【夏の安全特集】<パート6>自由研究に親子でつくる安全マップ!コツを伝授

セコムの舟生です。

お盆休みもおわり、夏休みもそろそろ後半戦。
夏らしい暑さが続いていますね。

全国的に平年を上回る気温が続いていますので、屋外での遊びやレジャーでは、引き続き熱中症にご注意ください。熱中症の予防には水分補給が欠かせません。水分補給は、量よりも頻度が大切。十分に気をつけて楽しい夏休みを過ごしましょう。

さて、【夏の安全特集】と題して「夏の遊び」、「夏の事故」、「夏休みの留守番」、「子どもを狙った性犯罪」、「旅先の安全」をテーマにお送りしてきましたが、今回が最終回。

今回は、夏の安全の集大成として、安全マップのつくりかたをお届けしたいと思います。

「地域安全マップコンテスト」の審査員として、長年子どもたちの作品に接してきた立場から、「安全マップづくりのコツ」を伝授いたします(^^)
ぜひお子さんと一緒に取り組んでみてください。

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▼ 子どもに「危険って何?」を考えさせる安全マップ
安全マップは、生活圏にある危険への理解を深めるのに有効な方法だと言われていますが、それはどうしてなのでしょうか?

保護者の方はお子さんに、「ここは危ないよ」「あそこは行かないように」というふうに、日ごろからアドバイスしていると思います。しかしながら、耳で聞く情報は、聴覚でキャッチできたとしても、十分な認識までには至らないことが多々あります。

子どもに「何度も言ったでしょ!」と言いたくなる場面が時々あると思いますが(笑)、脳の性質として、興味関心の薄い事柄や実体験に根ざしていない事柄は、記憶されにくいものなのです。

安全マップづくりは、「危険を見つける目」を養うのが目的。目的意識を持って街を見渡すと、今まで認識していなかった「危険」に気付くようになります。体を動かして得た情報を、絵と文字で地図にアウトプットしますから、思考を整理するのにも役立ちます。こうして得た経験と知識は安全基礎力を強固にし、危険予測や回避といった応用力にも繋がるのです。


▼ 最初が肝心!事前準備に重要な2つのポイント
安全マップづくりは、事前に「テーマ」と「キーワード」を絞り込んでおくのがポイント

「地域安全マップコンテスト」の作品でも、「テーマ」が決まっているかどうかで、完成度が違います。たとえば、テーマを「通学路」とか「塾の帰り道」とか「いつも遊びに行く場所」といったふうに決めれば、地図に描く範囲や観察する時間帯もおのずと決まってきますね。

逆に、テーマがない安全マップは、たとえ絵が上手でもぼやけた印象になります。日常の行動に即したテーマを1つ決めて、あまりよくばり過ぎないのが"良い安全マップ"のポイントです

次に決めるのは、チェックするポイントとなる「キーワード」。キーワードがあれば、フィールドワークの際に、子どものセンサーにひっかかりやすくなります。
キーワードというのは、たとえば...

○ 見えにくい
○ ルール違反
○ 交通事故が起きそう
○ 助けてもらえる


といった具合です。
「見えにくい」は、駐車場や樹木の生い茂った公園のように、人の目が行き届かないところ、障害物などで死角ができやすい場所。「ルール違反」は、ゴミや放置自転車が多い場所のことです。

<ワンポイントアドバイス>
キーワードに該当する場所を詳しく教えておくのも良いのですが、「こういう場所がそうだよ」という例をいくつか出して、あとはキーワードだけを頼りに、子ども自身に考えさせるのもおすすめです。フィールドワークの際にいろいろな発見や気付きがあるはずです。


▼ 宝探し気分でフィールドワークを楽しもう
いよいよ街へ出てのフィールドワーク。
事前に決めたキーワードに該当するところを、宝探し気分で探してみましょう。

持っていくものは...

○地図のコピー(書き込みができるもの)
○ カメラ
○ メモ帳と筆記具
○ 水筒
(日差しが強い日は帽子もお忘れなく!)


気になるところは写真を撮り、準備した地図に気付いたことを具体的にメモしておきます。
保護者の方は、お子さんが写真を撮ったりするうえでトラブルが生じないよう、さりげなくサポートしてあげてくださいね。大切なのは、保護者が"教える"のではなく、子ども自身が"気付く"ことです。

<ワンポイントアドバイス>
写真を撮るときのコツとしては、たとえば、公園全体の写真を撮っても、何が危険なのか伝わりません。薄暗かったり見通しが悪かったりする場所などに絞って撮りましょう。写真だけでも危険な理由がわかるのが理想です。もし可能なら、交番やお店の方などに話を聞くのも◎。第三者の意見があると、安全マップのクオリティがグンとあがります。


▼ 良い安全マップとは?マップ制作時のポイント
帰宅後はいよいよ安全マップづくり。何を書くか、どの写真を使うか、思い出しながらどんな安全マップにするかイメージしましょう。見たもの感じたことをすべて盛り込もうとした結果、大事なポイントがよくわからなくなるというのは、陥りがちな悪いパターン。よく考えて情報を整理したのち、厳選したポイントのみをまとめましょう。

安全マップづくりでは、地図も手書きします。なるべく大きな紙、できれば大判の模造紙を使うと、迫力のある作品ができます。地図は細かく描くより、簡潔でわかりやすいことが重要です。

地図ができたら、自分自身で考え、感じたことをコメントとして書き込むこと。「危ない」とだけ書いている子が時々いますが、それでは伝わりません。写真を貼り付けたり、木や車が多い場所はイラストを書き込んだり、カラフルにペンで色分けしたりして、楽しみながらつくってみてくださいね。

<ワンポイントアドバイス>
危険箇所に対して、危険の理由だけではなく回避するための対策まで書いてあると、「よく考えてあるな」という印象を受けます。また、余白を利用して「まとめ」や「感想」をつけると、本人の理解も深まりますし、全体が締まった印象になりますから、ぜひやってみてください。

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いかがでしたか。
実践していただければ、ワンランク上の安全マップが完成すること請け合い(笑)です!

夏休みの自由研究のコツとしてお話してきましたが、いずれもお子さんの安全力を高めるために必要な視点にほかなりません。

夏休み前には、通学路や学校前で子どもが狙われる事件が連続して起きました。新学期からの安全を確保するためにも、ぜひ夏休みを利用して「安全マップづくり」に取り組んでみてくださいね!





2013年8月19日(月)

カテゴリー: 通学・通塾

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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