第11回 
気合いよりも何気ないスタートとちょっとした快さを感じる

ここでは、シニアの方の毎日が心を元気に、
健康に過ごしていただけるようなコラムをご紹介します。
飲み物を片手に、ホッと落ち着ける時間になりますように。

「毎日かかさずサプリメントを飲んでいる」「ジョギングをいつもしています」「毎朝英語レッスンのラジオを聴いている」「1日一時間読書をしています」など、毎日かかさず勉強したり、体やこころのために健康法を続けている方がいらっしゃいます。健康番組などで「○○によい体操」「○○によい食品」などのキーワードが目に入り、「よし、明日から続けるぞ!」とスタートしたものの3日ほどでフェイドアウトしてしまったという話をよく耳にします。
 一方で、毎日何年も運動や学習をかかさず続けていらっしゃる方もいます。
「継続は力なり」ということは誰でも知っているのですが、その「継続」がかなり難しいと感じている人は多いのではないでしょうか。通信教育、健康法、食習慣、嗜好品のコントロールなど続けられている人にきくと、「必死で頑張った」という人は意外に少ないようです。意志の力や忍耐力がさぞかしあるかと思うと、「やっていたら楽しくなって・・・」「習慣になってしまうと、やらない方が気持ち悪くて・・・」という返事が返ってきます。
 どうやら、スタートの時点で気負いすぎると続かないようです。通勤時間に英会話の録音を流し聞きしていたら、それが習慣になって本格的に勉強したくなり、英会話学校に通うことになったという人もいました。
 意志や気合いよりも、生活のリズムに自然に滑り込ませる方が続いているというようです。
「夜は意外と汗をかいているので脱水状態になりやすい」という話を聞いた人が、朝起きて水を飲むようにしたところ、「朝コップ一杯水を飲むと、すっきり目覚める感じがして気持ちがいい」と言うことに気づいたそうです。それからというもの、別に努力したつもりはないけれど数年間続いているということでした。
 このような話から、「続ける」というときのコツが浮かび上がってきます。
 もうお気づきのように、気合いよりも何気ないスタートとちょっとした快感がポイントになります。「スッキリする」「やりがいを感じる」「体が気持ち良い」「手応えがあった」というような感覚があると、無理なく持続することができるようです。
 さて、もし日々何か継続してはじめたいことがあったら、自然なスタートとちょっとした快感をもてるような感じでやってみましょう。きっと知らないうちに楽しい習慣になっていると思います。
大多和 二郎 (おおたわ じろう)
プロフィール
大多和 二郎 (おおたわ じろう)
横浜国立大学大学院修了(臨床心理学専攻)
臨床心理士、臨床動作学講師としてカウンセリング、大学、
専門学校講師等を歴任 著書として
「触感刺激法で性格が変わる」祥伝社 NONブック等がある

第11回 気合いよりも何気ないスタートとちょっとした快さを感じる