夏休み直前特集2、水の事故から子どもを守るには?

セコムの舟生です。

7月に入って、各地で子どもの水難事故が相次いでいます。おぼれている子どもを助けようとした大人が命を落としたニュースもあり、改めて"水"の怖さを思い知らされます。

これから夏休みに入ると、バーベキューやキャンプなど、水辺で楽しむレジャー、イベントの機会が増えますし、海に遊びにいく計画を立てているご家族もあるでしょう。

そこで今回は、【夏休み直前特集】の第2回として、子どもを水難事故から守るための対策を考えてみたいと思います。

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▼ 子どもの水難事故は増加傾向!もっとも多いのは「河川」
今年の6月10日、警察庁生活安全局から「平成22年中における水難の概況」が発表されました。それによると、2010年中に起こった中学生以下の子どもの水難事故発生件数は260件。2009年の236件と比較すると、やや増えていることがわかります。

大人を含めた全体で、最も多く水死事故が発生しているのは海で、約5割。続いて河川が約3割を占めています。しかし、子どもの水死事故が発生した場所を見ると、河川が44.9%、海が24.6%となっており、子どもの水死事故は河川が多いのが特徴です。

しかし、7月に入ってすぐ、住宅地のため池で3人の小学生が命を落とす痛ましい事故があったことからもわかるように、子どもにとっての"危険な水辺"は、河川や海には限りません。レジャーや行楽のときだけではなく、日常の中でも子どもの行動範囲に目を配り、危険な場所を保護者が把握しておく必要があると思います。


▼ 水遊びをしているときが危険!浅瀬でも目を離さない
「平成22年中における水難の概況」によると、行為別の水死者数を見ると、子どもの場合、「水遊び」が44.9%と圧倒的に多くなっています。子どもは、水深10数センチの水位でもおぼれる危険性があることを、改めて認識してください。

「川岸で遊んでいるのはわかっているから」「声が聞こえるから」と目を離している間が危険です。キャンプやバーベキュー中は特に、「子どもたちが遊んでいるうちに...」と、ついつい大人たちは準備・片付けに集中したくなりますが要注意。交代制で面倒を見るなどして、子どもから目を離さないことが基本です。しかし、それでも一瞬目を放したすきに事故は起こります。レジャーなどの際には、子どもが遊ぶ場所に危険な要素がないかを親が事前にしっかりと確認し、危険な場所には近寄らせないことを徹底することが必要です。


▼ おぼれている子どもをどう助ける?
目の前で子どもがおぼれていても、慌てて飛び込んで救助に向おうとするのは大変危険なことです。事実、毎年何人かの方が、水難救助中に命を落としています。

おぼれている子どもを見つけたら、まずは近くの人に知らせて、助けを求めることが大切です。ロープをつけた浮き輪や空のペットボトルなど、浮力のあるものを投げてつかまらせ、引き上げるのがいいでしょう。水の中の状況を把握せずに飛び込むことは、大人でも命に関わります。

手元に適切な道具がない場合は、スーパーのレジ袋や空気をはらませた服などでも浮き輪代わりになります。慌てず、冷静に状況を見極めて、確実に救助できる方法を最優先してください


▼ 水難事故を未然に防ぐために保護者ができること
水難事故が起きる理由はさまざまです。未然に防ぐのが難しいこともあると思いますが、少なくとも、遊泳や、入水が禁止されているところでは、絶対に水遊びなどはさせないようにしてください。また、水流や、水温の変化が激しいところや、藻が生い茂った場所でも注意が必要です。よほど見知った場所でない限り、水面だけ見ても水温や、藻の生育状態は、わからないことが多いと思います。わからないということは、どこで水難事故が起きてもおかしくないということ。自然の脅威におそれを持って水と接する気持ちが、大人も子どもも必要なのではないでしょうか。

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河川や海を中心に水の事故についてお話しましたが、監視員がいて、自然環境にあまり左右されないプールでも、毎年のように死亡事故が発生しているのも事実です。

子どもをプールで遊ばせるときも、目を離さないように心がけるとともに、子どもの能力や行動の特性を考え、危険な行為をしないよう約束するようにしてください。体調が悪いときには無理をさせないことも大切です。





2011年7月14日(木)

カテゴリー: 事故防止

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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