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幼児のベランダ転落事故は高層階以外でも注意!

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セコムの舟生です。

転落事故の危険性を親子で話し合うとともに、危険の芽を摘み取りましょう。家の中には、子どもにとって事故に繋がる危険がいくつも潜んでいます。
なかでも命の危機に直結するのが、ベランダや窓からの転落事故です。

「子どもの安全NEWS」でもたびたび取り上げていることからもわかるように、子どもの転落事故は非常に多く起きています。
マンションなどの高層階だけではなく、2階の窓やベランダから転落するケースもあります。

幼児の転落事故は、保護者の普段からの心がけで防げる場合があります。
実際に起きた事故の状況を振り返りながら、幼児の転落事故を防ぐ対策をまとめます。

 

* * * * * * * * *


▼ 幼児の転落事故の発生状況は?
まずは、実際に起きた幼児の転落事故をご紹介します。

・ 1歳男児が集合住宅6階の窓から転落し、死亡。窓辺のベッドに登り、誤って転落したと見られる(2015年8月 愛知県)
・ 4歳男児がマンション14階のベランダから転落して死亡。保護者が目を離した隙に、ベランダに出て柵を越えて転落したと見られる(2015年7月 神奈川県)
・ ホテルの12階出窓から1歳男児が転落し死亡。男児は出窓の突き出し部分で遊んでいた。家族が目を離した隙に何らかの原因で窓が開き、誤って転落したと見られる(2015年6月 愛媛県)
・ 12階の自宅ベランダから転落したと見られる3歳女児が死亡。母親がごみ出しのため不在にしていたわずかな時間に事故が発生した模様(2015年5月 福岡県)

これらの事故には、「足がかりになるものがあった」「保護者の目が届かないときに起きている」という共通点があります。

ほかにも、体の小さな幼児ならではの事故として、柵の間を抜けてしまうケースもあるようです。

・ 3歳男児からマンション5階の自宅ベランダから転落して死亡。ベランダに踏み台になるものはなく、約10センチの柵の隙間から誤って転落したと見られる(2015年7月 京都府)


▼ 意外に多く起きている2階からの転落事故
子どもの転落事故というと、高層階から転落する事故が多く報じられていますが、実は2階からの転落事故も多く起きています。
消費者庁が発表した、医療機関から寄せられた事故状況をご紹介します。

・ 2階の室内で遊ばせていたが、親が気付くと窓は開けられ、室外機のところにスリッパがあり、子どもはベランダの下に落ちて泣いていた。室外機によじ登った可能性あり。入院1カ月。(2歳)
・ 2階ベランダの柵を乗り越えて、下のコンクリートに転落し、頭蓋骨骨折。脳内損傷はなく、入院8日。(4歳)
・ 2階ベランダの柵の間をすり抜けて、コンクリートの地面に転落し、救急搬送。異常なし(2歳)

事故が起きた状況は、どのご家庭でもありうるのではないでしょうか?
戸建住宅や低層階に住んでいると、子どもがベランダに出入りすることについて、さほど意識していない方もいるかもしれませんが、ひとつ間違えば重大事故になることも考えられます。

子どもが転落する可能性がある場所について、もう一度住居内を確認してみましょう


▼ 子どもの転落事故は4歳以下の子どもが半数を占める
東京消防庁が発表した、住宅の窓やベランダから子どもが墜落した救急事故の統計を見てみましょう。
2005年4月1日~2010年7月10日までのおよそ5年間で、東京消防署管内で搬送された子どもは277人。うち、0~4歳の子どもが144人で、全体の半数以上を占めています。最も多かった年齢は3歳(29人)でした。

転落事故が発生した場所は「窓」(122人)が最も多く、次いで「ベランダ」(77人)となっています。
事故が発生した時間帯は15時~17時(96人)が最多でした。
夕食の支度などで、忙しい時間帯ですね。

体が活発に動き、好奇心旺盛な幼児には、家の中でも常に転落事故の危険が伴います。
事故が起きやすい状況を理解して、対策をおこないましょう。


▼ 幼児を転落事故から守るには?
幼児は、事故の危険性を理解できません。
転落事故を防ぐには、保護者がリスクを事前に排除しておくことが重要になります。

<幼児の転落事故防止のために保護者がおこなうべきこと>
・ ひとりにしない
・ 別室にいるときは頻繁に声をかける
・ 目が届かないときは必ず窓に施錠する
・ 窓下やベランダに足場になるものを置かない

幼児期は、ベランダを遊び場にしないほうがいいでしょう。
「入ってはいけない場所」と子どもに思わせることで、転落の危険を減らすことができます。
また、器用な子は鍵を開けてしまうことがあるので、子どもの手が届かない位置に補助鍵を付けたり、一定以上窓が開かないようにするロックなどを取り付けたりするのも有効です。


* * * * * * * * *


子どもの安全対策に「やりすぎ」ということはありません。
保護者が想像を働かせて、先回りして危険の芽を摘み取ることが大事なのです。
お子さんの性格や行動パターンを把握して、命の危険から守りましょう。

2015.10.05

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