相手の性格や感じ方を認め合っているというところです。認め合っている関係性では、感じ方が違っていても、助け合って補い合っていこうという気持ちになりますが、認め合う関係性ができていないと、「あの人と同じ趣味かと思うと、イヤだな・・・」となります。
 人は自分の感じ方を認めてくれる人を味方と感じて好きになるところがあります。そうすると、相手を尊重するようになりますし、補い合うにしても、同じ趣味にしても物事がうまく進みます。しかし、独りよがりで自分の主張ばかりだったり、相手の感じ方を無視していると、関係がぎくしゃくして相手も愛想をつかしてしまします。
 ということは、相性のよさが最初にあるのではなく、相性がよいと感じられるような人とのつきあい方があるのかもしれません。「あの人とは相性がよくないみたいだ」と感じたときに、自分は相手をどれだけ尊重して関わってきたかな?と振り返ってみましょう。あなたは相手を尊重していましたか? 相手はあなたを大切にしてくれていましたか? そこを見直すと、「相性」以前の、関係のあり方が見えてくるかもしれませんね。
大多和 二郎 (おおたわ じろう)
プロフィール
大多和 二郎 (おおたわ じろう)
横浜国立大学大学院修了(臨床心理学専攻)
臨床心理士、臨床動作学講師としてカウンセリング、大学、
専門学校講師等を歴任 著書として
「触感刺激法で性格が変わる」祥伝社 NONブック等がある

第7回 まずはお互いを認め合いましょう