小学生も要注意!ゲーム機やスマホで高額請求トラブル
-
セコムの舟生です。
1995年1月17日午前5時46分、阪神・淡路大震災が発生しました。
淡路島北部沖を襲ったマグニチュード7.3の直下型地震は、神戸市を中心に大きな被害をもたらしました。
震災でお亡くなりになった方々に、あらためて哀悼の意を捧げます。
この震災で犠牲になった方のほとんどが、自宅でお亡くなりになったそうです。
あのときの記憶を子どもに伝え、震災の教訓を生かすためにも、1月17日はご家族で災害の備えについて話し合ってみてはいかがでしょうか。
さて今回は、小学生でも所有している子が多いゲーム機やスマートフォンがテーマです。
最近のゲーム機は、インターネットにつないでゲームをダウンロードしたり、対戦を行ったりすることができるのが当たり前になっていますね。スマートフォンでも日常的にインターネットを利用したり、アプリをダウンロードしたりすることがあるかと思います。
ゲーム機もスマホも、昨今の子どもたちにとってはなじみ深いものです。
ただ、好奇心のおもむくままに利用していると、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。
「無料ゲームで遊んでいたはずなのに、高額の請求書が届いた」
「知らずに有料のゲームをダウンロードしていた」
このような子どもの高額請求トラブルはどうやって起こるのでしょうか?
今回は、実際に起きた事例を取り上げながら、保護者ができる防止対策を考えてみたいと思います。
* * * * * * * * *
▼ 幼児も巻き込まれる!?実際に起きた高額請求トラブル
消費者庁と国民生活センターが紹介している高額請求トラブルの事例からポイントをまとめます。
・小学5年生のケース:
携帯ゲーム機でゲームをダウンロードし、母親のクレジットカードを内緒で持ち出した。画面通りに番号を入力し、ゲームを購入。後日、高額の請求書が届いた。
・11歳児のケース:
カード会社からオンラインゲームの利用料金の請求が届き、確認したところ無断でクレジットカードを持ち出し、使ったことがわかった。年齢確認画面で本当の年齢を入れたらゲームができないため、「20歳以上」と入力していた。
<トラブル発生のポイント>
どちらも、親のクレジットカードを勝手に持ち出して起きたトラブル。
「クレジットカードによる支払い」がどういうものか、子どもが理解できていないことが考えられます。子どもにスマホやゲーム機を持たせるなら、料金発生の仕組みや、クレジットカードについて、きちんと教えることも必要ですね。
・5歳児のケース:
父親のスマホでゲームをしていて画面に従うままアイテムを購入。後日、高額の請求書が届いた。
<トラブル発生のポイント>
カード番号が登録されているスマホを子どもに自由に使わせたことで起きたトラブルです。ゲーム内での課金の仕組みがわからないと有料と無料の境目が見極められませんので、小さなお子さんに遊ばせるのは避けたほうがいいでしょう。
▼ スマホやゲーム機で高額トラブルに巻き込まれるのはなぜ?
高額請求トラブルにまで発展してしまう事例では、「子どもの知識不足」や「子どもの自制心不足」が原因になっていることがほとんどのようです。
「このゲームがほしい」「アイテムをもっと増やしたい」といった欲求がきっかけになり、どんどんエスカレートしてしまう...。現金を払う買い物とは違い、お金を使っている実感が乏しいので、歯止めが効かないことも多いようです。
自分自身で考えて、適切な使い方をコントロールできないうちは、たとえゲームでも子どもの自由に使わせるべきではありません。
スマホやゲーム機の利用能力を測る方法をご紹介していますので、ぜひ一度チェックしてみてください。
▼ 子どもの高額請求トラブルを防ぐ方法
インターネットに接続できる端末では、どのようなことがきっかけでトラブルが発生するかわかりません。高額請求だけではなく、子どもを狙った性犯罪のきっかけになることもありますので、親が把握できる範囲で、安全に使わせることが大事です。
また、子ども自身も徐々に知識を増やして、インターネット上にある危険を見極められるようにならなくてはなりません。親子でそれぞれ、トラブルを防ぐ方法を実践しましょう。
<子どもの対策>
・ダウンロードが必要なときは、必ずお父さん(お母さん)に確認する
・個人情報を登録したり、カード番号を入力したりしない
・クレジットカードにはさわらない
<保護者の方の対策>
・子どもが使うゲーム端末やスマホは、ペアレンタルコントロール機能などを利用して機能制限を行う
・子どもが使っているゲームやアプリを把握する
・新しいゲームやアプリをダウンロードするときは、内容を事前に確認する
・ダウンロードが必要なときは、保護者が行う
・パスワードやID、カード番号などの情報は、保護者が管理する(子どもに求められても絶対に教えない!)
「やっていいこと」と「やってはいけないこと」をルールにして、最初にはっきりさせておきましょう。
* * * * * * * * *
保護者が「ゲームのことはよくわからないから...」と子ども任せにしてしまうのは危険です。
わからなければ、子どもと一緒に遊んでみましょう。
子どもの気持ちがわかると、トラブルになってしまう理由がわかるかもしれません。
どのようにしたら安全に使えるかを、お子さんと話し合ってみてくださいね。2016.01.14