地球環境を守ることは、今や私たちひとりひとりが考えなくてはいけない重要なテーマ。
このコーナーでは、今日からすぐに実践できるエコライフのアイデアをご紹介していきます。
今回は、エコ発想で、新聞紙などでカンタンに作れる「カトー折り」のゴミ袋をご紹介します。

日々の暮らしのなかで、かならず出るのが生ゴミです。特にこれから、臭いが気になってくる季節。できるだけ、スーパーのレジ袋などは使いたくない・・・一体、どうしたらいいの?そんな悩みを解決してくれるのが、「カトー折り」でつくるゴミ袋です。
実は、「カトー折り」の考案者はセコムグループの社員なんです。
主に厨房やオフィス、家庭向けの防災および環境事業を展開するセコムアルファ(株)の技術本部開発課・加藤祐一氏。
「エコジャパンカップ2009」で「広げるエコ賞」を受賞し、カンタンに作れる袋を考案しています。

セコムアルファ株式会社技術本部開発課課長
加藤祐一(かとう・ゆういち)

水が漏れない紙袋

「カトー折り」を考案したきっかけは、会社の昼休みに持参の弁当箱を洗い、生ゴミを捨てようとして、においが気になったこと。環境問題への関心から、スーパーのレジ袋も使わない加藤氏は、ふとデスクの上の不要になったコピー用紙に目がいきました。「この紙で、においを封じ込める袋ができないか」こうして、試行錯誤の末に、ひとつの袋が完成。何より加藤氏が驚いたのは、水を入れても漏れないということでした。その後、箱型や皿型の折り方も考案。この一連の折り方を「カトー折り」と命名し、自身のブログを中心に世間へ広めていきました。

必要なとき、すぐつくれる

「カトー折り」のいちばんの特長は、必要なとき、すぐにつくれること。家なら新聞のチラシ、オフィスなら不要なコピー用紙と、とにかく紙さえあれば、糊もハサミもテープも必要ありません。強度を高めたいときは紙を2枚重ねて、大きくつくりたいときは、いらないカレンダーで、と応用も利きます。紙なので、うまくできなければ、すぐ、やりなおせるという気安さも魅力的。
また、「カトー折り」は、折り方にさまざまな工夫が施されているため、とても丈夫。水分を吸収し、なかのゴミを乾燥させるので、においも出にくく、さらに燃やしても有毒ガスが出ないという、まさにいいことずくめの環境に優しいアイデアです。

楽しみながら育むエコ意識

さて、実際の使い方ですが、袋にゴミを入れながら使うのはもちろん、食事のあとに出たゴミを広げた紙に置いてから、折って閉じていってもOK。ピーナツのように、食べカスが出るものは、最初から紙の上で食べ、そのまま折って閉じれば、食器を洗う水も節約できます。
これからの季節なら、アウトドアで使うのもおすすめです。加藤氏のブログには、紙でつくるコップやお椀も紹介されています。お子さんといっしょに折り紙の感覚でつくれば、楽しみながらエコ意識も身に付くことでしょう。災害時の非常用食器としても期待され、「カトー折り」の可能性は、今後、さらに広がっていきそうです。

紙でつくるゴミ袋

  1. 折り目を下にして、半分に折る
  2. 折り目の角を三角形に折る
  3. 点線の順に折っていく
  4. ゴミを入れる
  5. さらに折り進めて袋を閉じる

紙でつくるゴミ箱

  1. 上下から均等に折る
  2. 四隅を均等に折る
  3. 外側に開いて折る
  4. さらに外側に開きながら、四隅を立ち上げる
  5. 角をつくり、箱型に整える

「カトー折り」について、さらに詳しく知りたい方は、加藤氏のブログをご覧ください(下記プロフィール参照)。

監修

セコムアルファ株式会社技術本部開発課課長
加藤祐一(かとう・ゆういち)
会社の昼休みに思いついたことがきっかけとなり「カトー折り」の水が漏れない紙袋を考案。
「eco japan cup2009」で「広げるエコ賞」を受賞する。現在、「カトー折り」の折り方や活用法について本を執筆中。
折り方など詳細はブログまで
【ブログ】http://blog.goo.ne.jp/kato911/