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【夏の安全特集】<パート2>プール、海、花火...子どもの夏の事故にご用心

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セコムの舟生です。

夏休みに向けて、ワクワクする気持ちが高まる一方で、プールや海での事故など、夏に特有のニュースも見かけるようになってきました。

そこで今回は、【夏の安全特集】の第2回として、夏休みに多く発生する事故を取り上げたいと思います。

ニュースや新聞で子どもの事故を見聞きすると、「怖いな」「気をつけなければ...」と感じますが、実際どのようなときに事故が起きるのかというのは、想像しにくいのではないでしょうか。

夏休みという開放的で楽しい場ならではの、ちょっとした油断や不注意
運が悪ければ大事に至る可能性もありますので、親御さんには危険ポイントを理解していただきたいと思います。

【夏の安全特集】第1回では、夏ならではの「遊び」と子どもの成長をテーマに、「子供の遊び」のなかでの危険の見極めについてお話していますので、あわせてご覧いただきたいと思います。


* * * * * * * * *


▼ 夏休みこそ注意!子どもの海・川での水難事故が増加傾向
警察庁の「平成24年夏期(6~8月)における水難・山岳遭難発生状況」によれば、中学生以下の子どもの夏場の水難事故は、前年より8件増加。死者・行方不明者も前年度より増えています。

発生場所としては、海に次いで河川が多くなっています(年間を通しては河川が最多)。行為別の水死者数を見ると、大人は「水泳中」が最も多いですが、子どもの場合、「水遊び中」が圧倒的に多いのが特徴です。子どもは、浅い水辺でも命を落とす危険性があるということです。

ちょっと足を浸して遊ぶくらいのつもりが、目を離した一瞬の隙に重大な事故につながることも考えられます。海でも川でも、自然のなかにいるときは、子どもが遊ぶ場所に危険な要素がないかを親が事前にしっかりと確認するのが大事です。水のなかでは、藻が茂っていたり、水温や水流が急に変化するところがあったり、急に深くなっていることもあります。

<海や川での注意点>
・天候が悪いとき、前日に天候が荒れた日などは、水辺に近づかない
・掲示板や標識で危険区域と表示された場所には入らない
・保護者が危険箇所を確認してから水に入る
・幼児や泳げない子の水遊びは、必ず保護者がそばに付き添う
・必要に応じてライフジャケットを身につけさせる
・川では遊び場所の水辺が問題なさそうでも、上流地域で大雨が降っていると、急な増水や流れが急に速くなることがあるので、上流地域の天気にも注意する
・海では遠浅の海水浴場ほど、離岸流という沖に流される波に巻き込まれ、戻れなくなることがあるので注意する

危険な場所には近寄らせず、たとえ泳げるお子さんでも決して目を離さないようにしましょう。


▼ 監視員がいても起きるプール事故、その特徴は?
夏場の水難事故で海・河川に次いで多いのが、プールの事故です。監視員がおり、自然環境に左右されないプールは、子どもたちにとって安全な場所といえそうですが、なぜ事故が絶えないのでしょうか。子どもがプールで事故にあうのは、以下のような状況が多いようです。

(1)気持ちが高ぶって状況判断を誤る
プールではついはしゃぎすぎてしまうお子さんが多いようです。予測できない事故はこういうときに起こりやすいもの。保護者の制止を聞かず、目が離れたときに事故にあうことが考えられます。

(2)飛び込み時にケガをする
入水時にプールの底や壁面に頭を打つ事故が毎年起きています。安全確認せずに勢いよく飛び込んだら水深が浅くて事故につながったケースのほか、スタート台からの飛び込みが原因になることもあります。

(3)プールサイドで転ぶ
プールサイドは、コンクリートやタイルでできていることが多いので、転倒すれば大ケガにつながることも。特に水際は滑りやすく、転倒事故が発生しやすい場所。走ったり、ふざけたりするのはとても危険です。

(4)溺れているのに気付かれない
「溺れる」というと、バチャバチャと水しぶきが飛ぶような激しい動きを想像しがちですが、実際は声も出ず、手足もうまく動かせず、傍から見ると非常に静かなのだそうです。すぐそばで人が溺れていても気付かないことさえあります。必ず大人の手の届く範囲で遊ばせ、目を離さないのが鉄則です。

(5)流水プールの吸水口に吸い込まれる
流水プールでは、かつて吸水口に子どもが吸い込まれて死亡する事故がありました。流水プールは親御さんが吸水口を確認し、子どもが近づかないよう注意をしましょう。

「走らない」「飛び込まない」を徹底するとともに、子どもから目を離さないこと。そして、いかに落ち着いて行動させるかが事故防止のカギ。「事故は起きるもの」という前提に立ち、保護者が子どもの行動を先回りし、うまく導いてあげることが必要なのではないでしょうか。


▼ 夏ならではの火災事故!手持ち花火にご用心
水難事故と同様に、夏休み期間に集中する花火の事故。国民生活センターによれば、事故にあうのは10歳未満の子ども、特に5歳以下が目立って多いということです。「火花がかかった」「持っていた部分が暴発してやけどした」といった事例が見受けられます。

子どもが楽しむささやかな手持ち花火でも、やけどを負うこともありますし、なかには失明するといった重篤な事故も起きています。必ず大人が付き添って、子どもの行動を見守ることが大前提です。万が一の際の消火方法についても考えておきましょう。

<花火のときの注意>
・風の強い日はやらない
・広くて安全な場所でする
・消火用のバケツを準備する
・製品の表示を読み、正しい方法で遊ぶ
・ライターで着火しない
・浴衣や長いスカートの着用は避ける

ろうそくの火が衣服に燃え移る事故も起きています。衣類は、ひとたび火がつくといっきに燃え広がる危険があります。ひらひらした服などは避けたほうがいいと思います。花火を持っていないときでも、お子さんの行動には十分注意しましょう。


* * * * * * * * *


楽しい夏休みですが、日常とは違うからこそ、見落としてしまいがちな危険が潜んでいます。
まずは保護者の方がそのことに意識をめぐらせることが、子どもの事故を防ぐ最大のポイントです。

ただし、【夏の安全特集】第1回でお話したように、すべての危険を取り去ってしまえばよいというわけではなく、「リスク」と「ハザード」を見極めることが肝要。事故に気をつけながら、お子さんの成長につながるようなひと夏を過ごしていただきたいと思います!

2013.07.22

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