第10回 
会話によって気分転換をしましょう

ここでは、シニアの方の毎日が心を元気に、
健康に過ごしていただけるようなコラムをご紹介します。
飲み物を片手に、ホッと落ち着ける時間になりますように。

 嫌なことが続いたり、大失敗して人に迷惑かけてしまったり、自己嫌悪で落ち込んだときに、「気分転換」「気持ちの切り替え」できていますか。気分転換法はいろいろあります。「散歩」「ジョギング」「お風呂やシャワー」「ストレッチ」「ヨガ」「スポーツ」「音楽を聴く」「映画」「おしゃべり」「ペットと遊ぶ」「読書」「カラオケ」「お酒」・・・などなど。
 ある調査によると、ストレス解消法として上位にランキングされるのは「会話」だそうです。ストレスを解消するために気分を切り替えるときに「人と話す」「話を聞いてもらう」という方法をとっている人が多いし、その効果もあるというのです。
 つらいことを人に話せない、または話さない人もいます。話したいけれど、安心して話せる人が周りにいなかったり、悩みの内容が職務上、役割上、人に話せない秘密事項であったり、人と話すこと自体が苦手な人などは、会話による気分転換ができずに、つらい気持ちを抱えてしまいがちです。「王さまの耳はロバの耳!!」のように、布団をかぶってつらい気持ちをはき出してしのいでいる人もいますが、できれば人と向き合ってこころを受け止めてもらえると、安心できると思います。
 私がカウンセラーをやっていて、ご相談に来た方からよく聞く言葉があります。それは、「変に我慢しないで、もっと早く相談に来ればよかった・・・」という言葉です。人の悪口を言わない、愚痴らないという、まじめで努力家の方が、ストレスを抱えたまま、がんばっている姿は立派かもしれませんが、それでダウンしてしまう姿を見ることはとてもつらいことです。「カウンセリング」とまでいかなくても、友人に「ちょっと聞いてくれる?」と、つらい出来事を話して、「大変だったね・・・」と優しく声をかけられてほっとした体験を持っている人は多いと思います。つらいときには、「ちょっと聞いてくれる?今つらくてね」と、身近な人に言ってみましょう。きっと「どうしたの?」とまずは聞いてくれると思います。そうしたら、短めにつらさを話してみましょう。そして気持ちが少し和らいだら、「ありがとう。聞いてくれて気持ちが少しラクになったよ」とはっきりと感謝の言葉をいいましょう。きっと相手も喜んでくれます。そして、切り替わった気持ちでゆっくり解決法を考えてみましょう。
大多和 二郎 (おおたわ じろう)
プロフィール
大多和 二郎 (おおたわ じろう)
横浜国立大学大学院修了(臨床心理学専攻)
臨床心理士、臨床動作学講師としてカウンセリング、大学、
専門学校講師等を歴任 著書として
「触感刺激法で性格が変わる」祥伝社 NONブック等がある

第10回 会話によって気分転換をしましょう