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幼児のベランダ転落はなぜ起きるのか?

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セコムの舟生です。

5月の初旬。愛知県で3歳のお子さんが団地の5階から落ちて命を落としました。先週も、東京都でマンションの高層階から3歳児が転落し、亡くなりました。幼いお子さんがマンションなどの高層階から転落する事故は、頻発しています。

なぜベランダからの転落事故が起きるのでしょうか。
偶然が重なり、不幸にして起きた事故ではありますが、ベランダからの転落事故を防ぐために、どのような対策をすべきか考えてみたいと思います。

これから季節は夏に向けて気温が高くなっていきますが、節電のため、エアコンの使用を控えて窓を開けるご家庭もあるでしょう。

開いている窓が増える。窓を開けている時間が増える。

つまり、それだけベランダや窓からの転落の危険性が増すということです。小さなお子さんがいるご家庭では、そのことを念頭に置いたうえで、どのように涼をとるか考えていただきたいと思います。

* * * * * * * * *

▼ 幼児のベランダ転落事故の共通項は?
過去に起きたベランダからの転落事故を見返してみると、事故が起きた状況にはいくつか共通項といえるものがあるのがわかります。あらためて列挙してみましょう。

【ベランダ転落事故の共通点】
 ○ 就学前の幼い子どもが多い
○ ひとりになったときに事故が起きている
○ 転落場所に足がかりになるものがあった
 

活動的になる2~3歳のお子さんの転落事故が多く、事故発生時に保護者が子どもを残して外出していたケースが目立ちます。

「昼寝をしているから」「テレビに夢中になっているから」と、すぐに戻るつもりでゴミ出しに行ったりちょっとした買い物を済ませたり...と、どのご家庭にもありそうな状況で事故は起きています。また、家の中にいても、「お風呂掃除をしていた」「別の部屋にいた」など、子どもの気配に気付けなかったケースもあります。


▼ 今からできる!ベランダ転落事故を防ぐ対策
家庭でできるベランダ転落事故の防止策をまとめてみたいと思います。

(1) 子どもをひとりにしない
子どもをひとりにしていたのがほんの数分でも、たとえご家庭内に保護者がいたとしても、転落の可能性はあります。小さな子どもは親御さんの姿が見えないと、必死で探そうとするものです。子どもが目の届かない場所にいるときは、窓をしっかり施錠する、頻繁に声をかけて子どもの不安を軽減するといった対策をおこないましょう。

(2) 転落の危険がある場所に対策をおこなう
窓を施錠していても油断は禁物。「まだカギは開けられないハズ」と思っていたら、いつの間にか開けられるようになっていた...ということも、成長めざましい子どもにはよくあることです。子どもが開けられない補助カギや、一定以上窓が開かないよう固定するロックなども市販されています。必要に応じて、そうした安全グッズの活用も検討してください。

(3) 窓下やベランダに"足場"を置かない
ベランダにモノを置くのは極力控えましょう。荷物、イスやテーブル、三輪車などのおもちゃ、家庭ゴミもそうです。植木鉢やラティス(木製の柵)といったガーデニング用品が子どもの足場になることもあります。やむをえない場合でも、手すりとの間に十分な距離が必要です。室内の窓辺も同じです。子どもの届かない窓でも、足場になるものが近くにないか確認してください。

(4) 転落の危険を子どもに認識させる
施錠した窓や手すりのあるバルコニーなど、適切に行動すれば転落事故が起きない場所でも、身を乗り出したりふざけたりすれば、落ちてしまう危険があるということを、小さなお子さんにもよく言い聞かせてください。繰り返し丁寧に教えれば、"絶対にやってはいけないこと"を子どもなりに理解するようになります。

* * * * * * * * *

ベランダ事故に限ったことではありませんが、幼児の事故を防ぐには、保護者が想像力を働かせて、起こりうる危険をイメージすることが重要です。

「ちょっとなら大丈夫だろう」と楽観的に考えるのではなく、「もしかしたら落ちるかもしれない」と悪いケースをイメージすれば、事前に排除すべき"危険の芽"が見えてきます。

そのような意識で、もう一度ご家庭内を見回してみてください。
 

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2012.05.21

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