[クローズアップNEWS]青信号なのになぜ?交差点、横断歩道の事故を防ぐには?

セコムの舟生です。

青信号でも飛び出さない。周囲の安全を確認してから横断するようにしましょう。今回の[クローズアップNEWS]は、交差点や横断歩道で頻発している子どもの交通事故を取り上げます。

前回の記事では自転車の事故を取り上げましたが、出会い頭の事故と並んで多かったのが、交差点や横断歩道での事故です。

交差点や横断歩道は、歩行中も自転車に乗っているときも、非常に事故が起きやすい場所。歩行者信号が青にもかかわらず、事故が起きるケースも目立ちました

子どもの安全NEWSでもご紹介していますが、新学期がはじまってから集団登下校中の事故も増えています。やはり交差点や横断歩道で事故に巻き込まれることが多いようです。

交差点や横断歩道の事故を振り返りながら、お子さんが事故に合わないための対策を考えてみましょう

 

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▼ 交差点、横断歩道の事故はこんなに起きている
ここ半年ほどの間に起きた、交差点や横断歩道の事故をピックアップしました。事故が頻発していることがあらためて実感できると思います。

・集団登校の集合場所に向かっていた小学生2人に軽自動車が衝突。現場はT字路で信号機のない横断歩道(2014年4月静岡県)

・午後7時半ごろ、青信号で横断歩道を渡っていた小2男児が乗用車にひき逃げされる(2014年4月 新潟県)

・午後8時すぎ、交差点で横断歩道を渡っていた10歳女児が軽自動車にひき逃げされる(2014年3月 千葉県)

・登校中の小4女児2人と20代男性が乗用車にはねられ軽傷。乗用車は赤信号で交差点に進入した可能性(2014年2月 北海道)

・午後4時半過ぎ、信号のない横断歩道を横断中の小2男児が軽自動車にはねられて重体(2014年2月 佐賀県)

・午後4時半ごろ、横断歩道を渡っていた3歳女児と母親が乗用車にはねられ、女児が死亡。歩行者信号は青で、運転者は西日で前が見えなかったと供述(2014年1月 栃木県)

・夕方、押しボタン式の信号機がある横断歩道を歩いていた小3の女児2人が、ワンボックスカーにはねられる(2014年1月 宮崎県)

・集団登校中の小学生の列に自動車が突っ込み、小1と小2の女児が軽傷。現場は横断歩道で、歩行者信号は青だった(2014年1月 愛知県)

・午後4時過ぎ、信号機のない交差点で、小5男児が車にはねられ意識不明。横断中の男児に左から直進してきた軽自動車が衝突(2013年12月 富山県)

・小学生の女児が信号機のない横断歩道を渡ろうとしたところ、直進してきた軽自動車が衝突し、意識不明の重体(2013年12月 東京都)

・横断歩道を渡っていた下校中の小4男児3人が自動車にはねられ、軽傷。運転者は「携帯電話で話しながら運転していて、気づくのに遅れた」と供述(2013年12月 大阪府)

・横断歩道を横断中の5歳男児に左折してきた軽自動車がぶつかる(2013年11月 栃木県)

・横断しようとした小2男児がトラックにはねられ、意識不明の重体。運転者は「子どもに気づいたが、渡らないと思った」と供述(2013年11月 宮城県)

・十字路交差点で、信号のある横断歩道を横断中の小1女児が、右折してきたワゴン車にひかれて死亡(2013年10月 神奈川県)


▼ 交差点、横断歩道の事故の特徴は?
これらの事故が起きている状況を分析すると、事故にあいやすい状況がわかります。

(1)午後4時以降に多く起きている
午後4時過ぎは、日が陰り始める時間帯
人間の目は明るさの変化に弱く、薄暮に慣れるまで時間がかかるので、夕方は視認性低下による事故が起きやすいです。西日が反射してドライバーが信号や歩行者を見落とすこともあり、青信号でも十分注意が必要です。

(2)信号のない横断歩道で多発している
横断歩道では歩行者が優先ですが、タイミングによっては車が行きすぎるのを待ったほうがいい場合もあります。遠くに見えても車はすぐに迫ってきます。特に夕方~夜間は、距離感を見誤りやすく、ドライバーから見落とされやすいことを考慮しなくてはなりません。

(3)右折、左折車に巻き込まれる事故が多い
子どもは体が小さいので、ドライバーの死角に入ってしまうことがあります。右折時や左折時には特にそのようなことが多いです。目の前の歩行者信号がたとえ青でも、後ろから曲がってくる車、前から右折してくる車がいるかもしれないことを、意識する必要があります。


青信号なのに、歩行者が優先なのに、なぜ事故が頻発しているのか。

その理由は、上記の3つの特徴を見るとわかるように、視認性の問題、死角の問題などドライバーから「見えていない」状況が引き起こすものが多いことがわかります。


▼事故を防ぐには運転者に認識されることが第一
交差点、横断歩道では、子どもの姿が「見えていない」状況を作らないことが事故防止につながります。ドライバーから認識されることを考えた交通安全対策を挙げてみます。

○ 手をあげる
○ ドライバーと目をあわせる
○ 青信号でもすぐに渡らない
○ 夜間でも目立つ色の衣服を身につける
○ リフレクターは複数身につける

これらの対策とあわせ、子どもに事故が起きやすい状況をよく教えることも大事です。

横断歩道では、青信号でも車が完全に停止したことを確認してから渡ること。
車の姿が見えたら、無理に渡ろうとしないこと。
この2つは絶対に守らせましょう。

急いでいるのか、青信号になった途端、飛び出していく子どもを見かけることがありますが、強引に通りすぎようとする車もいます。必ずひと呼吸置いて、左右をよく確認するよう言い聞かせてください。

また、交差点では、左右だけではなく、前後の車の動きをよく見ること。
進行方向の信号だけ見るのではなく、視界を広く持って交差点全体を見渡すことが大事です。

自分のほうに曲がってくるかもしれない車をいち早く見極められれば、万が一、ドライバーから認識されなかった場合でも、自らの判断で事故を回避できるかもしれません。


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道路や交差点を渡るときには、「青信号は進んで良い」という単純なルールだけでは安全を守れません。
お子さんであっても、車の動きを予測することが、最大の予防策になります。

機会があれば、車のウインカーの見かたを教えたり、保護者の方が運転中に車の動きを教えたりしてはいかがでしょうか。





2014年5月 1日(木)

カテゴリー: 事故防止

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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