子どもの身近にある水難事故の危険

セコムの舟生です。

水辺の事故は夏以外にも起きています。近所にある水辺を確認しましょう。新しい学年がスタートし、外はすっかり春の陽気です。
天気がいい日は、ぽかぽかした日差しが気持ちいいですね。

毎年のことですが、気候が良くなるにつれて、子どもの水難事故のニュースが聞かれるようになってきます。

水難事故は海水浴や川遊びなど夏のレジャーのときだけではなく、河川敷や用水路、公園の池など、身近な水辺で発生することも珍しくありません。

水の中に入らなくても、足を滑らせて転落するなどの事故が起きています。
「浅いから」「いつも遊んでいるから」といった油断が、思いがけない水難事故につながります。

そこで今回は、子どもの身近にある水難事故の危険についてお話しします。
過去に起きた事故なども取り上げながら、水難事故が起きやすい場所や状況をご説明しますので、お子さんの事故防止に役立ててください。


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▼ 子どもの身近な水辺で起きた水難事故
まずはどのような状況で水難事故が起きるのかをご理解いただくために、「子どもの安全NEWS」で取り上げた事故を紹介します。

・6歳男児が公園の池に転落し意識不明の重体。3歳の弟と2人で遊んでいて、誤って池に落ちた模様(2015年2月)
ゴルフ場の人工池で遊んでいた小学2年の男児2人が池に転落して死亡。男児3人で遊んでいて、1人が池に転落。もう1人が助けるために池に入ったと見られる(2015年2月)
・小2男児がに沈んでいるのが見つかり、死亡を確認。誤って川に転落した模様。現場近くの祖母の家に遊びに来ており、家を出たあと行方がわからなくなっていた(2015年3月)
・小2男児が公園の池に転落して死亡。同級生らと池のそばで遊んでいて足を滑らせ転落した模様。現場は柵(さく)に囲まれた立ち入り禁止区域だった(2015年5月)
・小2女児がため池に転落して死亡し、助けようとした男性も亡くなる。女児はため池近くで同級生と遊んでいて土手から転落した模様(2015年5月)
・同級生らと河川敷で遊んでいた小6男児がに入り、溺れて姿が見えなくなる。まもなく川底で発見され、死亡を確認(2015年6月)
・小3男児がで溺れて死亡。友達と川沿いで遊んでいるうちに、川に落ちたボールを拾おうとして転落。通りかかった男性に救助されたが、搬送先で死亡(2015年12月)


▼ 浅瀬でも命の危険に関わる子どもの水難事故
ご紹介した事故はすべて夏以外の季節に発生したもので、近所の河川敷や池など、生活圏にある水辺で起きています。
水際で足を滑らせたり、ボールを拾おうとしたりして、誤って転落する事故が多いようです。

このような場所で水難事故が多発する一因として、「子どもは水に興味を持ちやすい」ということが言えると思います。

子どもは水がある場所を見つけると、見ているほうがヒヤヒヤするほど水際に近づいたり、水に触ろうと手を伸ばしたりすることがありますね。
春の水辺はザリガニやオタマジャクシなど水辺の生物もいて、ことさら子どもの興味を引きます。

ですが、池の周囲や川べりは常に湿っているため、滑りやすく、転落事故が起こりやすいです。
また、水中は藻やコケで滑りやすくなっているので、ちょっと足を濡らすくらいのつもりでも、足を取られて溺水事故になることも考えられます。着衣のまま水に転落すると、浅瀬でも簡単に立ち上がれないこともあります。

普段の遊び場と同じ感覚で近づいたり、水辺の近くでふざけたりするのは大変危険です。
水辺で起こりうるリスクを、日ごろから子どもによく言い聞かせておく必要があると思います。


▼ 水難事故を防ぐための「約束ごと」を決めておく
「水の近くに行ってはだめ」と言うだけでは、子どもの危険な行動を防げません。
まず、保護者の方は、お子さんの行動範囲のどこに水辺があるか、きちんと把握してください。
そして具体的に「行っては行けない場所」と「やってはいけないこと」をルール化しておきましょう。
こうしておくと、子どもも行動に迷いませんし、危険を理解して「ストップ」の意識が働きやすくなります。

具体的にこのような"約束ごと"をお子さんと話し合ってください。

<河川敷や池など"水辺"についてのルール>
○ ひとりで、あるいは子どもだけでは行かない
○ 大人の付き添いがないときは、お友達からの誘いでも行かない
○ 子どもだけのときに水の近くに寄ったり、水に入って遊んだりしない
○ 物が落ちたりしても、自分で拾おうとしない
○ 何かあったときは、すぐに大人に知らせる

お友達を助けようとして命を落とすケースもありますので、不測の事態が起きたときでも、絶対に水の中には入らないことです。
浮具を投げたり棒を差し出したりするようにし、直接水に入るのは避けてください。


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もうすぐ行楽シーズン。
毎年ゴールデンウイークには、釣りやキャンプ、バーベキューなどのレジャーで水難事故が発生しています。

子どもと一緒に水辺でレジャーを楽しむときは、子どもから絶対に目を離さないでください。「声が聞こえているから」「あそこにいるから」と油断していたら、いつのまにかいなくなっていた...ということも考えられます。

グループ旅行など大人が大勢いるときほど要注意
「誰か見ているだろう」と思わず、交代制で子どもの面倒を見るように決めておいたほうが安心です。保護者の方々で協力し合い、楽しい行楽シーズンにしましょう。



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2016年4月11日(月)

カテゴリー: 事故防止

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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