「防災の日」に思うこと。あの日の経験を役立てよう

セコムの舟生です。

今日、9月1日は「防災の日」。3月11日に発生した東日本大震災から、まもなく半年が経とうとしています。お亡くなりになった方々には、改めて深い哀悼の意を表したいと思います。また、被災された皆さまのなかには、今も大変な日々を過ごされている方がたくさんいらっしゃると思います。一日も早く被災地が復興されますよう、心よりお祈りいたします。

あの大震災のあとも、今もなお余震が発生しており、引き続き大地震への警戒が必要だとされています。私たちに今できるのは、あの日のことを教訓として、大地震への備えをしておくこと。震災後はじめての「防災の日」を迎えた今回は、強い地震によって起きた混乱をもう一度思い出して、地震対策を考えてみたいと思います。

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▼ あの日のことを思い出してみよう
世界最大級とも言われる今回の大震災。あの日は東京にいた私も、かつて経験したことのないような強い揺れに、心から恐さを感じました。さらに、「家族の安否がわからない」「家に帰れない」など、大切な人の安否がわからないことへの焦りや不安感が重なり、揺れの恐怖とは別の「恐ろしさ」を感じた方も多かったのではないでしょうか。

そこで、震災後に起きた"困ったこと"を思い出してみましょう。

(1) 連絡がつかない
電話をはじめ、日常で使っている通信手段が使えなくなって、家族や知人が無事なのかどうかがわからず、不安な思いをしました。
【対策】 ⇒ 電話やメールがつながらないときのために、 "非常時の連絡手段"を決めておきましょう。たとえば、災害用の伝言サービスなどを活用する、手書きの伝言メモを残す場所を決めておくなど、です。災害用の伝言サービスは各電話会社によって利用の仕方が異なるので、利用方法を確認しておきましょう。また、家族の最終的な集合場所を決めておくことも大切です。

(2) 公共の交通機関がストップ
電車が運転を見合わせるなど、多くの交通機関がストップ。何時間もかけて徒歩で帰宅した人も多く見られました。
【対策】 ⇒ 職場にも、歩きやすいスニーカーや飲料水などの備えをしておくと安心です。ただし、震災直後の混乱時に暗くなってからの徒歩帰宅は逆に危険になる可能性もあります。体力や準備が不十分な場合は、安全な場所に避難し明るくなるまで待機したほうがいいでしょう。家族同士でも、バラバラの場所にいるときの行動を話し合っておくようにしましょう。

(3) 家具が倒れた
激しい揺れで、家具やテレビが倒れたり、食器が割れたりしたお宅は少なくありません。かなり重たいものでも、揺れの程度や向きによっては、落下する危険があります。
【対策】 ⇒ 家具や家電固定は、自宅の地震対策の基本です。家具の転倒防止グッズを利用したり、食器類やガラスが飛散しないよう、食器棚に開き防止グッズやガラス飛散防止フィルムを利用するといいでしょう。家の中の危険な場所やもの、家そのものの耐震性についても、この機会にきちんと把握しておくほうがいいと思います。

(4) 食料品や飲料水が買えない
震災直後は、物流にも混乱が起き、お店に行ってもモノがない、買いたくても買えないという事態があちこちで見られました。
【対策】 ⇒  非常用の飲料水や食料、生活必需品は、常に自宅に備蓄しておきましょう 備蓄品は、復旧するまでの数日間、家族が自足するために必要なものです。また、家庭内の備蓄品とは別に、避難する時にすぐに持ち出せるよう食料品などがセットされた非常持ち出し袋の準備も忘れないでください 玄関や寝室など、いつでも持ち出せるところに置き、家族のだれもが場所を把握できていることが肝心 。消防庁の防災マニュアルにも備蓄品や非常持ち出し袋についてのチェックシートがありますので、準備の参考にしてみてください。


▼ 大切なのは、まず身を守ること
テレビやラジオで、緊急地震速報が流れることがあります。これは、強い揺れを事前に知らせるために気象庁から配信されているものです。また、この緊急地震速報を受信して、スピーカーなどで警報音を鳴らして地域に知らせるシステムの運用も、自治体や企業単位で行っています。

気象庁では、速報から強い揺れが到達するまでは、十数秒~数十秒としています。この十数秒~数十秒の短い時間に、何をするべきか。いつ、どこにいても、第一に大切なのは「身を守ること」です。周囲の状況に応じて、落ち着いて身の安全を確保するようにしてください。

【家の中にいたら】
クッションなど手近にあるもので頭を守り、ひとまずの安全が確保できる丈夫な机やテーブルの下に移動します。小さなお子さんがいる場合は、両腕に抱え込むようにして守ってください。揺れで机が動かないよう、脚をしっかりつかんで揺れが収まるのを待ちましょう。

【屋外にいたら】
ブロック塀や自動販売機など、倒壊の危険があるものからは離れてください。オフィス街や繁華街でも、ビルのガラスや看板が落下する怖れがあるので、建物の壁際に身を寄せるのは危険です。落下物の危険のない、広い場所で揺れが収まるのを待ってください

【施設やビル内にいたら】
出入口に殺到すると、事故につながる可能性が高く、大変危険です。係員やアナウンスの指示に従って、なるべく冷静に行動しましょう。ショーケースなど倒れやすいものからは離れてください。丈夫な太い柱付近に身を寄せ、バッグなどで頭をかばって揺れが収まるのを待ちましょう。

 

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東日本大震災では、経験したことのない規模の混乱が起き、冷静さを失ってしまった人も多かったと思います。あのときの記憶を忘れることなく、地震のときにとるべき行動を、今のうちからきちんと学習することが大切なのではないでしょうか。

この機会に、お子さんも含めて、ご家族で地震のための備えについて話し合ってみてください。





2011年9月 1日(木)

カテゴリー: 災害対策

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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