過去最悪!児童の被害が多発するコミュニティサイトの実態

セコムの舟生です。

コミュニティサイトに起因する性犯罪などの犯罪被害が多発しています。子どもとインターネットとのかかわり方について家族で話し合いましょう。子どもの安全NEWS」でもたびたび取り上げていますが、SNSやゲームの交流サイトといった「コミュニティサイト」を通じて、子どもが児童ポルノや強制わいせつなどの犯罪に巻き込まれるケースが多発しています。

その数は年々増加の一途をたどっており、ごく普通の小学生でも巻き込まれる可能性がある、身近な犯罪になりつつあるようです。

なぜ子どもは、コミュニティサイトから犯罪に巻き込まれるのでしょうか?
どうすればわが子を守ることができるのでしょうか?

今回は、警察庁が発表した最新資料をもとに、子どもの犯罪被害の実態と対策をまとめます。

保護者の関わり方が非常に大きく影響しますので、携帯電話やスマートフォンなど、インターネット端末の使わせ方を見直すきっかけにしていただきたいと思います。

 

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▼ 被害者数は過去最多!コミュニティサイトに起因する事犯の現状
4月中旬に警察庁が発表した統計資料によると、2014年にコミュニティサイトがきっかけとなって性的な犯罪の被害にあった18歳未満の児童は、1,421人。前年度より128人増え、統計を取りはじめてから過去最多となっています。

また、被害にあった子どものアクセス手段は、約8割が「スマートフォン」(1,118人)
2年前の調査ではスマホは1割程度で、携帯電話のほうが圧倒的に多かったのですが、今や完全に逆転しています。

インターネットサイトが自由に利用でき、アプリも使えるスマホが子どもたちにも普及したことが、被害者増加の一因と考えられそうです。


▼ 子どもの犯罪被害はなぜ増えているのか?
このような現状を受けて、サイト事業者も児童被害防止対策を強化しています。
しかし、無料通話アプリのIDを交換する掲示板が普及したことで、被害者数が増加傾向になっているようです。

ID交換掲示板に関連する被害児童数は、2013年度には352人でしたが、2014年度は439人と87人も増えています。
「携帯電話番号やメールアドレスを簡単に人に教えてはいけない」ということは、学校でもご家庭でも指導していると思いますが、無料通話アプリのIDについてはプライバシー性を認識していない子が多いのかもしれません。

無料通話アプリのIDを公開し、面識のない相手との接触を容易にするID交換掲示板。
インターネット上に多数存在していて、誰でも簡単に利用できてしまいます。
保護者の方もお子さんのインターネット利用状況を監視していただきたいと思います。


▼ 保護者の無関心が犯罪被害に直結?
被害児童のうち、保護者にサイト利用について注意を受けたことがないと答えた子どもは5割以上。「サイト利用を親に話していない」「放任」がそのほとんどを占めており、保護者が子どものインターネット利用に無関心だったことがうかがえます。

先日、「子どもにスマホ、無料通話アプリは必要?」でご紹介しましたが、子どもに携帯電話やスマホを使わせるのであれば、保護者監督のもと、安全に使うための知識を学びながら、少しずつ利用範囲を広げていくことが大前提です。

しかし、そのステップを踏まず、初めて手にした携帯電話やスマートフォンでいきなりコミュニティサイトや無料通話アプリを利用しはじめたら、いったいどうなるでしょう?

最初は「友だち同士で交流したい」という程度の目的だったのに、初期設定によっては、登録したとたん知らない人からもメッセージが来て、よくわからないままやり取りがはじまってしまう・・・といったことも考えられます。

話がはずんで興味がわけば、「どんな人なのか、ちょっと会ってみたい」と考えるのは自然なこと。
子どもを狙っている者からすれば、未熟な子どもをそのように誘導することは難しくありません

"子ども任せ"にすることがもっとも危険だということを、理解していただきたいと思います。

<保護者がおこなうべきこと>
○ 子どもが利用するサイト・アプリは、登録前に必ず保護者が利用規約を確認する
○ 登録、初期設定は保護者がおこない、不要な機能があればOFFにしておく
○ 利用にあたって、わが家のルール(利用時間や場所など)を決め、守らせる
○ 利用開始後も子ども任せにせず、誰とどのようなやりとりをしているかオープンにさせる
○ 子どもの様子をよく気にかける

ルールを守らなかったら携帯電話やスマホを取り上げるという厳しさも必要ですが、それだけでは解決になりません。
子どもの言い分にも耳を傾け、「じゃあ、どうしたら良いと思う?」と聞いてみてください。
子ども自身が考えることで、安全に使うための能力を高めていくことが最も大事です。


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子どもがコミュニティサイトや無料通話アプリを通じて犯罪に巻き込まれてしまうのには、好奇心だけではなく、自分の居場所や理解者を無意識に求めているという一面もあるかもしれません。

顔が見えない相手だからこそ安心して、親や友だちに言えない悩みを打ち明けたり、心を許してしまったりすることもあります。そうしているうちに、弱みを握られてしまうこともあるようです。

「お母さん(お父さん)はあなたのことを心配しているんだよ」「困ったことがあったら、自分でなんとかしようとしないで、まず相談して」と折にふれて伝えてあげましょう。
「親に心配をかけたくない」という気持ちが、犯罪被害の歯止めになることもあります。日ごろの親子のコミュニケーションが、子どもを守ることにもつながるのです

 

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2015年5月18日(月)

カテゴリー: 携帯電話・インターネット

プロフィール

舟生 岳夫

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