実践できていますか?東日本大震災から学んだ教訓

セコムの舟生です。

2011年3月11日に発生した東日本大震災。まもなく1年が経とうとしています。東日本大震災の被災者の皆様に、あらためて心からお見舞い申し上げます。

復興庁の発表では、震災から1年近く経過した今なお、避難生活を送っている方が30万人以上にのぼるとしています。現在も東日本大震災の被害は続いていることを忘れてはいけません。少しでも早い復興と、安心して暮らせる日が来ることを心から願うばかりです。

あの日の混乱と動揺を今も鮮明に覚えています。メディアを通じて明らかになる甚大な被害。呆然としてしまったのを強く記憶しています。

私たちにできることは、現実から目を背けず、東日本大震災の教訓を未来に活かすこと。東日本大震災の発生から1年を迎えようとしている今、大震災から得た教訓を整理したいと思います。

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▼ 最優先すべきは「身を守る」こと
地震が起きたとき、まず最初にするのは「身を守ること」です。ところが、実際には火の元を確認しに行ったり、その場で様子を見たりする人が少なくないようです。

東京消防庁が東日本大震災のあとに行った行動調査によると、地震時に火を使っていた人の7割以上が「地震を感じたとき」に火を消しており、「揺れが収まったとき」に消した人はわずか1割程度。また、火を使っていなかった人の中では、地震発生時に「そのまま様子を見た」という人が約4割と最も多く、「身を守った」と答えた人は2割もいませんでした。

もちろん火を消すことは大事ですが、それよりもまず身の安全を確保することが最優先。緊急地震速報を聞いたり揺れを感じたときには、すぐに身の安全を確保しましょう。また身の安全を確保できる場所がどこにあるか常に意識しておきましょう。
※現在の都市ガスやプロパンガスは、震度5程度の揺れを感知するとガスの供給が遮断されるため、地震による出火の危険は低くなっています。


▼ 地震に対する「情報」の備えを
備蓄品の準備や、家具類の転倒防止対策などをしたご家庭が多いと思います。また、ご家族との連絡手段や、集合場所・避難場所を再確認した方もいるでしょう。こうした"備え"をすることは、非常に大切です。ですが、東日本大震災の経験から、もうひとつ大切な"備え"を学びましたね。

それは情報収集のための"備え"です。

広範囲で大きな揺れを観測した東日本大震災では、首都圏でも交通機関がストップし、電話やメールが使用できなくなりました。外出先から帰宅することもかなわず、家族の安否も確認できず、正確な情報が得られないとどれほど不安か、私たちは身をもって経験しました。

大地震が起きたときに何がどうなるか、正確に予測することは困難です。ラジオを携帯するなど、信頼できる情報を得る方法をいくつか把握しておくといいと思います。もちろん防災無線スピーカーに耳を傾けるなど、災害に遭ったその場で得られる情報には、細心の注意を払うようにしましょう。

災害用伝言ダイヤルなど、普段使い慣れていないツールは、いざ使おうとしてもうまくできないものです。使い方を練習しておくことが大切です。


▼ いざというときに頼れるのは「地域力」
東日本大震災のあとには、人の温かさや親切が"絆"としてクローズアップされました。地域間の絆、つまり「地域力」は、突然できるものではなく、日常の中で少しずつ育まれてきたものだと思います。

日ごろから近隣同士の交流があれば、それぞれの家庭事情や住んでいる状況を知ることができます。住民としての意識も自然と高くなり、非常時の役割分担や助け合いもスムーズになるはずです。

ご近所との日ごろの付き合いを大切にして、気軽にあいさつしたり、世間話をしたりする関係を築くのも必要なことです。「今日は寒いですね」と声をかける程度のささやかなことでもいいので、できることからはじめてみてはいかがでしょうか。

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東日本大震災が起きた当日は、両親が帰宅できず、ひとり不安な思いをしたお子さんがたくさんいたと以前、このブログで行った座談会で話題になりました。

親がそばにいられない状況になったとき、学校はもちろんですが、近隣の方々に助けてもらう場面もあると思います。「困ったことがあったら○○さんのおうちに行きなさい」と言える信頼関係を、子どものためにもつくっておけるといいですね。





2012年3月 8日(木)

カテゴリー: 災害対策

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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