東日本大震災から早いもので2年が経ちました。大きな震災が来るたび、地震国に住む者として改めて事前に備えることの大切さを感じます。

地震によるお墓の被害

第67回 地震が来ても安心。「お墓の免震施工」

1995年1月の阪神淡路大震災の当時、お墓が上下動する、飛び石現象というものが見られました。これは、お墓の石と石がきちんと接着されていなかったために、地震の揺れとともに、戒名などが書かれている棹石が飛び上がってしまったものです。この飛び石現象は、さきの東日本大震災でも見られ、その結果、墓石が倒壊したものもあったと言います。

今回は、「セコム・ホームサービス」の中から、こうした飛び石現象を防ぐお墓のメンテナンスサービス「お墓の免震施工」をご紹介します。

「安全・安心」なお墓とは

隙間が空いたお墓の一部 隙間が空いたお墓の一部

お墓の多くは、積み木のように立方体が重なってできています。その重なりには、通常、接着剤として、セメントが使われています。
しかし、セメントは水に弱く、取れやすいため、汚れを落とそうとゴシゴシとこすったり、年月が経つなどすると、「歯抜け」と呼ばれる隙間が空いた状態となってしまいます。そのように隙間が空いてしまうと、接着剤としての役割が弱くなり、お墓が安定せず、地震が起きたときに揺れやすくなってしまいます。

お墓によっては、お墓の内部にズレを防止するピンなどが埋め込まれている場合もありますが、それだけでは飛び石現象に見られたように、上下動をともなう大地震に耐えることはできません。

そこでお勧めなのが、「お墓の免震施工」です。接着剤をセメントから強力なものに変え、ズレを防止します。その強力な接着剤とは、水に対して耐久性があり、粘着力が強いシリコンボンドです。接着剤にこのシリコンボンドを使用することで、より安心して大切なお墓を受け継いでいくことができます。

免震施工の手順は次のとおりです。

免震施工の手順

(1)解体作業

クレーンを使って解体します クレーンを使って解体します

まず、墓石を棹石から順番にクレーンを使って、ひとつずつ丁寧に取り外します。取り外した墓石には、接着剤としてのセメントが残っているので、シリコンボンドを滑らかに塗布することができるよう、セメントをきれいに取り除きます。

(2)地ならし

解体後、地面をならしていきます 解体後、地面をならしていきます

すべての墓石を取り除き、基礎が水平になるように、地盤をならし、固めます。続いて、除草剤を巻きます。そしてその上に、セメントと砂が混じった泥をかぶせます。

(3)据え直し作業

水平になるように微調整を重ねます 水平になるように微調整を重ねます

芝台と呼ばれる、墓石の一番下の土台の部分を据え直していきます。台が水平となるよう、水平機とハンマーを使って調整をします。

慎重に墓石を据えつけていきます 慎重に墓石を据えつけていきます

その後、順番に、接合部にシリコンボンドをつけながら、墓石を据えつけていきます。水平を保つための工夫として、パール大の小さな鉛の玉を四つ角に置きます。

(4)接着作業

シリコンボンドで隙間を埋めていきます シリコンボンドで隙間を埋めていきます

すべての墓石を据えつけ終わったら、マスキングテープで四方の辺を留め、シリコンボンドで隙 間を埋めていきます。最後に、マスキングテープをはずし、完了です。

以上が、お墓の免震施工のサービスです。

施工後 施工後

間もなく春のお彼岸を迎えます。もしもの時に備え、今年のお墓参りには、お墓の地震対策について、ご家族でご検討してみてはいかがでしょうか。 「セコム・ホームサービス」では、今回ご紹介したサービス以外にも、墓参代行や墓石の洗浄など、幅広く対応しています。ご興味を持たれた方はぜひ一度、「セコム・ホームサービス」までご連絡ください。