緊急特集!コミュニティサイトに潜む子どもの犯罪被害~対策編~

セコムの舟生です。

SNSやゲームサイトなどの、いわゆる「コミュニティサイト」で、子どもの犯罪被害が急増していることを受け、前回から「コミュニティサイトに潜む子どもの犯罪被害」をテーマにお届けしています。

前回は、「実態編」と題して警察庁の最新データを読み解きながら、犯罪が起きた状況などをご紹介しました。

2回目の今回は、どうしたらコミュニティサイトでのトラブルを回避できるのか、子どもの安全対策について取り上げます。

 

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▼ 子どもが被害にあう最大の理由は...「親」?
前回もご紹介した、今年11月に警察庁が発表した「コミュニティサイトに起因する児童被害の事犯に係る調査結果(平成25年上半期)」を見ると、少なからず保護者の無関心が見えてきます。

被害児童のうち、「サイト利用を親に話していないので注意されたことがない」という子が約30%。
「注意を受けたことはない、放任」が約25%。「ゲームサイトであると親に話していたので、注意を受けたことがない」子も含めると、全体の6割近くがいっさいの注意を受けておらず、保護者が子どものインターネット利用にノータッチだったということになります。

この割合は、前期(平成24年下半期)とほぼ横ばい。被害児童が増えている実態があるにもかかわらず、改善しようと考える保護者が増えていないことを示しています。

お子さんがいつ、どんなサイトを利用しているのか、きちんとご自身の目で確かめていますか?

子どもの話を鵜呑みにすると「知らぬは親ばかり」という状況にもなりかねませんので、履歴やサイトを直接確認することも必要です。


▼ フィルタリングは不可欠、でもそれだけでは不十分
また、同調査結果によれば、被害児童のうち95%がフィルタリングサービスに加入していなかったことがわかっています。昨年よりもこの数字は増加。携帯電話を所有して扱いに慣れてくると、子ども自身が設定を変えてしまうこともあります。また、使いたいサイトが利用できないことを理由にフィルタリングの解除をせがまれ、保護者が聞き入れてしまうケースもあるようです。

「この子はもう大丈夫」と自信を持って言えるまでは、ペアレンタルコントロールを徹底する意識を持ちましょう。

「子どものプライバシーに介入しすぎなのでは?」と気にされる親御さんも多いのですが、インターネットに関しては注意しすぎということはありません。前述のように、コミュニティサイトを介して子どもが簡単にだまされてしまうという状況が改善されない限り、強姦や強制わいせつ、児童ポルノといった犯罪は今後も増えていくことが考えられます。

小学生のお子さんの場合、コミュニティサイトの特性やルールを理解できていないこともあり、より犯罪被害に巻き込まれやすいと言えます。ですから、保護者が利用状況を把握して、利用時間や投稿内容まで含めて、定期的にチェックすることが絶対に必要です。

 


▼ 親子で学ぼう!コミュニティサイトの特性
コミュニティサイトでは、だれもが交流しやすいよう、さまざまな便利な機能が用意されています。しかし、利用者にとって便利な機能が、危険につながることもあり、安易な利用は控えたいものです。以下に、コミュニティサイトに潜む危険をあげてみます。

<安全キッズの「コミュニティサイトの危険って?」>
・ SNSやゲームの交流サイトの利用者の中には、子どもを狙って登録する人もいます
・ 自己紹介や日記を公開すると、世界中の人が閲覧できることになります
・ 学校名、住所、個人名など個人情報がわかる記述をすると、トラブルにつながることがあります
・ 友だち検索機能やメール交換機能、伝言板機能などは、子どもを狙う大人が悪用することがあります
・ コミュニティサイトで知り合った人のプロフィールは、真実ではないことがあります
・ コミュニティサイトで知り合った人と直接会うと、トラブルにつながることがあります
・ コミュニティサイトで知り合った人に写真を送ると、悪用されるケースがあります

インターネット上で何か、行動を起こす前に「もしこれをしたらどうなるか?」を考えることが非常に大事。ちょっとした発言ひとつでも、深刻なトラブルにつながることがあることを、まずは理解させましょう。


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コミュニティサイトのみならず、インターネットを安全に利用できるようになるためには、長い経験と学習が必要です。うかつに身を危険にさらしたり、トラブルに巻き込まれたりすることがないよう、相応の知識と判断力を身につけさせましょう

いま自分がおかれている状況が安全か危険か、その判断は、インターネットの世界では大人でも困難。人生経験がまだ少ない子どもには、なおのこと丁寧なフォローが必要だということです。

また、現実世界に不満を持っている子や、親から理解されていないと感じている子ほど、インターネットのバーチャルな交流にのめりこみやすい傾向があります。警察庁の調査では、被疑者と会った理由の第1位は「遊ぶため」、第2位は「相談に応じてくれる、優しい人だったから」という結果でした。

インターネットとの適切な距離感を学ぶためにも、まずはお子さんが安心して何でも話ができる家庭環境をつくることが何よりも大切なのではないでしょうか。

 





2013年12月12日(木)

カテゴリー: 携帯電話・インターネット

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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