子どもの自転車事故を防ぐポイントは?

セコムの舟生です。

特別警報が発表された台風8号。

台風の進路となった沖縄地方では、冠水や浸水、土砂災害のほか、建物の倒壊など、非常に大きな被害が出ています。これからの進路にあたる地域では、十分に注意してください。

また台風から離れた地域でも、土石流をはじめとした被害が広がっています。これからも激しい雨が予想されていますので、最新の気象情報に注意をはらい、身の安全を守るようにしてください。

さて、今回のテーマは、「自転車での外出」。
夏休みを迎えれば、自転車での外出が増えることでしょう。

小学生の交通人身事故は、およそ6割が自転車乗車中に起きています
歩行中よりも事故が多いのです。

あらためて自転車の安全ルールや、事故防止のポイントをおさらいしてください。

 

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▼ なぜ起きる?どこで起きる?小学生の交通事故
子どもの自転車事故は、どのようなときに起きるのでしょうか。
警視庁の統計によると、小学生の自転車乗車中の事故の発生状況は、「出会い頭」が約70%を占めます。ついで「左折時」が約11%、「右折時」が約6%となっています。

事故が起きたときの違反の有無は、ほぼ半々。
違反別に見ると、「安全不確認」が約20%、「一時不停止」が約12%、「交差点安全進行」が約11%。わずかながら「信号無視」や「ハンドブレーキ操作不適」「前方不注意」も見られます。

7割近くを占める「出会い頭」とは、相交わる方向に進行中に衝突する事故。
交差点を渡っているときや、道路を横断しているとき、路地から通りに出るときなどに、横から来た車両や通行人にぶつかる事故のことを指します。

事故の7割を占める「出会い頭」と、事故発生時の違反で多かった「安全不確認」や、「一時不停止」。「出会い頭」の事故が起きそうな場所で、安全確認や一時停止が徹底されていれば、事故の数は大きく減るはずです。


▼ 基本ルールを覚えるだけでは不十分
自転車乗車中の事故は、スピードが出ていることもあり、命にかかわる事故も多く発生しています。自転車に乗りはじめの低学年のうちから、ルールをきちんと守る習慣をつけることが大切です。

<自転車安全利用五則>
(1) 自転車は車道が原則、歩道は例外
13歳未満の子どもは「例外」にあたり、歩道を走行することができますが、歩行者に対しての配慮が必要です。安全に歩道を走行するルールを守りましょう。

(2) 車道は左側を通行する
車道を走行するときは、道路の左側に寄って通行しなくてはなりません。

(3) 歩道は歩行者優先、車道寄りを徐行
・歩道ではすぐに停止できる速度で走行
・歩行者の通行を妨げる場合は一時停止する
・歩道を走る場合は、車道に近い側をゆっくり通行する
・歩行者が多いときは、自転車を降りて押して歩くなどの配慮をする

(4) 安全ルールを守る
・2人乗りをしない
・並走しない
・暗くなりはじめたら早めにライトをつける
・信号を守る
・交差点では一時停止と安全確認

(5) 子どもはヘルメットを着用
子ども自身が自転車に乗るときはもちろん、保護者が小さな子を乗せて運転するときもヘルメットをかぶらせてください。


「自転車安全利用五原則」は、自転車安全教室でも習いますので、お子さんも知っていると思います。しかし、知識として覚えるだけでは不十分。実際に自転車に乗りながら、状況に応じた行動をとれるようにしたいですね。ぜひ親子で自転車に乗って、行動範囲を走ってみましょう。


▼ 忘れないで!命を守る安全対策
安全に自転車に乗るためには、点検も大切です。機能面の点検はもちろん、子どもの身体にあっているかどうかも重要。とっさのときの操作に影響することが考えられます。

今年4月、消費者庁が「子どもを自転車事故から守るために-ブレーキ点検とヘルメット着用の重要性について」というテーマで注意喚起情報を発表しました。小学生を対象にした実験によると、ブレーキバーの幅が手の大きさにあっている場合に比べ、あっていない場合は、ブレーキが利きはじめるまでの時間が0.14秒近く遅くなることがあったそうです。
わずかな時間差ですが、時速15kmで走行している場合、自転車が停止するまで約0.6mの違いが生じます。

また、調査によれば、子どもに「常にヘルメットを着用する」という意識が十分浸透していないこともわかりました。

ブレーキの調整は、とっさのときに事故を回避できるかどうかの重要なポイント。身体を守るものがない自転車では、唯一といっていい危険回避機能がブレーキです。その重要性を親御さんも理解し、定期的に自転車販売店などで点検・調整してもらうようにしてください。

また、万が一、事故にあっても、ヘルメットを着用していたことで命が守られることもあります。子どもの自主性に任せるのではなく、厳しく言い聞かせて必ずかぶることを徹底させてくださいね。


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自転車で出かけることに慣れてしまうと、親御さんも自転車に乗っている子どもの姿を見ることが減ってしまうかもしれません。しかし、小学生のうちは、状況判断や危険予測の能力はまだまだ未熟。ときどき乗っているところをチェックして、危ないところがあれば、早めに注意してください。

「安全ルール」と「安全対策」の徹底が、自転車事故の危険からお子さんを守ります
小学生のお子さんが被害にあった自転車事故のニュースなどを話題に、話し合うこともいいと思います。夏休みを迎える前に、安全な自転車の乗り方について、親子で考える機会を持ってみてください。





2014年7月10日(木)

カテゴリー: 事故防止

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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