地球環境を守ることは、今や私たちひとりひとりが考えなくてはいけない重要なテーマ。
そこで、このコーナーでは、家庭で手軽に実践できるエコライフのアイデアをご紹介していきます。
第9回目となる今回は、寒くなる大掃除の前にやっておくとなにかと便利な水回りクリーニング。

アドバイスいただくのは、ナチュラルライフ研究家の佐光紀子さんです。
佐光さんは、さまざまなところで、ナチュラルな素材を使ったシンプルな家事を提唱しています。
お掃除だけではなく、心地よく生活するための"達人の知恵"を教えていただきます。

ナチュラルライフ研究家
佐光紀子(さこうのりこ)

水回りのエコクリーニングに欠かせないクエン酸

水道の蛇口回りや石鹸を置くトレーの白い汚れ。水道水のミネラルや洗剤などがこびりついたもので、どれもアルカリ性です。これらの汚れには、クエン酸水が効果的。酸性のクエン酸がアルカリ性の汚れを分解し、落としやすくしてくれるのです。
クエン酸は、薬局や100円ショップで顆粒状のものが手に入ります。これを水に溶かし、汚れに吹き付けてから乾拭きします。

また、頑固な汚れには、クエン酸パック。これは、汚れの部分にティッシュペーパーを巻き付けて(固定して)、上からクエン酸水を吹き付け、数時間から一日おいてから乾拭きします。その間、ティッシュが乾いてきたら、再度スプレーします。

【注意!】

  • 重曹や石鹸と混ぜると、中和するため効果を打ち消し合ってしまう。
  • 市販の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生する恐れも。容器の再利用も避ける。
  • 鉄やセメント、大理石などに使うと、錆び・変色・傷みの原因になる。

エコボックス&シリコン製のヘラで、シンク回りスッキリ!

また、気になるシンクの三角コーナーのにおいとぬめり。この原因は、濡れた状態で放置される生ゴミです。濡れた生ゴミは、燃やす際、焼却炉の温度を下げてしまうことになり、さらに多くの燃料を使わなければなりません。
そこで、チラシでエコボックスをつくってみましょう。野菜のヘタなどは、洗う前に切ってこのボックスへ。大事なのは"濡れる前に捨てる"ことです。

食卓では、果物の皮、食器に残ったものもエコボックスへ直行。とくに食器や調理器具の汚れ落としには、シリコン製のヘラが大活躍。油などもきれいに取れるため、あとの食器洗いが、格段にラクになります。キッチンペーパーでも代用できますが、毎食後、数枚のゴミを出すより、洗って繰り返し使えるシリコン・ヘラはオススメです。

地球はもちろん、お財布にもやさしい食器洗い機

機械で食器を洗うことに抵抗がある方もいると思います。でも、食器洗い機には、人や地球にやさしいメリットがたくさんあります。

節水

あるメーカーの6人分の食器洗い機の標準使用水量は約10リットル。これに対し、6人分の食器を手洗いすると、なんと10倍以上の100リットル以上の水が必要だそうです。一日で換算すると...。

節電

20℃の水を40℃に温めて手洗いする場合と、食器洗い機で60℃のお湯を使って洗う場合をガス会社が試算。それによれば、食器洗い機一回使用ごとにかかる電気代は約8円。手洗いだと約35円。年間では約2万円ほどの差が出ます。

手荒れが減る

食器に残った洗剤や、お湯で油分を奪われて手荒れに悩む方も多いのでは。食器洗い機を使えば、こんな悩みも解消。女性にはうれしいメリットです。
実際の使い方ですが、食器は、前述のシリコン・ヘラで汚れを落とし、水につけ置き。それから食器洗い機にセットし、60℃の高温のお湯で洗えば汚れはスッキリ。洗剤もいりません。使用後、すぐにフタを開けて、カゴを引き出しておけば、余熱で乾いていきます。

監修

ナチュラル研究家
佐光紀子(さこう・のりこ)
繊維メーカー、証券会社で企業翻訳に携わったあと、フリーの翻訳者に。現在はナチュラルな素材を使ったシンプルな家事をさまざまな場で提唱中。翻訳書「重曹で暮らすナチュラル/ライフ」(ピーター・キウロ著 ブロンズ新社)や、著書は「汚れ落とし大事典」「重曹大事典」(以上ブロンズ新社)をはじめ、「脱電生活」(毎日新聞社)など多数にわたる。
佐光さんのホームページでは、ナチュラルクリーニングの多彩な情報がご覧になれます。
http://www.katoko.com/