東日本大震災から5年...親子で地震への備えを見直そう

セコムの舟生です。

避難ルートは確認しましたか?連絡方法、集合場所は決めましたか?親子で災害対策を確認しましょう。東日本大震災からまもなく5年。
「3月11日」が今年も巡ってきます。

日本国内で観測史上最大規模のマグニチュード9.0という大地震と、それにともなう津波により、15,800人以上の方が亡くなりました。
今も不便な生活を余儀なくされている方、心に痛みを抱えている方も多く、震災の傷跡はまだ癒えていません。
犠牲者の方にあらためて哀悼の意をささげるとともに、被災者の方々にあらためてお見舞いを申し上げます。

大地震はいつ発生してもおかしくありません。
いざというとき、自分の命を守ることができるよう、子どもにも震災時の対応をしっかりと教えておく必要があります。

今回は、親子で取り組みたい地震の備えと、子どもに伝えておくべきことをまとめます。


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▼ 「地震の直後に取るべき行動」を必ず子どもに教えましょう
地震が発生したときは、まず何よりも「身の安全」を確保することを最優先するのが鉄則です。

しかし、東京消防庁のアンケートによると、実際に地震を経験したとき最初にしたことは、「火の元の確認」「出口の確保」など、「身を守る」以外の行動だった方も多く見られました。

大きな地震が発生した直後は、第一に「身を守る」ことが重要です。
お子さんには、地震発生時に何をすべきか順番をわかりやすく教えておきましょう。

■ 地震が起きたときの行動のポイント
(1)地震発生!揺れを感じたらまずは身を守りましょう
机の下に入る、落ちてくるものや倒れてくるものがない場所に移動するなどして身を守ります。
揺れは数十秒程度でおさまることが多いので、その間は「身を守る」ことに集中するよう教えましょう。

(2)揺れがおさまったら、周囲の状況を確認
火の始末や出口の確保は揺れがおさまってから行いましょう。
慌てて飛び出すと、転んだりガラスの破片でケガをしたりすることがありますので、落ち着いて自分の周りの安全を確かめることが大事です。
地震がおさまってからも、倒れてくる恐れがある「門や塀」、落下物の危険がある「建物」には近寄らないようお子さんに教えてください。

(3)情報収集と避難
ラジオやテレビで地震情報を確かめ、安全な場所へ避難するかどうかを判断します。
お子さんが家以外の場所にいるときは、学校や先生や、その場にいる大人の指示に従うよう言い聞かせてください。無理に家に帰ろうとしたり、むやみに動きまわったりすると、かえって危険です。「どこにいてもぜったいに迎えに行くから、一番安全な行動を取ってね」と教えておきましょう。


▼ 子どもと一緒に「避難場所」まで歩いてみよう
避難の必要がある場合、今いる場所から最寄りの「避難所」に移動します。
さらに危険性がある場合は「広域避難場所」に避難する必要があります。

それぞれの避難所に指定されているのは、小学校や中学校などの場合が多いです。
地域の防災マップで場所を確かめ、移動ルートを決めておくと安心です。
狭い路地や裏道などを通るより、大通りを選ぶほうが、安全を確保しやすいはずです。

休みの日などを利用して、防災マップや避難時の持ち出し袋などを持ち、お子さんと一緒に避難所までの道を歩いてみましょう。避難所がどこにあるかを、実際に歩いて確かめれば、いざというときも落ち着いて行動できるはずです。

自宅からの避難所だけではなく、お子さんの行動範囲内にある避難場所を知っておくのも大切です。貯水池や備蓄倉庫がある公園が「一時避難所」に指定されている場合もあります。公園で遊んでいるときなどに被災したら、帰宅するより、その場にいたほうが安全かもしれません。
状況に応じて最善の判断ができるよう、避難する場合のシミュレーションをしてみましょう。


▼ 「防災」ではなく「減災」の意識を持つ
大地震から身を守るためには、「減災」に取り組むことがとても大切だと言われています。

「減災」とは、災害被害を軽減する事前の備えのことです。
大地震が起きたとき、自然災害を完全に避けることは困難。
あらかじめ起きることを想定して対策を考えることで、被害の規模を小さくする...というのが、「減災」の考え方です。

「大地震のとき何が起きるか?」を考えながら、ご家庭内の「減災対策」を見直してみましょう。

<3.11から学ぶ、家の中の減災対策>
□ 家具の転倒・落下やガラス飛散を防止する対策はきちんとされているか
□ 消火器はすぐ届く場所にあるか
□ 非常用備蓄品は最低3日分あるか(消費期限もチェック)
□ 持ち出し品はそろっているか(電池切れ、故障・破損などもチェック)
□ 非常時の連絡方法、待機場所などに変更はないか

家具の固定は、多くのご家庭で実践していると思いますが、一度取り付けたらそれきりになっているのではないでしょうか。ゆるみがないか、強度は十分か、この機会に点検しましょう。
また、備蓄品や持ち出し品などの防災用品は、年々いろいろなものが登場しています。お子さんの成長に合わせて、水や食料品のストックなどが足りているかもチェックしてくださいね!


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大地震が起きたとき、何よりも気になるのは「家族の安全」です。

学校からの連絡手段、子どもとの連絡手段をあらためて確認するとともに、非常事態を念頭に置き、複数の連絡手段を準備しておきましょう。
災害用伝言ダイヤル「171番」や、インターネットの災害用伝言掲示板「web171」は、災害時に電話がつながりにくい時にも優先されるので、使い方を確認しておきましょう。毎月1日と15日は体験利用もできますので、ぜひ親子で体験してみてください。一度体験してみると、実際の災害時にも落ち着いて利用することができると思います。

さらに、「自宅から離れるときは玄関にメモを貼っておく」「近所の○○さんに伝言を頼む」など、電話やインターネットに頼らない手段についても検討し、家族で共通認識を持っておくようにしましょう。





2016年3月10日(木)

カテゴリー: 災害対策

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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