MERS(マーズ)感染拡大で日本はどうなる?子どもへの影響は?

セコムの舟生です。

感染予防の基本は、こまめな手洗いやマスクの着用です。連日、中東呼吸器症候群(MERS)の感染拡大が報道されています。
日本でも空港などで水際対策を強化していますが、ウイルスが国内に侵入する可能性はゼロではなく、油断できない状況がしばらく続きそうです。

今後、MERSの流行はどのようになるのでしょうか。
万が一、日本にウイルスが上陸した場合、どのように感染を防げばよいのでしょうか。
そして、子どもへの影響は...?

今回は、MERSについて知っておくべき知識をまとめます。
冷静に今後を見極め、正しく行動するための対策を考えたいと思います。

 

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▼ 中東呼吸器症候群(MERS)とはどんな病気?
中東呼吸器症候群(MERS:Middle East Respiratory Syndrome)は、2012年にはじめてサウジアラビアで確認された、新型コロナウイルスによる感染症です。

主に中東地域で広がり、ヨーロッパやアフリカ、アメリカやアジアでも患者の報告がありますが、すべて中東地域への渡航歴のある人もしくはその接触者だそうです。
今年5月には韓国でも患者が確認されましたが、やはり中東からの帰国者でした。

感染初期の症状は、発熱、咳、鼻水などよくある風邪の症状と同じです。
ところがMERSの場合、重い肺炎を引き起こすことがあるのが怖いところ。
WHOの報告では、重症化して死亡する割合は約40%ということです。

どのような人が重症化するのかはまだはっきりとわかっていません。
ご高齢の方や糖尿病や免疫不全などの基礎疾患のある方が重症化しやすい傾向があるようです。一方で、症状があらわれない人や軽症の人もいるこということです。


▼ MERSに感染する経緯は?日本にウイルス上陸は?
MERSコロナウイルスは、ヒトコブラクダが保有動物だとされていて、中東地域でヒトコブラクダの世話をしたり、乳を飲んだりした人が感染したことから、感染源のひとつだと考えられています。
日本にいるヒトコブラクダからは、今のところウイルスは検出されていません。

もうひとつの感染ルートは、人から人への感染。
どのような経緯で感染するのかはまだ正確にわかっていませんが、患者と濃厚接触することが危険だと言われています。

「濃厚接触」とは、患者と同居、同席したり、2メートル以内で10分以上会話したり、マスクなしで咳やくしゃみを直接浴びることです。

韓国では、中東から帰国した患者から病院の医療スタッフや同じ病室の患者、家族に感染(二次感染)し、その後、二次感染した患者と濃厚接触したことによる三次感染が確認されました。

今のところ韓国では病院や家族内での限定的な感染のみですが、今後、患者数が増えて感染ルートが確認できないケースが出てくることが心配されています。そのような状況になると、感染者が爆発的に増えることが予測されるからです。

韓国のみならず中東地域などMERS患者が発生している国からウイルスが持ち込まれる可能性もありますので、今後も報道や厚生労働省などの情報で動向を確認しておきましょう。


▼ 感染症予防の基本を徹底してMERSを予防
MERSはまだわからないことが多い感染症です。
子どもがMERSに感染しやすいとか、重症化しやすいといったデータはありませんが、一般的に子どもは大人と比べて感染症への抵抗力が弱いので、注意に越したことはないと思います。

「手洗い」「咳エチケット」といった感染症予防の基本を徹底すること、感染が疑われる人との濃厚接触を避けることが予防策だと言えます。

一般的な感染症予防策をおさらいしておきましょう。
・ こまめに手を洗って手指の清潔を保つ
・ 咳やくしゃみなどの症状がある人となるべく接触しない
・ できるだけ人混みを避け、マスクを着用する
・ 睡眠、栄養を取って、体に抵抗力をつける

MERSが発生している国に渡航する予定がある場合は、以下のようなことにも注意しましょう。
・ 加熱が不十分な食べ物を避ける(未殺菌の乳や生肉など)
・ 不衛生な状況で調理された料理を避ける
・ 飲み物は殺菌したり沸かしたりしたものを飲む
・ 果物や野菜は食べる前によく洗う
・ 動物(ラクダ)にはなるべく近づかない(ラクダは威嚇行動でつばを吐くことがあるそうです)


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風邪やインフルエンザが流行する冬と違って、夏場は感染症対策を怠りがち。
こまめに丁寧に手を洗う習慣を夏場も続けていただきたいと思います

MERSだけではなく、プール熱やペルパンギーナなど夏に流行しやすい感染症もありますので、咳や発熱など気になる症状があったときは、早めに病院を受診してくださいね。





2015年6月15日(月)

カテゴリー: 災害対策

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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