子どもの安全ブログ

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緊急特集!ストーブ事故にご用心

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セコムの舟生です。

今年も残すところあとわずか。
恒例となっている「今年の漢字」は、「輪」が選ばれましたね。
子どもの安全・安心、防犯の「輪」がこれから先も広がっていくことを願いたいと思います。

さて、お子さんたちの冬休みがはじまり、子どもの在宅時間が増えると、暖房器具を使う機会が多くなるのではないでしょうか。

そこで心配なのは、やはり暖房器具による火災ですね。
暖房器具による火災原因として最も多いのは「電気ストーブ」なのをご存じでしょうか。

大人が常にそばにいて気をつけていられるときはいいのですが、子ども部屋にいるときや、留守番を頼んだときなどは心配ですよね。

今回は、今月上旬に発表された東京消防庁の資料をもとに電気ストーブをはじめとする暖房器具の取り扱い方についてまとめます。

冬休みにあたって、安全に使用するための知識を、親子でもう一度おさらいしてみてくださいね。

 

* * * * * * * * *


▼ 「電気ストーブは安全」という誤解
電気ストーブやカーボンヒータ、ハロゲンヒータなど、「電気」をエネルギー源とする暖房器具は、すぐに温かさを感じられ、コンパクトで持ち運びしやすいものが多いですね。石油や火を使わない安心感もあって、お子さんのいるご家庭では特に重用されているようです。

ところが、東京消防庁によりますと、過去5年間に起きたストーブ火災のうち、出火原因の第1位は電気ストーブ(73%)。ついで石油ストーブ(19%)、ガスストーブ(8%)となっています。

比較的、簡便で安全と認識されている電気ストーブですが、そのことが注意不足を招き、火災につながっているとも言えるのではないでしょうか。


▼ こんな状況で火災が起きる
電気ストーブは火を使ってはいませんが、可燃物が接触すれば出火します。
また、近くに燃えやすいものがあると、熱せられて発火につながることもあります。

東京消防庁の資料によれば、電気ストーブ火災の発生状況として多いものは、「可燃物が接触」「可燃物が落下」「放射を受けて発火」の順となっています。

また、着火物として多いものは、「ふとん類」「衣類・繊維類」「紙類」などです。

ご家庭で電気ストーブを使用されているなら、上記のような着火物のそばで使用していないか、もう一度確認してみましょう。

電気ストーブは、広範囲よりピンポイントで温めたい場合に使うほうが便利なことから、お子さんの勉強中に足元にあてたり、キッチンや洗面所、トイレなど、狭い場所で使用したり、カーテンの近くで使用したりすることはありませんか?

電気ストーブの使用中に、近くにあるものが熱く感じられるようなら、置き方や置き場所を見直してみてください。

 
▼ 暖房器具を安全に使うための「わが家のルール」を
電気ストーブをはじめとする、暖房器具を安全に使うための基本を以下に挙げました。
お子さんに火災の危険をあらためて周知し、住環境や生活習慣にあった「わが家のルール」を考えてみてくださいね。

(1) 暖房器具の周りを整理整頓する
衣類や布団、カーテンや雑誌など、燃えやすいものを暖房器具の近くに置くのは絶対にやめましょう。お子さんが遊んでいれば、おもちゃや絵本で部屋が散らかるものです。床置き型の暖房器具のそばにものがあるのを見つけたら、すぐ注意して片づける習慣をつけましょう。子ども自身に「危険なこと」として認識させてください。

(2) こまめに消すことを呼びかける
人のいない部屋で作動していた暖房器具が火災を引き起こすケースもあります。光熱費も無駄になりますから、部屋を離れるときは、エアコンでもストーブでも「OFF」にするルールをご家庭で決めておくといいと思います。就寝中は必ず消すのが基本。使用しないときは、誤作動を避けるためにも、電源プラグをコンセントから抜いてください。

(3) 暖房器具のそうじ・点検をする
器具についたホコリや汚れが原因になって、不完全燃焼や異常燃焼による火災が発生するケースも多く見られます。電源プラグやコードなどはこまめにホコリをはらい、異常がないか確認してください。定期的にそうじと点検をおこなうのも、安全に暖房器具を使用するポイントです。


暖房器具の点検不足や誤操作など、人為的ミスによる火災も考えられます。冬休みを迎えるにあたって、お子さんと一緒に取扱説明書にもう一度目を通してみるといいかもしれません。


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小さなお子さんがいるご家庭では、火災だけでなく、火傷などのケガにつながることもあります。

消費者庁によれば、平成22年11月~平成25年10月までに、6歳以下の子どもの暖房器具による火傷の事故が約80件報告されています。うち、1歳以下の子は44件と半数以上を占めます。

火傷の原因は、「石油ストーブにつかまり立ちした」「ファンヒータの温風の吹き出し口に手を入れた」「転倒した際に腕がストーブにあたった」といったもの。お子さんの年齢によっては、暖房器具を安全柵などで囲み、普段から子どもを近づけないといった対策も必要でしょう。


この子どもの安全ブログは、今回が年内最終の公開です。
今年も一年間、ご愛読いただき、ありがとうございました。
来年もお子さんの安全・安心に役立つ情報をどんどん発信していきたいと思います。

年の瀬を安全に過ごして、良いお年をお迎えください。

 

2013.12.26

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