[クローズアップNEWS] 水難事故から子どもを守るためにできること

水辺で遊ぶ際は、事前に安全確認したり救助方法を用意したり、水難防止に備えましょう。セコムの舟生です。

子どもの安全NEWSで取り上げたニュースから、頻発する事故や犯罪を読み解く [クローズアップNEWS]。

今回は、夏休みに入って急増している「水難事故」をクローズアップします。
子どもの水難事故は夏になると多発しますが、今シーズンは特に川での事故が目立ちます。

警察庁の統計によると、中学生以下の子どもの水難事故は4割以上が「河川」で発生。
死者・行方不明者も、海の約1.5倍にも達しています。
お子さんと遊びに行くならば、特に注意が必要な場所です。

子どもの川の事故は、どんなときに発生するのでしょうか。
事故が起きた状況に学び、どうすれば事故が防げるのかを考えましょう。


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▼ 川での水難事故は「流される」「深みにはまる」が多い
まずは、今年7月~8月に発生した川の水難事故を振り返ってみましょう。
事故が発生した原因は、主に「流される」と「深みにはまる」に大別できることがわかります。

【流される】
・父親と兄の3人で川遊びをしていた小5男児が流され、助けに向かった父親がおぼれて死亡。男児は中学生の兄が助けて無事(高知県)
・川遊びをしていた小2女児が流され、近くにいた男性に救助されるも意識不明の重体。助けようとした小5男児も流されたが、中州にたどり着き無事。小学生6人のグループで川を訪れており、保護者はいなかった(山梨県)。
・川遊びをしていた6歳男児が流され、200m下流で救助されるも、意識不明の重体。男児は水深20cmほどの浅瀬で家族と遊んでいたが、川の流れに足を取られて流されたとみられる(神奈川県)

川の中には流れがあり、また川底も平らではなく、石や藻などで滑りやすいことが多いものです。天候によって増水したり流れが速くなったりすることもあり、毎日状況が変わります。
浅瀬で遊ぶだけでも、水難事故に備えておくことが必要です。

【深みにはまる】
・川遊びをしていた小4男児が死亡。兄や友達5人で水深約30cmの場所で遊んでいたところ、誤って水深約2mの深みにはまり、川底に沈んでいるところを発見される(奈良県)
・川遊びをしていた小2女児がおぼれて死亡。橋の下を歩いていて、深みにはまったとみられる。父親や他の家族など複数人でバーベキューに訪れていた(三重県)

川の中は、川岸から見ただけではどうなっているかわかりません。
穏やかに見えても、傾斜や岩など地形で流れが変わったり、川底が削られて急に深くなっていたりと、変化に富んでいるものです。川の地形を知らずに足を踏み入れると、命に関わる事故が発生する可能性があります。掲示板で危険を示している場所では絶対に遊ばないなど、事前に確認が必要です。


▼ 子どもと安全に川遊びを楽しむために親ができること
生活の身近にある「河川」ですが、事故統計から見ても危険な場所と言えます。
川遊びが常に危険と隣り合わせにあることを忘れないでください。
川遊び中の事故を防ぐために、保護者の方に行っていただきたい対策をまとめます。

<子どもを川での事故から守るための注意点>
◯ 子どもだけで川遊びをさせない
◯ 川に入るときは、活動にあった服装をする。着衣のまま水遊びをしない
◯ 事前に気象情報や川の状況を必ずチェックする
◯ 現地の案内板などを確認して、危険な場所や川の特徴を把握する
◯ 天気や川の変化に注意を払い、異変を察知したら早めに避難する
水際で遊ぶときでも、大人が交代で付き添うなどして目を離さない

川遊びのときは、ライフジャケットを必ず身につけさせましょう。
釣りやボート遊び、河川敷でのバーベキューなど、直接は水に入らないレジャーでも、油断は禁物です。


▼ 水難事故が起きてしまったら?慌てず救助するポイント
水難事故では、救助に向かった大人が命を落としてしまうケースが後を絶ちません。
泳ぎに長けている人でも、流れがある川の中での救助は困難を極めます。

自分で飛び込むのではなく、次の手順で救助を試みましょう。
(1)近くにいる人に助けを求める
(2)119番に連絡する
(3)助けるための道具を探す

とにかく多くの人に危機を知らせることが先決。
人出があれば助ける手だてが増えますし、同時に119番に連絡することもでき、迅速な救助につながります。
また、助けるための道具は、ロープをつけた浮具や長い棒を差し出してつかまらせる方法があげられます。
万が一に備えて、川遊びのときは救助に使える道具を用意しておくと安心ですね。


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川や海など、自然の水辺は、天候変化の影響を受けやすい場所です。
川の場合、上流で降った雨のために流れが急に速くなったり増水したりして、水難につながることもあるようです。遠くに黒い雲が見えたり、落ち葉や流木などが流れてきたりしたときは要注意。

川の状況をよく見ておくことが安全に過ごすポイントです。





2016年8月22日(月)

カテゴリー: 事故防止

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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