第5回 
「心機一転」
大きな壁を乗り越えるために

ここでは、シニアの方の毎日が心を元気に、
健康に過ごしていただけるようなコラムをご紹介します。
飲み物を片手に、ホッと落ち着ける時間になりますように。

 長い人生の中では、楽しいこと、苦しいこと、うれしいこと、悲しいこと、いろいろあります。つらいときや悲しいときには気持ちを切り替えて、また前に進んでいきたいですね。
 しかし、パッと気持ちが切り替えられればよいのですが、いつもそうはいきません。性格的に、気持ちを引きずりやすい人もいますし、普段はそうではなくても、どうしても気になってぐずぐず考え続けてしまうこともあります。つらいことや、落ち込む気持ちをどのように切り替えていくかについては、いくつかの方法がありますが、もともと切り替えがうまい人は、「会社でつらいことがあっても会社を出ると忘れちゃう」といいます。気持ちを引きずりやすい性格の人からすると信じられないかもしれませんが、実際にそういう人がいます。
 簡単に切り替えられないときには、意識的に切り替えるしかありません。たとえば、人に愚痴を聞いてもらうとか、ジョギングして汗を流すとか、ヨガやストレッチなどで心身を整えたり、音楽を聴いたり、歌ったり、パチンコをしたりといろいろあります。しかし、それらの方法でうまく切り替えられない場合もあります。たとえば、お酒を飲んで切り替えようとして居酒屋に行ってはみたものの、切り替えどころか嫌なことばかり思い出して悪酔いして、翌日の二日酔いでさんざんな目にあったというような場合です。
 そこで、気持ちの切り替えのコツについていくつかのポイントをご紹介します。一般的に以下のようなポイントに注意すると切り替えやすくなります。
  • 1.体を動かしたり、体感へ注意を向ける
  • 2.場所や周りの環境を変える
  • 3.人に気持ちを受け止めてもらう
  • 4.かわいいもの、やさしい気持ちになるもの、そういう動物、子供などと遊んだり、写真を見たりする
 すでにポイントのどれかを利用している人は多いと思います。しかし、まだ試したことがないポイントがあったら、ぜひ試してみてください。複数のポイントをそのときの状況や気持ちに合わせて使いわけて活用できるようになると、大きな壁が目の前に立ちはだかった時にも切り抜けるきっかけをつかむことができます。
「心機一転」というときのために、普段から「プチ心機一転」を心がけて人生の流れを変えていってくださいね。
大多和 二郎 (おおたわ じろう)
プロフィール
大多和 二郎 (おおたわ じろう)
横浜国立大学大学院修了(臨床心理学専攻)
臨床心理士、臨床動作学講師としてカウンセリング、大学、
専門学校講師等を歴任 著書として
「触感刺激法で性格が変わる」祥伝社 NONブック等がある

第5回 「心機一転」大きな壁を乗り越えるために